理想科学工業株式会社は、独自の孔版印刷技術を用いたデジタル印刷機「リソグラフ」と、高速フルカラーインクジェットプリンター「オルフィス」を主力製品とする精密機器メーカーです。消耗品(インク・マスター)の販売で収益を上げる「ストックビジネス」を強みとしており、世界190以上の国と地域で展開しています。主要顧客は学校、官公庁、事務所などで、競合環境としては事務機大手のレーザービームプリンターや複写機と競合しますが、多枚数印刷における圧倒的な低コストとスピードで差別化を図っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-19 提出)収益性
営業利益率
7.9%
≧10%が優良
ROA
7.0%
≧5%が優良
ROE
6.1%
≧10%が優良
ROIC
6.2%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
5.5%
≧10%が優良
営業利益成長率
17.6%
≧10%が優良
EPS成長率
-13.7%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は円安効果と東芝テックからのインクジェットヘッド事業承継により787.23億円(前年同期比5.5%増)と増収を確保。
- 純利益は中国子会社の構造改革費用(4.9億円)やソフトウエアの減損(2.19億円)が響き、40.88億円(同15.4%減)の減益。
- 第八次中期経営計画の最終年として総還元性向112.9%を達成し、極めて高い株主還元姿勢を示す一方で、今後はM&Aによる新事業の収益化が課題。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-08 16:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 14.8億円 / 予想: 56.0億円
-23.1%
売上高
実績: 182.8億円 / 予想: 781.0億円
-6.0%
2Q
営業利益
実績: 25.4億円 / 予想: 53.0億円
-9.4%
売上高
実績: 376.2億円 / 予想: 772.0億円
-1.4%
3Q
営業利益
実績: 36.9億円 / 予想: 53.0億円
-13.7%
売上高
実績: 564.7億円 / 予想: 772.0億円
-1.1%
通期
営業利益
実績: 51.1億円 / 予想: 未開示
-17.3%
売上高
実績: 789.9億円 / 予想: 未開示
+0.3%
3行解説
- 2026年3月期の売上高は789億90百万円(前期比0.3%増)と微増ながら、営業利益は販管費の増加により51億11百万円(同17.3%減)と大幅な減益。
- 国内の孔版(リソグラフ)事業の縮小が続く中、インクジェットヘッド事業の統合や円安が下支えし、最終利益は特別利益の計上などで43億78百万円(同7.1%増)を確保。
- 2027年3月期はフィリピンでの事業承継による増収を見込む一方、のれん償却費や中東情勢に伴う原価高騰を織り込み、営業利益49億円(同4.1%減)と慎重な見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-08 | 2026年3月期 通期 | -17.3% | +0.2% | — | — | — |
| 2026-02-03 | 2026年3月期 第3四半期 | -13.7% | -2.9% | -4.7% | -5.0% | -5.4% |
| 2025-11-05 | 2026年3月期 第2四半期 | -9.4% | -0.1% | +0.2% | +3.2% | +1.4% |
| 2025-07-31 | 2026年3月期 第1四半期 | -23.1% | -1.0% | -0.2% | -2.9% | -2.8% |
| 2025-05-09 | 2025年3月期 通期 | +17.6% | -0.5% | -10.1% | -16.8% | -14.3% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +33.7% | -1.2% | +2.7% | -0.9% | -8.6% |
有価証券報告書
2025-06-19 有価証券報告書-第71期(2024/04/01-2025/03/31)