2026-09-18 → 09-25 の市況
祝日で 2 営業日だけの週。日経平均は +2.07% 上げたのに、中央値は +0.30% にとどまり、上昇は 57%。指数を押し上げたのは半導体の値がさ株で、3 週続けて指数と中央値がずれた。業種では銀行業が +3.54%・上昇 94% と揃って買われ、電気・ガス業だけが -1.69% と揃って売られた。
09-21 から 09-23 が祝日で、取引は 09-24 と 09-25 の 2 日しかない。3666 銘柄の中央値は +0.30%、上昇は 2090 銘柄で 57% にとどまる。
指数ほど上げていない
日経平均は 09-18 の 65,018.95 円から 09-25 の 66,364.20 円まで、1,345 円上げた。+2.07%。 手元の中央値 +0.30% とは 1.8 ポイント開いた。前 2 週は週間でほぼ一致していた。
| 日 | 銘柄数 | 中央値 | 上昇 | 下落 |
|---|---|---|---|---|
| 09-24 | 3672 | 0.00% | 1772 | 1656 |
| 09-25 | 3686 | +0.23% | 2110 | 1292 |
09-24 は日経平均が 495.04 円高 (+0.76%) なのに、中央値は 0.00% だった。 日経平均の 構成銘柄も値上がり 96、値下がり 129 と下げたほうが多い。アドバンテストが 243.77 円、 イビデンが 191.08 円を押し上げ、2 銘柄で上げ幅の 88% を占める。
09-25 は日経平均が 850.21 円高 (+1.30%)。プライムの値上がりは 1,118、値下がりは 382 で、 この日は広く買われている。それでも中央値は +0.23% にとどまる。
09-07、09-18 に続き、指数と中央値がずれるのは 3 週連続になる。
区分
| 区分 | 銘柄数 | 中央値 | 等加重 | 上昇した割合 |
|---|---|---|---|---|
| プライム | 1555 | +0.46% | +0.74% | 60.7% |
| スタンダード | 1517 | +0.21% | +0.54% | 56.4% |
| グロース | 594 | 0.00% | +0.16% | 48.8% |
大型ほど上げた。グロースは中央値が動かず、上昇した割合も半分を切る。
銀行は揃って上げ、電気・ガスは揃って下げた
上位は銀行業が抜けている。
| 業種 | 銘柄数 | 中央値 | 上昇した割合 |
|---|---|---|---|
| 銀行業 | 79 | +3.54% | 93.7% |
| 電気機器 | 224 | +1.73% | 75.9% |
| 精密機器 | 52 | +1.34% | 76.9% |
| 化学 | 201 | +1.01% | 70.1% |
| 機械 | 205 | +0.96% | 74.1% |
銀行業は 79 銘柄のうち 74 が上げた。2 営業日で中央値 +3.54% は、ほかの業種の 2 倍を超える。
下位は電気・ガス業だけが沈んでいる。
| 業種 | 銘柄数 | 中央値 | 上昇した割合 |
|---|---|---|---|
| 電気・ガス業 | 29 | -1.69% | 17.2% |
| 非鉄金属 | 32 | -0.04% | 50.0% |
| 鉄鋼 | 35 | 0.00% | 42.9% |
| サービス業 | 525 | 0.00% | 48.0% |
| 食料品 | 124 | 0.00% | 47.6% |
2 番目以下は 0% 前後で、はっきり下げたのは電気・ガス業だけになる。下げは 09-24 に集中する。 この日、29 銘柄のうち 23 が下げ、大手電力は関西電力 -4.8%、東京電力ホールディングス -4.4%、 中国電力 -3.8% と揃って売られた。ガスも大阪瓦斯 -4.4%、東邦瓦斯 -4.8%。09-25 は小さく 戻した銘柄が多い。
売買代金
全体の日平均は 8.89 兆円で、直前 4 週 (7.81〜9.10 兆円) の幅に収まる。
| 区分 | 当週の日平均 | 直前 4 週比 |
|---|---|---|
| プライム | 8 兆 4,745 億円 | 1.06 倍 |
| スタンダード | 1,808 億円 | 0.93 倍 |
| グロース | 2,324 億円 | 0.74 倍 |
グロースは 2 週続けて 0.7 倍台で、細ったままになる。
業種の倍率は陸運業の 1.33 倍が最大で、銀行業が 1.24 倍で続く。1.5 倍を超えた業種は無い。 09-25 は 3 月決算企業の中間配当の権利付き最終売買日 (09-28) の直前にあたり、権利取りの 買いが入ったとされる。業種の倍率が全体に 1.1〜1.3 倍へ上がったのは、これが効いている かもしれない。確かめてはいない。
商いを膨らませた銘柄
当週の日平均売買代金が 200 億円を超えた銘柄のうち、直前 4 週比の大きい順に並べる。
| コード | 銘柄 | 業種 | 当週日平均 | 倍率 | 週間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3905 | データセクション | 情報・通信業 | 361 億円 | 6.5 倍 | +34.7% |
| 1803 | 清水建設 | 建設業 | 222 億円 | 2.9 倍 | -6.3% |
| 6526 | ソシオネクスト | 電気機器 | 304 億円 | 2.7 倍 | +12.2% |
| 6787 | メイコー | 電気機器 | 200 億円 | 2.0 倍 | +7.8% |
| 6594 | ニデック | 電気機器 | 201 億円 | 1.8 倍 | -0.6% |
| 4062 | イビデン | 電気機器 | 2,727 億円 | 1.7 倍 | +19.4% |
