企業解説
1. 企業概要
株式会社遠藤照明は、商業施設向けを主軸とする照明器具の専業メーカーです。主力の「照明器具関連事業」では、独自技術を用いた無線制御システム「Smart LEDZ」や次世代無線調光調色シリーズ「Synca」など、高付加価値なLED照明製品を製造・販売しています。その他、省エネ機器のレンタル・販売を行う「環境関連事業」、インテリア家具の販売を行う「インテリア家具事業」の3セグメントを展開しています。競合環境としては、汎用的なLED製品での価格競争が激化する一方、同社は高効率・高機能な空間演出と無線制御技術による差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 売上高は537.35億円(前年比3.9%増)と増収を確保したが、円安による仕入原価上昇や人件費増により、営業利益は49.30億円(同5.3%減)と微減益。
- 営業キャッシュ・フローが29.16億円(前年101.52億円)へと急減しており、棚卸資産および売上債権の増加が資金繰りを圧迫している。
- 自己資本比率65.1%と財務健全性は極めて高いが、急速な技術革新に伴う142億円規模の棚卸資産の陳腐化リスクが、今後の収益性の懸念材料。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は537.35億円(前年比3.9%増)と着実に成長しています。増収の背景には、電気料金高騰を背景とした高効率LEDへの更新需要や、サステナビリティ対応への関心の高まりがあります。一方で、経常利益は54.11億円(同5.5%減)と減益。これは円安に伴う輸入原価の増加に加え、人件費や販売管理費(前年比12.03億円増)が利益を削った形です。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 354.2億円 | 406.4億円 | 457.3億円 | 517.1億円 | 537.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 19.5億円 | 42.5億円 | 36.3億円 | 57.2億円 | 54.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 12.8億円 | 33.3億円 | 29.6億円 | 46.5億円 | 48.0億円 |
| 包括利益 | 15.6億円 | 49.6億円 | 37.4億円 | 75.1億円 | 61.1億円 |
| 純資産額 | 235.4億円 | 282.4億円 | 315.4億円 | 385.7億円 | 440.5億円 |
| 総資産額 | 505.5億円 | 556.0億円 | 573.4億円 | 627.5億円 | 676.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,592.88円/株 | 1,911.39円/株 | 2,134.19円/株 | 2,610.11円/株 | 2,981.3円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 86.43円/株 | 225.37円/株 | 200.48円/株 | 314.67円/株 | 324.85円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 46.6% | 50.8% | 55.0% | 61.5% | 65.1% |
| 自己資本利益率 | 5.6% | 12.9% | 9.9% | 13.3% | 11.6% |
| 株価収益率 | 790.0% | 420.0% | 470.0% | 490.0% | 420.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 58.4億円 | 50.3億円 | 39.0億円 | 101.5億円 | 29.2億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -24.8億円 | -30.6億円 | -27.9億円 | -29.0億円 | -43.2億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -23.3億円 | -21.3億円 | -4.6億円 | -40.9億円 | -0.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 98.8億円 | 106.0億円 | 118.5億円 | 161.6億円 | 154.7億円 |
| 従業員数 | 140300.0% | 138900.0% | 155200.0% | 155200.0% | 163100.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 9000.0% | 9100.0% | 9700.0% | 12000.0% | 13700.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 399.2億円 | 430.7億円 |
| ▶ 固定資産 | 228.3億円 | 245.9億円 |
| 資産 | 627.5億円 | 676.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 152.4億円 | 145.5億円 |
| ▶ 固定負債 | 89.5億円 | 90.6億円 |
| 負債 | 241.9億円 | 236.2億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 332.5億円 | 374.2億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 53.2億円 | 66.3億円 |
| 非支配株主持分 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 純資産 | 385.7億円 | 440.5億円 |
| 負債純資産 | 627.5億円 | 676.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 517.1億円 | 537.4億円 |
| 売上原価 | 318.1億円 | 329.1億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 198.9億円 | 208.2億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 146.9億円 | 158.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 52.0億円 | 49.3億円 |
| ▶ 営業外収益 | 9.2億円 | 7.3億円 |
| ▶ 営業外費用 | 4.0億円 | 2.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 57.2億円 | 54.1億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 57.2億円 | 54.1億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 13.1億円 | 12.7億円 |
| 法人税等調整額 | -2.4億円 | -6.6億円 |
| 法人税等 | 10.7億円 | 6.1億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 46.5億円 | 48.0億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 46.5億円 | 48.0億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 101.5億円 | 29.2億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -29.0億円 | -43.2億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -40.9億円 | -0.1億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 11.6億円 | 7.2億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 43.2億円 | -7.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 161.6億円 | 154.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 161.6億円 | 154.7億円 |