栄研化学株式会社は、臨床検査薬および検査機器の製造販売を主軸とする研究開発型企業です。
- 事業内容: 検査薬事業の単一セグメントですが、便潜血検査(大腸がん検診用)において世界トップクラスのシェアを誇り、独自の遺伝子増幅技術「LAMP法」を用いた試薬も展開しています。
- 主要製品: 便潜血検査用試薬、尿検査用試薬、微生物検査用試薬、遺伝子関連試薬(TB-LAMP等)。
- 主要顧客: 国内では、㈱スズケン(売上比率11.9%)、アルフレッサ㈱(11.2%)、東邦薬品㈱(11.0%)といった医薬品卸大手が主要な販売先です。
- 競合環境: 臨床検査薬市場は、国内外の製薬・化学大手との競争が激しいものの、便潜血検査のグローバル展開において強固な地位を築いています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
7.4%
≧10%が優良
ROA
4.8%
≧5%が優良
ROE
5.0%
≧10%が優良
ROIC
4.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
1.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
-11.2%
≧10%が優良
EPS成長率
-9.6%
≧10%が優良
3行解説
- 利益率の高い新型コロナウイルス検出試薬の需要減とLAMP法特許料収入の大幅減により、増収ながらも営業利益は29.9億円(前年同期比11.2%減)と振るわず、中期計画の目標を未達。
- 2025年5月に中国子会社の全持分譲渡(撤退)を決定。地政学リスクへの対応と、国内工場への集約による生産効率改善および海外直接販売による収益性向上を図る構造改革に舵を切る。
- 株主還元を大幅に強化し、「総還元性向50%以上」を新目標に設定。当期は26.7億円の自己株式取得を実施し、ROE向上と資本効率の改善を優先する姿勢を鮮明にしている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-12 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 8.0億円 / 予想: 32.5億円
+37.2%
売上高
実績: 102.0億円 / 予想: 422.0億円
+7.1%
2Q
営業利益
実績: 17.3億円 / 予想: 32.5億円
+10.4%
売上高
実績: 204.3億円 / 予想: 422.0億円
+3.6%
3Q
営業利益
実績: 27.8億円 / 予想: 32.5億円
+5.5%
売上高
実績: 313.8億円 / 予想: 422.0億円
+2.4%
通期
営業利益
実績: 29.2億円 / 予想: 未開示
-2.7%
売上高
実績: 419.0億円 / 予想: 未開示
+3.4%
3行解説
- 売上高は海外向け便潜血検査試薬や医療機器の伸長により418.99億円(前期比3.4%増)と増収を確保。
- 本業の営業利益は売上構成の変化や海外市場の変動により29.19億円(同2.7%減)と微減ながら、親会社株主に帰属する当期純利益は連結子会社の持分譲渡に伴う特別利益20.04億円の計上により37.08億円(同66.5%増)と大幅増益。
- 次期(2027年3月期)は特別利益の剥落により最終減益を予想するが、海外での売上拡大と収益性向上により営業利益5.2%増を計画。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-12 | 2026年3月期 通期 | -2.7% | — | — | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +5.5% | -0.9% | -1.7% | +20.7% | +28.6% |
| 2025-10-30 | 2026年3月期 第2四半期 | +10.4% | +0.2% | -1.0% | +4.1% | +0.0% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | +37.2% | +0.2% | -6.7% | -1.4% | -4.3% |
| 2025-05-13 | 2025年3月期 通期 | -11.2% | +0.2% | -8.1% | -2.9% | -10.6% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | -22.9% | -0.8% | +1.1% | +4.0% | +11.6% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第87期(2024/04/01-2025/03/31)