競馬式スクリーン v2 — 会社予想を外し、実績で測る
オッズ (PBR と PER) だけで上位 20% − 下位 20% が +7.24 と v1 の期待値の 5 倍効き、5 時点すべてでプラス。ただし PBR の効きの半分以上は安い業種を選んだ効果で、業種内では PER のほうが残る。能力は実績の水準でも実績の成長率でも効かず、安い銘柄の中では能力が低いほうが上がった。馬場は 60 日が 20 日より効く。競馬の見立てのうち残ったのは「オッズ」と「馬場」で、「能力」は 1 四半期では値付けに織り込まれている。
v1 で分かったことを全部使い、会社予想を要素から外した版。 出し方は v2。
| 要素 | v2 で使った指標 |
|---|---|
| 能力 | 実績の営業利益率、その前期からの変化、実績 ROE、直近四半期の進捗の速さ |
| オッズ | PBR と PER。分母 (自己資本、EPS) はどちらも実績。ネットキャッシュ比率と「予想据え置き銘柄の下落率」は単独で見るだけ |
| 馬場 | 業種の直近 20 営業日と 60 営業日の中央値騰落 |
期待値 = 能力 × オッズ。混ぜる前に要素ごとの効きと順位の相関を出し、それから合成した。
母集団
時点は 2025-07-01 からの 5 つ。実績は本決算の短信からしか取れず、決算の取得元が 2025-01 からなので、2025-04-01 の断面では 3 月決算の会社の実績が無い。
| 時点 | 銘柄数 | 期待値あり | 営業利益率 | 進捗 | 実績 PER | ネットキャッシュ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-01 | 3591 | 3514 | 2885 | 1104 | 2622 | 2900 |
| 2025-10-01 | 3619 | 3564 | 3181 | 2924 | 2886 | 2933 |
| 2026-01-05 | 3648 | 3641 | 3534 | 2876 | 3181 | 2963 |
| 2026-04-01 | 3654 | 3645 | 3537 | 2618 | 3187 | 2971 |
| 2026-07-01 | 3644 | 3631 | 3532 | 1123 | 3213 | 2942 |
進捗が 7 月の時点で少ないのは、3 月決算の会社の最新の短信が本決算で、進捗を出せないため。 上場廃止した銘柄は落ちている。
要素ごとの効き
上位 20% と下位 20% の先行リターン中央値の差。合成する前にこれを見た。
| 要素 | 上位 − 下位 | 上位 20% | 下位 20% |
|---|---|---|---|
| オッズ (PBR + PER) | +7.24 | 4.81% | −2.43% |
| PBR (自己資本は実績) | +6.65 | 4.53% | −2.12% |
| 期待値 × 馬場 | +5.84 | 4.15% | −1.70% |
| 期待値 (能力 × オッズ) | +5.45 | 3.90% | −1.55% |
| PER (EPS は実績) | +4.83 | 4.22% | −0.61% |
| 馬場 60 日 | +4.24 | 4.51% | 0.26% |
| 馬場 20 日 | +2.52 | 4.05% | 1.53% |
| 実績営業利益率 | +0.77 | 1.37% | 0.60% |
| 進捗の速さ | +0.63 | 0.63% | 0.00% |
| 実績 ROE | +0.11 | 0.69% | 0.58% |
| 営業利益率の変化 | +0.02 | 1.60% | 1.58% |
| 能力 | −0.37 | 1.09% | 1.46% |
| ネットキャッシュ比率 | −1.23 | 2.04% | 3.27% |
| 下落率 (全銘柄) | −3.53 | −0.65% | 2.87% |
| 下落率 (予想据え置きのみ) | −3.76 | −2.26% | 1.50% |
オッズだけで v1 の期待値 (+1.33) の 5 倍効く。 PBR と PER は順位の相関が 0.42 で 重なるが、2 つ足すと単独より強い。基準が違う (純資産と利益) ので補い合っている。
能力は実績で測っても効かない。 4 項目とも 1 ポイント未満で、合成すると −0.37。v1 の 会社予想 (−0.90) より悪くはないが、良くもない。
