企業解説
1. 企業概要
株式会社リプロセルは、京都大学の中辻憲夫教授と東京大学の中内啓光教授(いずれも当時)の技術シーズを基盤に設立された、iPS細胞技術のリーディングカンパニーです。事業は「研究支援事業」と「メディカル事業」の2セグメントで構成されています。
- 主要製品・サービス:
- 研究支援事業: iPS細胞関連の培養液・試薬、ヒト生体試料(約60万検体のバンク)、ゲノム編集等の受託サービス。
- メディカル事業: 再生医療等製品(ステムカイマル等)の開発、CDMO(受託製造)、臨床検査サービス(HLAタイピング、郵送検査「ウェルミル」)。
- 主要顧客: 大学、公的研究機関、国内外の製薬企業。
- 競合環境: iPS細胞分野は技術革新が極めて速く、大手企業の参入も相次いでおり、熾烈な研究開発・シェア争いの状況にあります。
2. 要点(3行)
- iPS細胞の研究支援事業が好調に推移し、連結売上高は29.78億円(前期比22.7%増)を達成、親会社株主純利益は1.03億円と黒字転換を果たした。
- 研究開発費に5.36億円(販管費の約30%)を投じつつ、研究支援事業のセグメント利益が6.21億円(同39.4%増)とキャッシュカウとして成長を牽引している。
- 「継続企業の前提に関する重要事象」の注記は継続しているものの、自己資本比率92.9%、現預金28.23億円を保有しており、財務基盤の安定性は高い。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 29.78億円(前期比22.7%増)。研究支援事業における製品販売・受託サービスの両輪が成長したことに加え、メディカル事業での臨床検査サービスの拡充が寄与しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 12.9億円 | 22.3億円 | 29.5億円 | 24.3億円 | 29.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -7.9億円 | -5.1億円 | -1.2億円 | 0.4億円 | 0.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -8.1億円 | -5.8億円 | -3.1億円 | -0.3億円 | 1.0億円 |
| 包括利益 | -7.4億円 | -5.7億円 | -2.9億円 | 1.4億円 | -0.6億円 |
| 純資産額 | 53.9億円 | 72.5億円 | 75.8億円 | 83.1億円 | 89.8億円 |
| 総資産額 | 60.5億円 | 81.0億円 | 83.6億円 | 90.5億円 | 96.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 75.17円/株 | 88.11円/株 | 89.01円/株 | 93.41円/株 | 94.89円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -11.38円/株 | -7.57円/株 | -3.62円/株 | -0.37円/株 | 1.11円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 89.0% | 89.5% | 90.7% | 91.8% | 92.9% |
| 自己資本利益率 | — | — | — | — | 1.2% |
| 株価収益率 | — | — | — | — | 13243.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -6.5億円 | -2.5億円 | -1.4億円 | -0.1億円 | 0.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -14.2億円 | -21.4億円 | -10.9億円 | 4.0億円 | -8.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 0.0億円 | 23.8億円 | 4.8億円 | 5.4億円 | 6.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 26.0億円 | 26.4億円 | 19.1億円 | 29.4億円 | 28.2億円 |
| 従業員数 | 10600.0% | 9800.0% | 9200.0% | 9600.0% | 9900.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 700.0% | 2300.0% | 3100.0% | 1600.0% | 1300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 74.0億円 | 49.0億円 |
| ▶ 固定資産 | 16.5億円 | 47.7億円 |
| 資産 | 90.5億円 | 96.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 6.8億円 | 6.4億円 |
| ▶ 固定負債 | 0.6億円 | 0.5億円 |
| 負債 | 7.4億円 | 6.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 81.5億円 | 89.9億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 1.5億円 | -0.1億円 |
| 新株予約権 | 0.0億円 | — |
| 純資産 | 83.1億円 | 89.8億円 |
| 負債純資産 | 90.5億円 | 96.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 24.3億円 | 29.8億円 |
| ▶ 売上原価 | 13.1億円 | 13.3億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 11.2億円 | 16.5億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 15.3億円 | 17.8億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -4.1億円 | -1.3億円 |
| ▶ 営業外収益 | 4.6億円 | 2.0億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.1億円 | 0.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 0.4億円 | 0.5億円 |
| 特別損失 | ||
| 特別損失 | 0.7億円 | — |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -0.3億円 | 0.5億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.0億円 | -0.0億円 |
| 法人税等調整額 | -0.0億円 | -0.6億円 |
| 法人税等 | 0.0億円 | -0.6億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -0.3億円 | 1.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -0.3億円 | 1.0億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -0.1億円 | 0.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 4.0億円 | -8.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 5.4億円 | 6.8億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.9億円 | -0.1億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 10.2億円 | -1.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 29.4億円 | 28.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 29.4億円 | 28.2億円 |