2026-09-11 → 09-18 の市況
全面高の週。中央値 +1.65%、上昇 76%、26 業種すべてプラス。日銀の 1.25% への利上げを挟んでも崩れなかった。ただし商いは直前 4 週の 0.93 倍で、買いは膨らんでいない。09-18 は日経平均 +1.38% に対し中央値 0.00%、日経平均の構成銘柄も 161 が下げており、指数を押し上げたのは半導体の 2 銘柄だった。
前週の全面安を、ほぼそのまま取り返した週だった。3643 銘柄の中央値が +1.65%、上昇は 2770 銘柄で全体の 76% になる。10% 以上下げた銘柄は 37 で、前週の 71 から半減した。
プライムが一番戻した
| 区分 | 銘柄数 | 中央値 | 等加重 | 上昇した割合 |
|---|---|---|---|---|
| プライム | 1554 | +2.31% | +2.69% | 86.2% |
| スタンダード | 1498 | +0.90% | +1.45% | 68.1% |
| グロース | 591 | +1.60% | +2.40% | 69.4% |
前週に最も売られたプライムが、今週は最も戻した。上昇した割合 86.2% は、ほぼ全面高になる。
スタンダードとグロースは等加重が中央値を 0.5〜0.8 ポイント上回る。大きく上げた一部の 銘柄が平均を引き上げた形で、中央の銘柄の戻りは鈍い。
26 業種すべてプラス
下げた業種は無い。上位は前週に売られた業種が並ぶ。
| 業種 | 銘柄数 | 中央値 | 上昇した割合 |
|---|---|---|---|
| 医薬品 | 79 | +3.16% | 73.4% |
| 電気機器 | 223 | +3.02% | 86.1% |
| 鉄鋼 | 35 | +2.63% | 85.7% |
| 精密機器 | 52 | +2.46% | 80.8% |
| 機械 | 204 | +2.22% | 85.3% |
電気機器、精密機器、機械は前週の下位 6 業種に入っていた。下げたぶんを戻した動きになる。
下位は前週の逃げ先だった内需とディフェンシブになる。
| 業種 | 銘柄数 | 中央値 | 上昇した割合 |
|---|---|---|---|
| 小売業 | 317 | +0.51% | 60.9% |
| 陸運業 | 52 | +0.66% | 69.2% |
| 食料品 | 124 | +0.70% | 67.7% |
| 電気・ガス業 | 29 | +0.94% | 69.0% |
| 証券、商品先物取引業 | 37 | +1.01% | 64.9% |
前週の上位 5 業種のうち、電気・ガス業、陸運業、食料品の 3 つが今週は下位 5 に入った。 2 週を通すと、業種の順位がほぼ入れ替わっている。
日ごとの中央値
| 日 | 銘柄数 | 中央値 | 上昇 | 下落 |
|---|---|---|---|---|
| 09-14 | 3650 | +0.66% | 2485 | 944 |
| 09-15 | 3663 | +0.06% | 1857 | 1502 |
| 09-16 | 3670 | +0.13% | 1951 | 1440 |
| 09-17 | 3665 | +0.64% | 2566 | 841 |
| 09-18 | 3679 | 0.00% | 1574 | 1823 |
上げたのは 09-14 と 09-17 の 2 日で、どちらも上昇銘柄が 2400 を超えた。日銀の決定があった 09-18 は、中央値が 0.00% で下落銘柄のほうが多い。
商いは増えていない
全体の日平均は 8.24 兆円で、直前 4 週 (7.81〜9.51 兆円) の幅に収まる。全面高を、商いの 膨らみが伴っていない。 前週の全面安も同じだった。2 週続けて、薄い商いのまま値が動いた。
| 区分 | 当週の日平均 | 直前 4 週比 |
|---|---|---|
| プライム | 7 兆 8,270 億円 | 0.93 倍 |
| スタンダード | 1,909 億円 | 0.94 倍 |
| グロース | 2,190 億円 | 0.73 倍 |
前週に 1.28 倍へ膨らんだグロースは、0.73 倍まで細った。前週の膨らみは一過性だった。
業種別の倍率は情報・通信業と医薬品の 1.11 倍が最大で、1.5 倍を超えた業種は無い。
商いを膨らませた銘柄
当週の日平均売買代金が 200 億円を超えた銘柄のうち、直前 4 週比の大きい順に並べる。
| コード | 銘柄 | 業種 | 当週日平均 | 倍率 | 週間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 485A | パワーエックス | 電気機器 | 359 億円 | 3.0 倍 | +12.1% |