下落率は基準を会社の中身に戻しても効かない。 会社予想が据え置かれた銘柄に限って 高値からの下げ幅で並べても −3.76。下げた理由が会社の中身でなくても、次の四半期は下がる 側にいる。v1 の「暴落率はオッズではない」は、この形でも変わらなかった。
馬場は 60 日のほうが効く。 20 日の +2.52 に対して 60 日は +4.24。
時点別
| 時点 | 全体 | オッズ | PBR | PER | 馬場 60 日 | 能力 | 期待値 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-01 | 6.2 | 11.3 | 10.3 | 9.2 | −0.9 | 0.8 | 10.3 |
| 2025-10-01 | 3.2 | 11.8 | 10.9 | 9.1 | 9.3 | −0.4 | 10.2 |
| 2026-01-05 | 0.4 | 5.8 | 7.2 | 1.7 | 12.2 | −2.2 | 3.1 |
| 2026-04-01 | −3.2 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 5.7 | 0.5 | 4.3 |
| 2026-07-01 | 4.0 | 4.4 | 2.2 | 3.3 | −3.5 | −0.1 | 3.2 |
オッズは 5 時点すべてでプラス。 全体が −3.2% だった 2026-04 も +4.1 で、v1 の期待値が 効きを失った局面でも残った。ただし 2025 年後半の 11 ポイントから 2026 年は 4 ポイント台へ 落ちている。馬場 60 日は 2025-10 と 2026-01 で 10 ポイント前後、前後の時点はマイナスで、 続くときと折れるときがある。
期待値 5 分位
5 時点を束ねたもの。
| 分位 | n | 中央値 | 平均 | 上昇割合 | 馬場を掛けた版の中央値 |
|---|---|---|---|---|---|
| q1 | 3581 | −1.55% | 1.10% | 44.1% | −1.70% |
| q2 | 3581 | 1.81% | 4.41% | 57.8% | 1.53% |
| q3 | 3581 | 2.91% | 5.31% | 61.4% | 3.06% |
| q4 | 3579 | 3.83% | 6.12% | 64.2% | 3.91% |
| q5 | 3579 | 3.90% | 6.82% | 65.2% | 4.15% |
v1 では q2 から q5 が横並びだったのが、単調に上がる形になった。 下位 20% は 5 時点中 4 つでマイナス、上位 20% は 2026-04 を除いてプラス。
| 時点 | q1 | q2 | q3 | q4 | q5 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-01 | 0.78% | 4.58% | 5.88% | 8.47% | 11.04% |
| 2025-10-01 | −3.93% | 2.50% | 4.68% | 6.11% | 6.26% |
| 2026-01-05 | −1.88% | −0.11% | 0.74% | 1.58% | 1.21% |
| 2026-04-01 | −7.67% | −1.00% | −2.66% | −2.93% | −3.36% |
| 2026-07-01 | 1.88% | 3.36% | 4.59% | 4.96% | 5.04% |
馬場を掛けた版は束ねると q5 が 4.15% で 0.25 ポイント上、時点別では 2025-10 と 2026-01 で 効き、2026-04 と 07 で削る。掛けるかどうかはまだ決めない。
能力 × オッズの 2×2
| 能力 | オッズ | n | 中央値 | 平均 |
|---|---|---|---|---|
| 低 | 低 | 4501 | 0.00% | 2.85% |
| 低 | 高 | 4439 | 4.59% | 7.13% |
| 高 | 低 | 4475 | 0.30% | 2.83% |
| 高 | 高 | 4486 | 3.57% | 6.24% |
