企業解説
1. 企業概要
株式会社安藤・間(ハザマ アンドウ)は、2013年に間組と安藤建設が合併して誕生した、国内準大手の総合建設業者(ゼネコン)です。
- 事業内容: 国内外における土木事業および建築事業を中核とし、建設用資材の販売・リース、不動産事業、再生可能エネルギー事業等のグループ事業を展開しています。
- 主要製品・サービス: ダム・トンネル等の大型土木、物流施設・住宅・医療施設等の建築工事。
- 主要顧客: 国土交通省、東日本高速道路(NEXCO東日本)等の官公庁・公的機関から、本田技研工業、クボタ等の民間企業まで多岐にわたります。
- 競合環境: 他の準大手・大手ゼネコンとの受注競争に加え、足元では労務費の上昇や資材価格の高騰、建設技能労働者の不足といった業界共通の厳しい環境にあります。
2. 要点(3行)
- 2025年3月期は、建築事業の採算性大幅改善により、売上高4,251億円(前期比7.9%増)、経常利益340億円(同83.6%増)と劇的な増益を達成。
- ROE 16.3%、自己資本比率46.0%と極めて健全な財務体質を維持しつつ、中期経営計画の利益目標(経常利益230億円)を大幅に超過達成。
- 配当性向の引き上げ(年間70円)と総還元性向70%以上の目標を掲げ、株主還元姿勢を鮮明にする一方、売上債権の急増による営業CFの抑制が注視点。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高・利益: 売上高は4,251億円(前期比7.9%増)、営業利益は352億円(同89.6%増)となりました。特に建築工事において、資材高騰を織り込んだ適切な受注と採算性向上が寄与し、完成工事総利益率が14.3%(前期比5.7ポイント増)と大きく改善しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 3521.5億円 | 3402.9億円 | 3721.5億円 | 3941.3億円 | 4251.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 258.9億円 | 258.4億円 | 196.1億円 | 185.4億円 | 340.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 171.9億円 | 176.7億円 | 151.9億円 | 138.8億円 | 264.4億円 |
| 包括利益 | 204.9億円 | 167.4億円 | 169.8億円 | 209.8億円 | 271.8億円 |
| 純資産額 | 1466.8億円 | 1416.8億円 | 1413.2億円 | 1544.7億円 | 1721.8億円 |
| 総資産額 | 3393.9億円 | 2953.3億円 | 3180.1億円 | 3341.4億円 | 3719.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 782.28円/株 | 834円/株 | 897.84円/株 | 980.49円/株 | 1,092.12円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 89.8円/株 | 98.84円/株 | 94.02円/株 | 88.64円/株 | 168.75円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 89.78円/株 | 98.84円/株 | — | — | — |
| 自己資本比率 | 43.0% | 47.7% | 44.2% | 46.0% | 46.0% |
| 自己資本利益率 | 12.2% | 12.3% | 10.8% | 9.4% | 16.3% |
| 株価収益率 | 945.0% | 915.0% | 910.0% | 1338.0% | 809.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 291.5億円 | -360.9億円 | 322.7億円 | -111.2億円 | 111.8億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -39.5億円 | -45.5億円 | -47.4億円 | -61.0億円 | 16.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -126.6億円 | -225.7億円 | -184.3億円 | -90.5億円 | -57.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 1280.3億円 | 647.4億円 | 743.3億円 | 488.5億円 | 557.7億円 |
| 従業員数 | 385700.0% | 366900.0% | 367700.0% | 369100.0% | 375300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 2499.4億円 | 2878.1億円 |
| ▶ 固定資産 | 842.1億円 | 841.6億円 |
| 資産 | 3341.4億円 | 3719.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 1665.0億円 | 1864.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 131.7億円 | 133.2億円 |
| 負債 | 1796.8億円 | 1997.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 1416.6億円 | 1586.4億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 119.0億円 | 125.7億円 |
| 非支配株主持分 | 9.0億円 | 9.8億円 |
| 純資産 | 1544.7億円 | 1721.8億円 |
| 負債純資産 | 3341.4億円 | 3719.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 3941.3億円 | 4251.6億円 |
| ▶ 売上原価 | 3508.2億円 | 3642.0億円 |
| 売上総利益 | ||
| 販売費及び一般管理費 | 247.2億円 | 257.2億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 185.9億円 | 352.4億円 |
| ▶ 営業外収益 | 12.4億円 | 14.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 12.9億円 | 26.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 185.4億円 | 340.5億円 |
| ▶ 特別利益 | 6.9億円 | 44.2億円 |
| ▶ 特別損失 | 3.3億円 | 1.8億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 189.1億円 | 382.9億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 67.3億円 | 119.0億円 |
| 法人税等調整額 | -16.9億円 | -0.3億円 |
| 法人税等 | 50.3億円 | 118.7億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 138.8億円 | 264.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.0億円 | -0.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 138.8億円 | 264.4億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -111.2億円 | 111.8億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -61.0億円 | 16.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -90.5億円 | -57.5億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 7.9億円 | -1.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -254.8億円 | 69.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 488.5億円 | 557.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 488.5億円 | 557.7億円 |