| 6861 | キーエンス | 電気機器 | 656 億円 | 1.7 倍 | +3.9% |
| 6301 | 小松製作所 | 機械 | 325 億円 | 1.6 倍 | +9.0% |
| 6367 | ダイキン工業 | 機械 | 337 億円 | 1.5 倍 | +0.6% |
10 銘柄のうち 6 つが電気機器になる。
原因
市場全体 — 半導体と銀行、配当取り
09-25 の日経平均は 5 日続伸。AI・半導体関連株と銀行株が買われ、全体を押し上げた。 東京エレクトロンやアドバンテスト、イビデンなど半導体関連で約 500 円を押し上げている。
銀行株は、三菱 UFJ フィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友 フィナンシャルグループが揃って上げた。日米の長期金利の上昇が支えになったとされる。 日銀は前週 09-18 に政策金利を 1.25% へ引き上げている (前週のレポート)。
加えて、中間配当の権利取りの買いが相場を支えた。
- 東証14時 日経平均は高値圏 配当狙いの買いが支え 銀行株高い — 日本経済新聞 (2026-09-25 14:14)
- 【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、半導体関連や銀行株が買われる (9月25日) — 株探 (2026-09-25 16:29)
- 日経平均寄与度ランキング(大引け)~日経平均は上昇、アドバンテやイビデンが2銘柄で約434円分押し上げ — 財経新聞 (2026-09-24 17:19)
イビデン — エヌビディア CEO の発言報道
週間 +19.4%、売買代金は 2 日で日平均 2,727 億円。09-18 の 19,555 円から、09-24 に 22,405 円 (+14.6%)、09-25 に 23,345 円と続伸した。
材料は一部メディアの報道で、7 月に来日したエヌビディアのファン CEO が、イビデンの社長と 個別に会談した際の発言とされる。「僕たちはイビデンに頼るしかないんだ。だから、どうか しっかりやってほしい。頼んだよ」。
データセクション — 米 AI インフラ企業からの大口受注
週間 +34.7%、売買代金 6.5 倍。09-18 に大口受注の予定を発表し、09-24 と 09-25 に続急騰した。
受注は、エンタープライズ顧客向けにサービスを提供する米国拠点の AI インフラ企業から。 エヌビディア製 GPU 搭載サーバーの利用枠を提供する内容で、年間 1 億 7,520 万ドル、期間は 3 年 (最大 2 年延長可) になる。09-25 までにデポジットとして初回の入金を受ける予定だった。 09-25 はその入金の確認が材料になった。
| 日 | 終値 | 売買代金 |
|---|---|---|
| 09-17 | 1,438 | 15 億円 |
| 09-18 | 1,542 | 39 億円 |
| 09-24 | 1,807 | 265 億円 |
| 09-25 | 2,077 | 458 億円 |
- 話題株ピックアップ【昼刊】:データセク、ソシオネクス、住友電 — 株探 (2026-09-24 11:38)
- 今週の【話題株ダイジェスト】 データセク、原田工業、イビデン (9月24日~25日) — 株探 (2026-09-26 08:50)
ソシオネクスト — 空売りの買い戻し
週間 +12.2%、売買代金 2.7 倍。09-24 に +15.0% 上げ、09-25 は -2.4% 戻した。
半導体セクター全体への買いに加え、外資系証券を通じた空売りが高水準に積み上がっており、 9 月の中間期末を前に買い戻しが入ったとの指摘がある。
清水建設 — 1,000 億円の CB
週間 -6.3%、売買代金 2.9 倍。下げは 09-25 に集中し、-6.0% の 2,210 円で引けた。この日の 売買代金は 372 億円で、前日の 5 倍を超える。
転換社債 (CB) を 2031 年満期と 2033 年満期の 2 本、合計約 1,000 億円発行する。転換価額は 2,845 円と 2,704 円で、潜在株比率は合計 5.32%。資金は M&A に約 900 億円、自社株買いに 約 100 億円を充てる。希薄化が嫌気された。
出し方
週次市況の出し方 v1 に従った。この週に固有の値だけ書く。
- 期間は 2026-09-18 の終値から 2026-09-25 の終値まで。09-21〜09-23 は祝日で、営業日は 2 日
- 母集団は 3666 銘柄
- 業種は 20 銘柄以上の 26 業種が残った
- 騰落は 2 営業日ぶんなので、5 営業日の週とは幅を直接比べられない
- 売買代金の日平均は、当週の営業日数 (2) で割った。このために
analysis/weekly-market.sqlを直した。直す前は 5 で割っていて、 この週の倍率は 0.4 倍前後に潰れていた。5 営業日の週は直す前と同じ数字が出る
未確定
- 電気・ガス業が 09-24 に揃って売られた理由。原発、燃料費、金利のどれが効いたのか、記事に 辿り着けなかった。前々週は 26 業種で唯一プラスだった業種が、2 週で最下位まで落ちた
- 銀行業の +3.54% のうち、金利上昇と配当の権利取りがそれぞれどれだけ効いたのか。地銀 (東邦銀行 +8.61%、筑波銀行 +8.40% と報じられた) が大手より上げたのかは、銘柄別に見ていない
- 指数と中央値の乖離が 3 週続いた。半導体の値がさ株だけが上げる相場の幅を、週ごとに並べて 測る仕組みがまだ無い
- イビデンは 2026-09-30 を効力発生日とする 1 株を 2 株への分割を予定していると検索結果の
要約にあったが、記事は開いていない。分割が入ると
ticksの値の繋がりを確かめる必要がある - 09-28 の権利落ちで、配当取りの買いがどれだけ剥がれるか