v1 と同じ形で、オッズが決め、能力は低い側が勝つ。オッズ上位 20% を能力の 5 分位で割ると、 能力が最も低い組の中央値が 5.87%、最も高い組が 4.30%。上昇した割合も 73.0% から 65.7% へ 下がる。安い銘柄の中では、利益率も ROE も低いほうが上がった。
読みは 2 つ残る。能力は値付けに織り込まれていて、安さのほうが動く。あるいは 2025 年度は 低 PBR・低収益の会社が見直された局面で、能力の高い会社がその流れの外にいた。1 年半の データでは分けられない。
成長能力も効かない
v2 の能力は「今どれだけ稼いでいるか」の水準で、成長の速さを測っていなかった。能力を 成長能力と置いて、実績の成長率を 4 通りで単独に確かめた。
| 成長の指標 | n | 上位 − 下位 |
|---|---|---|
| 営業利益 前期比 (本決算の当期と前期) | 14714 | +0.89 |
| 四半期累計の営業利益 前年同期比 (最新の四半期短信) | 9674 | −0.05 |
| 売上 前期比 | 16841 | −0.30 |
| 売上 3 年成長率 (有報の経営指標、時点で読めた書類) | 16379 | −1.10 |
オッズ上位 20% を営業利益前期比の 5 分位で割ると、中央値は 3.54 / 4.26 / 5.61 / 3.89 / 5.36% で順序が無い。四半期の前年同期比で割ると、最も低い組だけ 1.39% (上昇割合 57.6%) と落ち、 他の 4 組は 2.5〜3.5%。
会社予想の成長 (v1)、実績の水準 (v2)、実績の成長 (ここ) の 3 通りで能力を測り、どれも 1 四半期の先行リターンを並べない。能力は上位を選ぶ指標にならず、最下位を避ける足切り としてだけ意味がある。 戦績の良い馬はもうオッズが低い。
PER は能力 × オッズを 1 つで表している
v2 の設計には見落としがある。PER = 時価総額 ÷ 純利益 なので、分母に利益 (能力) が入る。 しかも恒等式で分解できる。
1 / PER = 純利益 / 時価総額 = (純利益 / 自己資本) × (自己資本 / 時価総額) = ROE × (1 / PBR)
PER の安さ = ROE (能力) × PBR の安さ (オッズ)。 競馬の見立てに素直に対応させるなら、 オッズは利益を含まない PBR、能力はその資産で稼ぐ ROE、期待値 = 能力 × オッズ = 益回り (1/PER) になる。v2 はオッズに PER を入れたうえで能力に ROE と利益率を掛けたので、利益を 二重に数えていた。順位の相関にも出ていて、PER の安さと ROE は +0.51、PBR の安さと ROE は −0.40 になる。
この整理で読み直すと、PBR 単独 +6.65、益回り (= 能力 × オッズ) +4.83、ROE 単独 +0.11。 能力を掛けると、オッズ単独より効きが下がる。 2 版を通して同じ向きになる。
市場区分と時価総額
オッズの効きは、プライム +9.45、スタンダード +4.63、グロース +6.67。v1 と同じで大型ほど 効く。 能力はプライムで −4.09 と、最も逆に効く。
時価総額 3 分位 × 期待値では、上位 20% の中央値が小型 2.09%、中型 3.72%、大型 6.69%。 下位 20% は −1.72%、−1.04%、−1.74%。
馬場で層別
期待値上位 20% を、業種の勢いの順位が 0.5 以上かで分けた。
| 期間 | 馬場 | n | 中央値 |
|---|---|---|---|
| 20 日 | 良 | 1919 | 4.57% |
| 20 日 | 悪 | 1660 | 3.15% |
| 60 日 | 良 | 1981 | 5.05% |
| 60 日 | 悪 | 1598 | 2.91% |
60 日で 2.1 ポイントの差。v1 の 0.6 ポイントから開いた。
ネットキャッシュは足切りに使える
順位としては効かない (−1.23) が、足切りには使える。ネットキャッシュ比率 = (現預金 − 有利子負債) ÷ 時価総額 が −0.5 を下回る銘柄、つまり借金の超過分が時価総額の半分を超える 銘柄を期待値上位 20% から外すと、中央値が 3.90% から 4.09% に上がる。外した 717 銘柄は 3.54%。効きは小さいが向きは合っている。
閾値を何段か並べた。期待値上位 20% では締めるほど中央値が上がる。