| 6203 | 豊和工業 | 機械 | 283 億円 | 2.8 倍 | -10.8% |
| 8001 | 伊藤忠商事 | 卸売業 | 482 億円 | 1.6 倍 | +0.5% |
| 9984 | ソフトバンクグループ | 情報・通信業 | 4,539 億円 | 1.5 倍 | -3.4% |
上の 2 銘柄は前週からの続きになる。豊和工業は前週 +88.1% のあと、今週は -10.8% 戻した。 09-11 の 2,844 円から 09-14 に 2,344 円へ 1 日で 17.6% 下げ、その後は 2,100〜2,500 円で 上下している。売買代金は 09-15 の 507 億円から 09-18 の 129 億円まで細った。
パワーエックスは日ごとの振れが大きい。09-16 に -13.1%、09-18 に +13.6%。
原因
市場全体 — 日銀の利上げを消化して反発
日経平均は 09-18 に 882.70 円高の 65,018.95 円で引けた。週間では前週末比 1,007 円高で、 3 週ぶりに反発した。
日銀は 09-18 の決定会合で、政策金利を 1% から 1.25% に引き上げた。6 月以来 3 か月ぶりで、 政策委員 9 人のうち 2 人が反対した。理由は中東情勢の悪化による原油高などで、物価の上振れ リスクが高まったとしている。市場では次の利上げを今冬とみる見方が出ている。
市場のコンセンサス通りの着地だったため、09-18 の後場は買いが優勢になった。前日の米国株の 反発、原油の続落、米 10 年債利回りが 5% を割り込んだことも安心感につながった。
- 日銀、1.25%に利上げ 決定会合、物価高でペース加速 — 時事通信 (2026-09-18 12:49)
- 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は大幅に3日続伸、アドバンテストや東エレクが2銘柄で約652円分押し上げ — 財経新聞 (2026-09-18 18:54)
- <週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2026年9月18日 — 株探 (2026-09-18 16:36)
株探の週末コメントは、この週を「日米の利上げを乗り越えての反発」とまとめている。
週間では、手元の中央値 +1.65% と日経平均の +1.57% (1,007 ÷ 64,011) が近い。前週に続いて 2 週連続で近くなった。
09-18 — 指数を上げたのは 2 銘柄
09-18 の中央値は 0.00% だった。 上昇 1,574 に対して下落 1,823。日経平均は +1.38% 上げた。
日経平均の構成銘柄で見ても、値上がり 63、値下がり 161 と下げたほうが多い。上げ幅 882.70 円 のうち、アドバンテストが 436.86 円、東京エレクトロンが 215.21 円を占める。2 銘柄で 652 円、 上げ幅の 74% になる。TOPIX は 3.05 ポイント安の -0.07% だった。
前週の 09-07 と同じ形になる。値がさの半導体株が指数を持ち上げ、中央の銘柄は動いていない。
出し方
週次市況の出し方 v1 に従った。この週に固有の値だけ書く。
- 期間は 2026-09-11 の終値から 2026-09-18 の終値まで
- 母集団は 3643 銘柄
- 業種は 20 銘柄以上の 26 業種が残った
- このレポートは翌週 (09-26) に書いた。09-18 の週に書きそびれたため
- 同じ日に
analysis/weekly-market.sqlの売買代金の日平均を、 5 固定から当週の営業日数で割る形に直した。5 営業日の週は数字が変わらないことを、この週と 09-11 の週で確かめた
未確定
- 09-14 と 09-17 に中央値が +0.6% 上げた理由。週末コメントの「日米の利上げ」のうち、米国の 利上げの中身と日付は確かめていない
- 医薬品が 26 業種で最も上げた理由。上昇した割合は 73.4% で、機械や電気機器ほど広がって いない。一部の銘柄が中央値を押し上げたのかは見ていない
- パワーエックスの 3.0 倍と日々の ±13% の振れ。適時開示 (短信) は出ておらず、Web でも材料に 辿り着けなかった
- 指数と中央値の乖離が 09-07、09-18 と 2 週続いた。半導体の値がさ株だけが上げる相場がいつ から続いているのかは、過去の週と並べないと分からない