企業解説
1. 企業概要
マックス株式会社は、ステープラー(ホッチキス)の国内最大手であり、主に3つの事業を展開しています。
- オフィス機器:文具、文字表示機器(ビーポップ)、オートステープラー。
- インダストリアル機器:釘打機、エアコンプレッサ、住環境機器(浴室暖房換気乾燥機)、そして世界市場を牽引する「鉄筋結束機(ツインタイア)」。
- HCR(Healthcare)機器:車いすの製造販売(株式会社カワムラサイクル)。 主要顧客は、国内の建設業者、オフィスサプライヤー、海外の建材ディーラー等です。競合環境としては、オフィス分野で海外勢、電動工具分野でマキタやハイコーキ等と競合しますが、鉄筋結束機などのニッチトップ製品において高い優位性を保持しています。
2. 要点(3行)
- 売上高・各利益ともに3期連続で過去最高を更新。海外での鉄筋結束機事業の拡大が成長の主軸となっている。
- 自己資本比率85.0%という極めて強固な財務基盤を背景に、総還元性向の高い株主還元を実施。
- HCR事業の赤字継続が唯一の懸念点だが、インダストリアル機器の圧倒的な収益力(セグメント利益率21.9%)が全体を牽引。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は918億3,900万円(前期比6.0%増)、営業利益は144億6,800万円(同14.8%増)と増収増益のトレンドにあります。利益増の主因は、海外市場での数量差(+19.9億円)と売価アップ(+13.7億円)が、販管費の増加(△21.7億円)を吸収したことにあります。
- ROE:10.9%(前期11.1%から微減)。純資産の増加に伴い、効率性は維持。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 640.3億円 | 739.6億円 | 843.2億円 | 866.4億円 | 918.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 68.3億円 | 82.8億円 | 105.1億円 | 137.2億円 | 148.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 51.5億円 | 60.9億円 | 76.2億円 | 104.3億円 | 112.3億円 |
| 包括利益 | 69.5億円 | 75.1億円 | 88.0億円 | 168.7億円 | 131.4億円 |
| 純資産額 | 787.0億円 | 831.4億円 | 889.1億円 | 998.5億円 | 1060.3億円 |
| 総資産額 | 1025.4億円 | 1090.4億円 | 1167.4億円 | 1217.2億円 | 1246.1億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,647.68円/株 | 1,755.41円/株 | 1,877.19円/株 | 2,143.94円/株 | 2,304.18円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 105.79円/株 | 128.39円/株 | 161.07円/株 | 222.56円/株 | 241.8円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 76.7% | 76.1% | 76.1% | 81.9% | 85.0% |
| 自己資本利益率 | 6.7% | 7.5% | 8.9% | 11.1% | 10.9% |
| 株価収益率 | 1547.0% | 1326.0% | 1316.0% | 1462.0% | 1755.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 88.0億円 | 56.3億円 | 82.5億円 | 121.2億円 | 145.9億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -53.5億円 | -24.4億円 | -10.8億円 | -37.1億円 | -17.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -44.8億円 | -32.7億円 | -33.3億円 | -72.0億円 | -76.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 214.2億円 | 224.3億円 | 269.9億円 | 295.8億円 | 345.8億円 |
| 従業員数 | 250700.0% | 247700.0% | 248500.0% | 245600.0% | 245800.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 61100.0% | 59700.0% | 60100.0% | 59600.0% | 58000.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 693.9億円 | 742.5億円 |
| ▶ 固定資産 | 523.2億円 | 503.6億円 |
| 資産 | 1217.2億円 | 1246.1億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 143.0億円 | 146.2億円 |
| ▶ 固定負債 | 75.7億円 | 39.5億円 |
| 負債 | 218.7億円 | 185.8億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 905.0億円 | 947.7億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 92.3億円 | 111.3億円 |
| 非支配株主持分 | 1.2億円 | 1.3億円 |
| 純資産 | 998.5億円 | 1060.3億円 |
| 負債純資産 | 1217.2億円 | 1246.1億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 866.4億円 | 918.4億円 |
| 売上原価 | 467.8億円 | 479.4億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 398.6億円 | 439.0億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 272.6億円 | 294.3億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 126.0億円 | 144.7億円 |
| ▶ 営業外収益 | 12.0億円 | 7.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.8億円 | 4.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 137.2億円 | 148.1億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.7億円 | 5.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.9億円 | 1.1億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 137.0億円 | 152.1億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 29.3億円 | 36.9億円 |
| 法人税等調整額 | 3.4億円 | 2.9億円 |
| 法人税等 | 32.6億円 | 39.8億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 104.4億円 | 112.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.0億円 | 0.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 104.3億円 | 112.3億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 121.2億円 | 145.9億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -37.1億円 | -17.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -72.0億円 | -76.1億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 13.8億円 | -2.2億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 25.9億円 | 50.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 295.8億円 | 345.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 295.8億円 | 345.8億円 |