| 条件 | n | 中央値 | 上昇割合 |
|---|---|---|---|
| 全部 | 3579 | 3.90% | 65.2% |
| −1.0 未満を外す | 3132 | 4.04% | 65.1% |
| −0.5 未満を外す | 2862 | 4.09% | 65.2% |
| −0.3 未満を外す | 2665 | 4.14% | 65.3% |
| プラスだけ | 1659 | 4.36% | 66.1% |
| +0.3 超だけ | 822 | 4.33% | 66.8% |
| 比率が無い (金融など) | 593 | 3.19% | 62.9% |
ただしオッズ上位 20% で同じ切り方をすると、全部 4.81%、−0.5 未満を外す 5.16%、プラスだけ 4.54% で、プラスに絞ると下がる。安定して効くのは「重い借金を外す」で、「現金が厚い会社を 選ぶ」ではない。 閾値は −0.5 か −0.3 でよく、プラスまで締めると母数が半分になるわりに 得るものが小さい。
比率が無い 593 (銀行・保険・証券・その他金融) は 3.19% と最も低い。金融は PBR も PER も 他業種と土俵が違うので、v3 では母集団から外す。
オッズは業種で違い、しかも 2 層ある
オッズの指標が業種で違うかを、業種内で順位を付け直して確かめた。50 銘柄以上の 33 業種。 値は上位 20% − 下位 20% の先行リターン中央値。
| 業種 | 銘柄数 | PBR | PER | ネットキャッシュ |
|---|---|---|---|---|
| 医薬品 | 76 | 10.7 | 4.6 | −8.0 |
| 情報・通信業 | 577 | 6.7 | 4.3 | 1.6 |
| その他製品 | 102 | 5.6 | 3.4 | 2.8 |
| 化学 | 195 | 4.8 | 5.7 | −2.2 |
| サービス業 | 513 | 4.3 | 2.4 | −0.4 |
| 電気機器 | 221 | 3.9 | 6.8 | −0.5 |
| 陸運業 | 54 | 3.3 | −0.3 | −1.5 |
| 不動産業 | 127 | 3.0 | 1.8 | −1.7 |
| 食料品 | 121 | 1.7 | 3.4 | 0.4 |
| 精密機器 | 51 | 1.7 | 6.4 | −6.3 |
| 小売業 | 316 | 1.6 | 2.2 | −1.3 |
| 卸売業 | 270 | 1.2 | 3.9 | −2.2 |
| 輸送用機器 | 78 | 1.1 | 3.6 | −0.7 |
| 金属製品 | 81 | 1.0 | 2.5 | −2.0 |
| 銀行業 | 77 | 0.6 | 6.1 | — |
| 建設業 | 136 | 0.6 | 1.0 | −0.1 |
| 機械 | 204 | −1.3 | 0.4 | −1.2 |
PBR が効く業種と PER が効く業種に分かれる。 資産の軽い業種 (医薬品、情報・通信、サービス) は PBR、設備や在庫の重い業種 (電気機器、精密機器、卸売、輸送用機器、銀行) は PER。17 業種 でも同じ向きで、電力・ガスは PER 17.1 対 PBR 3.2、鉄鋼・非鉄は PER 4.2 対 PBR −3.0。資産の 重い業種は PBR が構造的に低く、その中での PBR の差が「安い」を意味しにくいと読める。 機械と建設はどちらも効かない。ネットキャッシュはほぼ全業種でマイナス。
もう 1 つ分かった。PBR の効きの半分以上は業種選びだった。
| 要素 | 全体で順位 | 業種内で順位 |
|---|---|---|
| PBR | +6.65 | +3.07 |
| PER | +4.83 | +3.53 |
| ネットキャッシュ | −1.23 | −0.77 |
業種を PBR の中央値で 5 つに分けると、最も割高な業種群 (PBR 中央値 1.81) の先行リターン 中央値は 0.76%、最も割安な業種群 (0.61) は 6.00%。安い業種を持てば、その中で何を選んでも 上がった。PER は業種内でも 3.53 残るので、銘柄選びの指標としてはこちらが強い。
競馬で言えば、オッズは 2 層ある。レースのオッズ (業種の PBR) と、レース内の馬のオッズ (業種内の PER か PBR)。v2 は 1 つの順位で混ぜていて、実質は安いレースを選んで稼いでいた。
