企業解説
1. 企業概要
戸田建設株式会社(TODA CORPORATION)は、1881年創業の準大手ゼネラルコンサルタントです。病院や学校などの公共建築に強みを持ち、建築事業を主軸に、土木事業、国内投資開発事業(不動産等)、環境・エネルギー事業、海外事業を多角的に展開しています。特に医療施設建築では業界トップクラスの実績を誇ります。競合他社は清水建設、大成建設などのスーパーゼネコンおよび他の準大手ゼネコンです。近年は、浮体式洋上風力発電事業などの再生可能エネルギー分野や、新本社ビル「TODA BUILDING」を核とした不動産開発事業を成長の柱として強化しています。
2. 要点(3行)
- 主力建築事業の採算改善と大型不動産開発「TODA BUILDING」の完成により、売上高12.3%増、純利益56.4%増と大幅な増収増益を達成。
- 次期中計(2027年度)に向け、ROE 10%以上、総還元性向70%程度という野心的な目標を掲げ、資本効率重視の姿勢を鮮明化。
- 環境・エネルギー事業(洋上風力)は先行費用や設備の不具合により10億円の損失を計上しており、中長期的な収益化が課題。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の業績は、売上高5,866億円(前年同期比12.3%増)、営業利益266億円(同48.8%増)、経常利益290億円(同14.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益251億円(同56.4%増)と非常に好調でした。
- 収益性改善の理由: 主力の建築事業において手持ちの大型工事が進捗したことに加え、採算性が向上しました。また、国内投資開発事業において販売用不動産の売却が利益を押し上げました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 5071.3億円 | 5015.1億円 | 5471.6億円 | 5224.3億円 | 5866.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 303.6億円 | 281.1億円 | 190.4億円 | 254.8億円 | 290.9億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 197.3億円 | 185.6億円 | 110.0億円 | 161.0億円 | 251.8億円 |
| 包括利益 | 470.3億円 | 145.6億円 | 89.9億円 | 459.3億円 | 71.9億円 |
| 純資産額 | 3125.3億円 | 3190.4億円 | 3232.6億円 | 3555.2億円 | 3532.0億円 |
| 総資産額 | 7357.9億円 | 7612.0億円 | 8155.6億円 | 8720.6億円 | 9235.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,011.02円/株 | 1,027.12円/株 | 1,023.64円/株 | 1,144.64円/株 | 1,140.47円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 64.36円/株 | 60.43円/株 | 35.64円/株 | 52.19円/株 | 83.59円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 42.1% | 41.6% | 38.9% | 40.0% | 37.0% |
| 自己資本利益率 | 6.8% | 5.9% | 3.5% | 4.8% | 7.3% |
| 株価収益率 | 1260.0% | 1226.0% | 1939.0% | 1959.0% | 1055.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -211.4億円 | 272.7億円 | -308.4億円 | 621.5億円 | 264.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -308.5億円 | -204.3億円 | -261.0億円 | -488.5億円 | -611.9億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 312.8億円 | 183.1億円 | 225.3億円 | 10.3億円 | 73.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 1037.3億円 | 1293.0億円 | 958.7億円 | 1131.1億円 | 861.3億円 |
| 従業員数 | 556800.0% | 575100.0% | 655100.0% | 662100.0% | 691000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | — | — | 105400.0% | 174300.0% | 215900.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 4219.2億円 | 4583.8億円 |
| ▶ 固定資産 | 4501.4億円 | 4651.9億円 |
| 資産 | 8720.6億円 | 9235.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 2954.8億円 | 3303.2億円 |
| ▶ 固定負債 | 2210.6億円 | 2400.6億円 |
| 負債 | 5165.4億円 | 5703.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 2460.4億円 | 2568.5億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 1024.8億円 | 853.8億円 |
| 非支配株主持分 | 70.0億円 | 109.7億円 |
| 純資産 | 3555.2億円 | 3532.0億円 |
| 負債純資産 | 8720.6億円 | 9235.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 5224.3億円 | 5866.6億円 |
| ▶ 売上原価 | 4593.4億円 | 5098.6億円 |
| 売上総利益 | ||
| 販売費及び一般管理費 | 451.9億円 | 501.6億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 179.1億円 | 266.4億円 |
| ▶ 営業外収益 | 95.6億円 | 70.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 19.8億円 | 45.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 254.8億円 | 290.9億円 |
| ▶ 特別利益 | 110.5億円 | 116.6億円 |
| ▶ 特別損失 | 82.6億円 | 34.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 282.7億円 | 373.5億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 100.5億円 | 133.6億円 |
| 法人税等調整額 | 14.0億円 | -22.1億円 |
| 法人税等 | 114.5億円 | 111.4億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 168.2億円 | 262.1億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 7.1億円 | 10.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 161.0億円 | 251.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 621.5億円 | 264.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -488.5億円 | -611.9億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 10.3億円 | 73.6億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 29.2億円 | 4.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 172.5億円 | -269.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 1131.1億円 | 861.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 1131.1億円 | 861.3億円 |