企業解説
1. 企業概要
株式会社小野測器は、音響・振動、回転・速度、自動車性能等の計測機器を手掛ける独立系の計測器メーカーです。主要製品は各種センサ類、データ解析機器、および「特注試験装置(受託試験含む)」です。主要顧客は自動車業界であり、本田技研工業グループへの売上比率が14.6%(17.2億円)を占めています。競合環境としては、自動車の開発手法がデジタル化・試作レスへと移行する中、従来のハードウェア単体から「サービス(コト)」を含めたエンジニアリング領域への転換が急務となっています。
2. 要点(3行)
- 売上高は118.04億円(前期比2.3%増)と横ばいだが、旧本社ビルの売却に伴う特別利益18.5億円の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は14.59億円(同232.9%増)と大幅増益となった。
- 計測機器セグメントは増収増益と好調だが、特注試験装置セグメントは中国景気減速や納期遅延の影響でセグメント利益が45百万円(同46.9%減)と大幅な減益に陥っている。
- PBR0.4倍前後の低迷脱却を目指し、特別配当を含む年間30円(前期10円)への増配や2.58億円の自己株式取得など、資産売却資金を原資とした株主還元を急強化している。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は118.04億円(前期比2.3%増)と微増に留まりました。本業の利益を示す営業利益は1.44億円(同4.0%増)と低水準で、営業利益率は1.2%と極めて低い水準です。これはベースアップや本社移転、展示会活動等の販売費及び一般管理費(52.85億円)が重荷となったためです。 親会社株主に帰属する当期純利益は14.59億円(同232.9%増)を記録しましたが、これは旧本社ビルの売却益18.51億円という一過性の要因によるものです。
- ROE: 9.9%(一過性の利益により前期の3.3%から急上昇)
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年12月期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 118.4億円 | 98.5億円 | 109.3億円 | 115.4億円 | 118.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -5.2億円 | -6.8億円 | 2.1億円 | 2.0億円 | 2.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -5.8億円 | -12.7億円 | 2.5億円 | 4.4億円 | 14.6億円 |
| 包括利益 | -7.7億円 | -9.7億円 | 6.3億円 | 7.9億円 | 22.0億円 |
| 純資産額 | 142.1億円 | 127.2億円 | 133.9億円 | 141.1億円 | 159.1億円 |
| 総資産額 | 208.1億円 | 194.5億円 | 211.1億円 | 210.0億円 | 213.1億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,249.35円/株 | 1,206.19円/株 | 1,262.78円/株 | 1,307.93円/株 | 1,511.83円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -51.43円/株 | -114.67円/株 | 23.82円/株 | 41.68円/株 | 138.77円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | 23.06円/株 | 40.66円/株 | 136.4円/株 |
| 自己資本比率 | 67.3% | 64.1% | 62.0% | 65.8% | 73.3% |
| 自己資本利益率 | — | — | 1.9% | 3.3% | 9.9% |
| 株価収益率 | — | — | 1630.0% | 1070.0% | 420.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 18.8億円 | -5.0億円 | -2.3億円 | 3.4億円 | 3.3億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -13.0億円 | -0.0億円 | -1.6億円 | 4.3億円 | 39.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 3.2億円 | -3.7億円 | 5.7億円 | -9.8億円 | -22.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 28.4億円 | 20.3億円 | 22.8億円 | 21.2億円 | 42.4億円 |
| 従業員数 | 60400.0% | 61300.0% | 58700.0% | 64600.0% | 65100.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 18800.0% | 17400.0% | 17800.0% | 14800.0% | 10300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 82.2億円 | 113.2億円 |
| ▶ 固定資産 | 127.8億円 | 99.9億円 |
| 資産 | 210.0億円 | 213.1億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 46.8億円 | 34.5億円 |
| ▶ 固定負債 | 22.1億円 | 19.4億円 |
| 負債 | 68.9億円 | 54.0億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 129.6億円 | 140.6億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 8.7億円 | 15.6億円 |
| 新株予約権 | 1.2億円 | 0.8億円 |
| 非支配株主持分 | 1.6億円 | 2.1億円 |
| 純資産 | 141.1億円 | 159.1億円 |
| 負債純資産 | 210.0億円 | 213.1億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 115.4億円 | 118.0億円 |
| 売上原価 | 62.5億円 | 63.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 52.9億円 | 54.3億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 51.5億円 | 52.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 1.4億円 | 1.4億円 |
| ▶ 営業外収益 | 1.1億円 | 1.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.5億円 | 0.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 2.0億円 | 2.1億円 |
| ▶ 特別利益 | 2.1億円 | 18.5億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.8億円 | 0.5億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 3.3億円 | 20.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.8億円 | 3.6億円 |
| 法人税等調整額 | -2.3億円 | 1.8億円 |
| 法人税等 | -1.5億円 | 5.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 4.8億円 | 14.8億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.4億円 | 0.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 4.4億円 | 14.6億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 3.4億円 | 3.3億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 4.3億円 | 39.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -9.8億円 | -22.7億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.5億円 | 1.1億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -1.6億円 | 21.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 21.2億円 | 42.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 21.2億円 | 42.4億円 |