企業解説
1. 企業概要
株式会社ケア21は、訪問介護(ホームヘルプ)や居宅介護支援、有料老人ホーム、グループホームの運営を主力とする総合福祉企業です。その他、保育施設運営、給食事業、介護人財の教育・派遣、福祉用具の販売・貸与など、福祉・医療・教育・文化の4分野を幅広く手掛けています。競合環境は、深刻な人手不足と原材料費の高騰、既存事業者間の競争激化により厳しい状況にありますが、同社は「現場第一主義」を掲げ、ICT活用や海外人財(ベトナム等)の確保・育成による差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 黒字転換と収益性回復: 売上高は481.5億円(前年同期比6.1%増)と伸長し、前年の経常損失から5.4億円の黒字へV字回復を達成。
- 施設系介護事業の劇的な改善: 稼働率向上とコスト管理の徹底により、施設セグメントの利益が前年比4.4倍(16.5億円)と爆発的に成長。
- 財務基盤の脆弱性と高レバレッジ: 自己資本比率が14.3%と低水準であり、総資産の約6割(185.4億円)を有利子負債に依存する財務構造が最大の懸念。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は481.5億円(前年比6.1%増)、営業利益は7.8億円(前年は4.6億円の損失)、経常利益は5.4億円(同2.3億円の損失)と大幅な増収増益を記録しました。
- 増益理由: 既存施設の入居率改善と、エネルギー費対策を含む徹底したコスト削減が寄与しました。また、在宅系ではM&Aを通じた拠点拡大と加算報酬の適正取得が利益を押し上げました。
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- 🔒 業績・収益性のトレンド
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年10月期 | 2022年10月期 | 2023年10月期 | 2024年10月期 | 2025年10月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 363.6億円 | 384.0億円 | 411.0億円 | 454.0億円 | 481.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 16.8億円 | 11.6億円 | 2.0億円 | -2.4億円 | 5.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 9.4億円 | 6.3億円 | 0.1億円 | 2.8億円 | 3.8億円 |
| 包括利益 | 19.1億円 | -0.7億円 | -7.4億円 | -5.7億円 | 0.0億円 |
| 純資産額 | 67.7億円 | 64.8億円 | 55.2億円 | 47.3億円 | 44.9億円 |
| 総資産額 | 376.0億円 | 363.8億円 | 318.2億円 | 316.7億円 | 310.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 502.79円/株 | 479.98円/株 | 407.75円/株 | 349.11円/株 | 327.36円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 69.63円/株 | 46.83円/株 | 0.46円/株 | 20.64円/株 | 28.45円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 18.0% | 17.8% | 17.3% | 14.9% | 14.3% |
| 自己資本利益率 | 15.8% | 9.5% | 0.1% | 5.4% | 8.4% |
| 株価収益率 | 1280.0% | 1610.0% | 145370.0% | 2000.0% | 1680.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 26.1億円 | 11.1億円 | 21.4億円 | 7.1億円 | 21.7億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -13.8億円 | -13.9億円 | -26.0億円 | -10.2億円 | 1.4億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -13.3億円 | -6.8億円 | 12.0億円 | 7.8億円 | -12.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 28.2億円 | 18.7億円 | 26.1億円 | 30.8億円 | 41.7億円 |
| 従業員数 | 519400.0% | 556000.0% | 590600.0% | 615300.0% | 631900.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 240400.0% | 256100.0% | 264700.0% | 300700.0% | 300300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 121.9億円 | 132.9億円 |
| ▶ 固定資産 | 194.7億円 | 177.4億円 |
| 資産 | 316.7億円 | 310.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 119.6億円 | 126.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 149.8億円 | 139.3億円 |
| 負債 | 269.4億円 | 265.4億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 38.3億円 | 39.8億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 8.8億円 | 4.4億円 |
| 非支配株主持分 | 0.2億円 | 0.7億円 |
| 純資産 | 47.3億円 | 44.9億円 |
| 負債純資産 | 316.7億円 | 310.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 454.0億円 | 481.6億円 |
| 売上原価 | 357.4億円 | 370.4億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 96.6億円 | 111.2億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 101.2億円 | 103.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -4.6億円 | 7.8億円 |
| ▶ 営業外収益 | 9.4億円 | 3.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 7.1億円 | 5.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -2.4億円 | 5.4億円 |
| ▶ 特別利益 | 7.4億円 | 4.8億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.7億円 | 3.5億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 3.3億円 | 6.7億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.7億円 | 2.7億円 |
| 法人税等調整額 | -0.2億円 | -0.5億円 |
| 法人税等 | 0.5億円 | 2.2億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 2.8億円 | 4.5億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | -0.0億円 | 0.6億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 2.8億円 | 3.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 7.1億円 | 21.7億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -10.2億円 | 1.4億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 7.8億円 | -12.0億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -0.0億円 | -0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 4.7億円 | 11.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 30.8億円 | 41.7億円 |
| 連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | — | -0.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 30.8億円 | 41.7億円 |