ただし業種の PBR で業種を選んではいけない。 業種の PBR 順位は時点でほぼ動かない。 パルプ・紙、鉄鋼、金属製品は 5 時点すべてで安い側の 5 分位に入り、精密機器、小売、 サービス、医薬品、情報・通信は 5 時点すべてで高い側に入る。「安い業種を選ぶ」は毎回 同じ 6 業種を持ち同じ 5 業種を避けることと同じで、値ごろ感ではなく固定の業種配分になる。 2025 年度はそれが当たった (銀行は 5 四半期すべて +11〜22%) だけで、次も当たる根拠は無い。
| 時点 | 安い業種群 | 中位 | 高い業種群 |
|---|---|---|---|
| 2025-07-01 | 9.3% | 6.8% | 3.2% |
| 2025-10-01 | 7.1% | 7.5% | 0.5% |
| 2026-01-05 | 2.4% | 3.5% | 0.6% |
| 2026-04-01 | −2.7% | −2.3% | −4.9% |
| 2026-07-01 | 6.0% | 2.2% | 3.4% |
v2 の PBR +6.65 は「業種内の銘柄選び 3 ポイント + 安い業種の固定配分 3 ポイント強」に 分かれ、後者は再現を期待しない。レースの層は馬場 (業種の勢い) に任せ、業種の安さは 入れない。
市場区分 × 業種
業種内の順位を市場区分でさらに分けた。束ねたもの。
| 区分 | PBR | PER | ネットキャッシュ |
|---|---|---|---|
| プライム | +3.51 | +3.67 | −1.97 |
| スタンダード | +2.78 | +3.01 | +0.64 |
| グロース | +4.75 | +2.87 | +0.21 |
プライムとスタンダードは PER と PBR が同程度。グロースは PBR が強く PER が弱い。 ネットキャッシュはプライムで逆に効き、グロースでは順に効く。
区分 × 17 業種 (25 銘柄以上のセル) で目立つもの。値は上位 20% − 下位 20%。
| 区分 | 業種 | 銘柄数 | PBR | PER | ネットキャッシュ |
|---|---|---|---|---|---|
| プライム | 銀行 | 67 | 13.5 | 9.1 | — |
| プライム | 素材・化学 | 140 | 7.4 | 6.3 | −3.1 |
| プライム | 情報通信・サービスその他 | 336 | 6.0 | 6.7 | −1.3 |
| プライム | 不動産 | 47 | 4.7 | 8.6 | 0.1 |
| プライム | 電機・精密 | 149 | 4.0 | 3.9 | −3.6 |
| プライム | 医薬品 | 30 | 3.2 | −0.1 | −12.1 |
| プライム | 小売 | 125 | 0.1 | 1.6 | −4.1 |
| プライム | 建設・資材 | 118 | −1.5 | 1.0 | 1.1 |
| プライム | 機械 | 107 | −1.9 | 2.1 | −2.3 |
| プライム | 鉄鋼・非鉄 | 40 | −14.8 | −4.8 | −3.0 |
| スタンダード | 電機・精密 | 110 | 1.7 | 7.7 | 0.4 |
| スタンダード | 鉄鋼・非鉄 | 27 | 5.6 | 9.3 | 3.2 |
| スタンダード | 機械 | 92 | −0.7 | 0.1 | 0.4 |
| グロース | 医薬品 | 37 | 9.7 | 2.7 | 4.5 |
| グロース | 情報通信・サービスその他 | 412 | 6.0 | 3.2 | 0.7 |
| グロース | 小売 | 28 | 5.7 | 2.8 | 6.1 |
区分を跨いで揃うのは 3 つ。機械と建設・資材はどの区分でもオッズが効かない。 情報通信は どの区分でも効く。ネットキャッシュはプライムで逆、グロースで順で、現金の無い小型株が 落ちる側にいる。
鉄鋼・非鉄がプライム (−14.8) とスタンダード (+5.6) で正反対なのは、セルが 27〜40 銘柄で 5 分位が 1 時点あたり数銘柄になるため。業種の性質とは読まない。銀行の 13.5 も業種全体の 中央値が 19.7% という局面の値になる。
プライムに絞るなら、PER と PBR の平均で業種内順位、ネットキャッシュは足切りにも使わない、 機械・建設・小売は外すか別扱い、が v2 の数字からの読みになる。
