短信要約
五洋建設(1893)の2025年3月期決算および2026年3月期の業績予想に基づき、証券アナリストの視点で分析を行います。
1. 要点(3行)
- 増収減益の着地と海外事業の苦戦: 売上高は前期比17.8%増の7,275億円と大幅に伸長したが、シンガポールや香港の大型工事での追加損失計上により、営業利益は25.6%減の217億円と大きく落ち込んだ。
- 次期のV字回復と強気な配当予想: 2026年3月期は海外の採算改善を見込み、営業利益395億円(前期比82.0%増)と大幅な回復を計画。配当も年間24円から34円へ大幅な増配を予定している。
- 株主還元姿勢の劇的な強化: 自己株式取得(上限50億円)の発表に加え、中期経営計画の還元方針を「総還元性向40%以上」から、今後3年間で「150億円規模の自己株買い」を含む極めて積極的な方針へ転換した。
2. 直近の業績と進捗率
2025年3月期の連結実績は以下の通りです。
- 売上高: 7,275億円(前期比17.8%増)
- 営業利益: 217億円(前期比25.6%減)
- 経常利益: 188億円(前期比30.8%減)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 125億円(前期比30.3%減)
分析: 通期計画に対する進捗率は、売上高こそ堅調な手持工事の進捗により達成したが、利益面では海外セグメントの追加損失が響き、収益性は前年同期(営業利益率4.7%→3.0%)と比較して大幅に悪化しました。
3. セグメント別のモメンタム
- 国内土木(勢い:維持): 売上高3,073億円(15.3%増)。大型港湾工事が寄与し増収。利益面(278億円、0.2%減)も堅調を維持している。
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プランをアップグレード進捗詳細
今期実績
2024-04 〜 2025-03
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2023-04 〜 2024-03 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7274.9億円 | +17.8% | 6177.1億円 |
| 営業利益 | 217.0億円 | -25.6% | 291.5億円 |
| 経常利益 | 188.4億円 | -30.8% | 272.2億円 |
| 当期純利益(親会社帰属) | 124.6億円 | -30.3% | 178.8億円 |
| 包括利益 | 113.0億円 | -51.4% | 232.3億円 |
| 1株当たり当期純利益 | 44.12円 | — | 62.73円 |
| 希薄化後1株当たり純利益 | — | — | — |
財務状態
| 項目 | 2025-03末 | 2024-03末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 6601.3億円 | 5660.3億円 |
| 純資産 | 1721.2億円 | 1730.6億円 |
| 自己資本比率 | 26.1% | 30.6% |
| 自己資本 | 1720.6億円 | 1730.1億円 |
| 1株当たり純資産 | 610.56円 | 607.35円 |
収益性指標
| 指標 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|
| ROE(自己資本当期純利益率) | 7.2% | 10.8% |
| ROA(総資産経常利益率) | 3.1% | 5.1% |
| 売上高営業利益率 | 3.0% | 4.7% |
キャッシュ・フロー
| 項目 | 当期 | 前期 |
|---|---|---|
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -233.3億円 | 91.4億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -232.2億円 | -64.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 438.8億円 | 67.1億円 |
| 期末現金及び現金同等物残高 | 567.9億円 | 595.6億円 |
来期予想
2025-04 〜 2026-03
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 7270.0億円 | -0.1% |
| 営業利益 | 395.0億円 | +82.0% |
| 経常利益 | 360.0億円 | +91.1% |
| 当期純利益 | 250.0億円 | +100.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 88.71円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | — | 12円 |
| 期末 | 24円 | 12円 |
配当性向:当期 54.5% / 前期 38.4%
純資産配当率:当期 3.9% / 前期 4.1%