企業解説
1. 企業概要
日立建機株式会社は、建設機械の製造・販売・サービスをグローバルに展開する、世界有数の建機メーカーです。主要製品は油圧ショベル、超大型油圧ショベル、ホイールローダ、マイニング設備などで、特にショベルの技術力に強みを持ちます。 事業は、建機の新車販売と部品サービスを主軸とする「建設機械ビジネス」と、マイニング設備のアフターセールス等に特化した「スペシャライズド・パーツ・サービス(SPS)」の2セグメントで構成されています。米州での独自展開を加速させており、コマツやキャタピラーなどの世界的競合と、特に北米・豪州・アジア市場で激しく競合しています。
2. 要点(3行)
- 欧米の金利高止まりに伴う需要減退により、売上収益(1兆3,712億円、前年比2.5%減)、税引前当期利益(1,341億円、同16.4%減)と減収減益。
- 部品サービスやマイニングを手掛けるSPSセグメントは増収増益(売上4.4%増)と堅調で、景気変動に対するバッファーとして機能している。
- 営業キャッシュ・フロー(1,439億円)が当期利益(918億円)を大きく上回り、米州での相次ぐM&A(ACME社、Brake Supply社)など成長投資への資金創出力が高い。
3. 業績・収益性のトレンド
売上収益は1兆3,712億円(前年比2.5%減)、調整後営業利益は1,449億円(同13.7%減)となりました。北米・欧州での油圧ショベル需要の落ち込みと、前年度まで旺盛だった代理店在庫の積み上げが一服したことが主な減益要因です。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 8133.3億円 | 10249.6億円 | 12649.3億円 | 14059.3億円 | 13712.9億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 255.8億円 | 1108.7億円 | 1150.1億円 | 1604.8億円 | 1341.7億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 103.4億円 | 758.3億円 | 701.8億円 | 932.9億円 | 814.3億円 |
| 当期包括利益:親会社の所有者に帰属 | 478.4億円 | 1119.3億円 | 755.1億円 | 1339.6億円 | 737.7億円 |
| 親会社の所有者に帰属する持分 | 5136.0億円 | 6116.1億円 | 6599.9億円 | 7633.8億円 | 8093.4億円 |
| 総資産額 | 12198.8億円 | 14095.6億円 | 16270.0億円 | 18356.7億円 | 17910.1億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 2,415.22円/株 | 2,876.11円/株 | 3,103.66円/株 | 3,589.46円/株 | 3,805円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 48.62円/株 | 356.57円/株 | 330円/株 | 438.68円/株 | 382.83円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | 48.62円/株 | 356.57円/株 | 330円/株 | 438.68円/株 | 382.83円/株 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 42.1% | 43.4% | 40.6% | 41.6% | 45.2% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 2.1% | 13.5% | 11.0% | 13.1% | 10.4% |
| 株価収益率 | 7291.0% | 896.0% | 932.0% | 1030.0% | 1031.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 913.4億円 | 393.2億円 | -261.4億円 | 730.4億円 | 1439.3億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -322.8億円 | -68.5億円 | -426.5億円 | -390.4億円 | -528.3億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -460.1億円 | -256.1億円 | 870.9億円 | -89.2億円 | -853.7億円 |
| 現金及び現金同等物 | 803.3億円 | 942.6億円 | 1119.9億円 | 1435.3億円 | 1471.4億円 |
| 従業員数 | 2487300.0% | 2498700.0% | 2543000.0% | 2623000.0% | 2610100.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 196300.0% | 214200.0% | 226700.0% | 239400.0% | 220500.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 10771.6億円 | 10007.5億円 |
| ▶ 非流動資産 | 7585.1億円 | 7902.5億円 |
| 資産の部合計 | 18356.7億円 | 17910.1億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 7282.0億円 | 6132.6億円 |
| ▶ 非流動負債 | 2930.6億円 | 3198.0億円 |
| 負債の部合計 | 10212.6億円 | 9330.5億円 |
| 資本の部 | ||
| 親会社株主持分 | ||
| 非支配持分 | 510.3億円 | 486.1億円 |
| 資本の部合計 | 8144.1億円 | 8579.5億円 |
| 負債・資本の部合計 | 18356.7億円 | 17910.1億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 継続事業 | ||
| 非継続事業 | ||
| 継続事業からの当期利益 | 1044.7億円 | 917.9億円 |
| 当期利益(△損失)の帰属 | ||
| 基本的1株当たり親会社株主に帰属する当期利益(△は損失)(円) | ||
| 希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する当期利益(△は損失)(円) | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動に関するキャッシュ・フロー | 730.4億円 | 1439.3億円 |
| ▶ 投資活動に関するキャッシュ・フロー | -390.4億円 | -528.3億円 |
| ▶ 財務活動に関するキャッシュ・フロー | -89.2億円 | -853.7億円 |
| 現金及び現金同等物に係る為替変動による影響 | 64.5億円 | -21.2億円 |
| 現金及び現金同等物の増減 | 315.4億円 | 36.1億円 |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 1435.3億円 | 1471.4億円 |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 1435.3億円 | 1471.4億円 |