今日の断面
2026-09-11 の上位 30 は、PBR 0.5〜0.8 倍・実績 PER 2〜8 倍のスタンダード銘柄が並ぶ。証券、 不動産、電力、機械。v1 の上位 (高値から 7 割下げた小型グロース) とは顔ぶれが入れ替わった。
ただし実績 PER が 1 倍を切る銘柄が混ざる。特別利益で EPS が膨らんだ期を分母にしている
疑いが濃く、「安い」のではない。実績 PER は経常利益ベースで出し直す余地がある。上位 30 は
analysis/keiba-v2.sql の最後の節で出る。
次に試すこと (v3 の案)
競馬の見立てのうち、1 四半期の保有で残ったのは「オッズ」と「馬場」になる。「能力」は 2 版とも効かなかった。
2 版の結果を並べると、判断は 3 層に分かれる。
| 層 | 決め方 | 根拠 | 担当 |
|---|---|---|---|
| 業種 | この分析の外。市況の見立てと馬場 (業種の勢い) で人が選ぶ | 効きが最も大きいが、PBR で選ぶと固定配分になり、馬場は続くときと折れるときがある。数値だけで決めきれない | 週次レポート |
| 銘柄 | 業種内で PBR・PER の順位。足切りに ROE、四半期の減益、ネット負債 | 業種内で +3〜3.5 と安定して残る。ここは数値で決めてよい | この分析 |
| 成長能力 | 企業レポートで投資と経営方針を読む | 数値では会社予想・実績の水準・実績の成長率の 3 通りで効かなかった。原本にしか無い | 企業レポート |
レースを選ぶのは人、レース内でオッズの甘い馬を機械で絞り、最後に馬柱を読んで買うかを 決める。一番効く業種選びを人の判断に置くのは、数値で決めたふりをして固定配分になるより、 「今この業種を持つ理由」を書いて選ぶほうが、外れたときに何が間違いだったかが残るため。
v3 の役割は真ん中の層だけになる。 業種内のオッズと足切りを検証し、業種を指定すると その業種内で期待値の高い順に並べるスクリーンを出す。
| 要素 | v2 | v3 の案 |
|---|---|---|
| 能力 | 実績 4 項目の順位の平均 | ROE 1 本にする。順位には入れず、足切り (赤字、債務超過、四半期の営業利益が前年同期比で下位 20%) にだけ使う。効きは益回り (ROE × 1/PBR) の形で測る |
| オッズ | PBR と PER を全体で順位付け | 業種内で順位を付け直す。業種の水準の違いを消し、業種への賭けを外す。資産の軽い業種は PBR、重い業種は PER。ネットキャッシュは足切り (比率 −0.5 未満を外す。プラスまでは締めない) |
| 馬場 | 20 日と 60 日を並べる | 60 日に絞り、レースの層として使う。業種の PBR は使わない (順位が動かず固定配分になる) |
母集団から金融 4 業種 (銀行、保険、証券、その他金融) を外す。市場区分はプライムを主に 見るが、3 区分とも出す。プライムではネットキャッシュの足切りを使わない。
期待値の候補は 3 つを並べる。業種内のオッズだけ、業種内のオッズ × 馬場、比較のために v2 と同じ全体順位のオッズ。業種ごとに PBR と PER のどちらを使うかは上の表から決めるが、5 時点の 結果で業種ごとに指標を変えるのは過学習の恐れがある。まず「資産が軽い業種は PBR、重い 業種は PER」の 2 分類で試し、業種ごとの最適化はしない。益回りは経常利益ベースで出し、 特別利益の期を除く。
能力を捨てるのではなく、使い方を変える。上位を選ぶ指標としては効かないが、下位を避ける 足切りとして効くかは確かめていない。
保有期間も試す。能力が 1 四半期で効かないのは、値付けに織り込まれているからかもしれず、 2 四半期・4 四半期に伸ばすと現れるかもしれない。時点の間隔を保ったまま、先行リターンの 終点だけ伸ばせば出せる。
未確定
- 能力が効かないのは織り込みか、2025 年度の低 PBR 見直しの局面のせいか。時点が増えれば 分かる。2026 年度の後半に流し直す
- 実績 PER が 1 倍を切る銘柄の中身。特別利益の期を分母にしていないか、上位 30 で確かめる
- 馬場を掛けるか添えるか。5 時点では決められない
- 上場廃止した銘柄が母集団から落ちている。
stock_snapshotsは 2026-06 からで直せない