太平洋工業(PACIFIC INDUSTRIAL CO., LTD.)は、岐阜県大垣市に本社を置く自動車部品メーカーです。主要な事業は「プレス・樹脂製品事業」と「バルブ製品事業」の2本柱で構成されています。
- プレス・樹脂製品事業:超ハイテン材を用いた軽量・高強度なボディシェル部品や、防音・加飾技術を活かした樹脂製品を提供。
- バルブ製品事業:タイヤバルブ・バルブコアで世界トップシェアを誇り、タイヤ空気圧監視システム(TPMS)や電動車向け熱マネジメントバルブなどを展開。
- 主要顧客:トヨタ自動車グループへの依存度が高く、同社向けの売上高は411億円(連結売上高の19.9%)に達します。
- 競合環境:国内外のプレス部品メーカーおよびバルブ・センサーメーカーと競合。特に電動化(BEVシフト)に伴う部品構成の変化に対し、技術開発競争が激化しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-16 提出)収益性
営業利益率
6.6%
≧10%が優良
ROA
4.7%
≧5%が優良
ROE
7.9%
≧10%が優良
ROIC
4.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-0.6%
≧10%が優良
営業利益成長率
-5.4%
≧10%が優良
EPS成長率
-20.7%
≧10%が優良
3行解説
- 2025年3月期は減収減益(売上高2,061億円、前期比0.6%減)となり、日本・米国での完成車減産と労務費・材料費高騰が利益を圧迫した。
- バルブ製品事業は前期の減損損失一巡と価格転嫁により利益が34.6%増と急回復したが、主力であるプレス・樹脂事業の収益低下が足かせとなった。
- 中期計画「NEXUS-26」に基づき、2026年度に電動車比率50%を目指し、キャッシュフローの多くを設備投資(287億円)に投じる攻めの姿勢を継続している。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-05 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 44.8億円 / 予想: 130.0億円
+61.4%
売上高
実績: 526.5億円 / 予想: 2020.0億円
+1.8%
2Q
営業利益
実績: 87.3億円 / 予想: 130.0億円
+78.1%
売上高
実績: 1051.2億円 / 予想: 2020.0億円
+5.6%
3Q
営業利益
実績: 148.2億円 / 予想: 130.0億円
+63.3%
売上高
実績: 1628.8億円 / 予想: 2020.0億円
+7.6%
3行解説
- 利益面の大幅な上振れ: 第3四半期時点で営業利益が148億円に達し、通期計画(130億円)を早くも114%超過する極めて強い着地。
- 主力事業の躍進: 日本・米国での自動車増産を背景に、プレス・樹脂製品事業の営業利益が前年同期比114.4%増と倍増し、全体を牽引。
- MBOによる非公開化プロセス: 株式会社COREによる公開買付け(TOB)が成立。2026年2月付で親会社が異動し、巨額の借入金書換えが発生するなど財務構造が激変。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | +63.3% | +0.4% | -6.2% | +2.0% | +0.3% |
| 2025-10-27 | 2026年3月期 第2四半期 | +78.1% | -2.2% | +1.8% | +3.4% | +4.4% |
| 2025-07-25 | 2026年3月期 第1四半期 | +61.4% | +21.4% | +44.4% | +51.6% | +79.6% |
| 2025-04-25 | 2025年3月期 通期 | -5.4% | +0.2% | -3.9% | -5.7% | -3.1% |
| 2025-01-30 | 2025年3月期 第3四半期 | -19.3% | +1.4% | +10.8% | +4.5% | +4.4% |
有価証券報告書
2025-06-16 有価証券報告書-第101期(2024/04/01-2025/03/31)