企業解説
1. 企業概要
フクビ化学工業株式会社は、プラスチック押出成形技術をコアとし、合成樹脂製品、無機化合物等の製造加工および販売を行う化学メーカーです。主要なビジネスモデルは、建築資材(外装、内装、床関連材、システム建材)、住宅設備や車両分野向けのOEM/ODM製品、反射防止付樹脂シート等の機能性コーティング製品の開発・製造・販売、およびこれらの海外展開です。また、建設工事の設計施工事業も手掛けています。
収益構造は、建材事業が売上高の大部分を占めており、国内の住宅・非住宅市場が主要顧客基盤です。CSE事業(Customer Satisfaction & Expectation)では、顧客のニーズに合わせたカスタム製品を提供し、精密事業では高機能材料を供給しています。グローバル事業は、海外市場での建材やOEM製品の販売を通じて成長を図っています。
2. 要点(3行)
プラスチック押出成形技術を核に、建築資材、住宅設備、精密機能材を製造販売する老舗化学メーカー。循環型ビジネス拡大、収益基盤強化、グローバル展開を重点とする中期計画を推進中。再生木材や高性能断熱材への投資、工事事業統合による付加価値向上を図り、変化の激しい市場に対応。
3. 経営者の質
代表取締役会長CEOの八木誠一郎氏は、1985年に当社に入社し、長年にわたり主要な役職を歴任、代表取締役社長を経て現職に至っています。フクビハウジング、リフォジュール、アリス化学、および海外子会社など、グループ各社の役員も兼任しており、グループ全体の事業運営と多角化、海外展開を主導してきた経験が豊富です。
代表取締役社長執行役員COOの森克則氏は、三井物産株式会社出身で、機能樹脂や新エネルギー材料、基礎化学品分野での豊富な経験を持っています。当社顧問を経て社長に就任しており、技術開発や生産性向上、事業再編における専門知識と手腕が期待されます。
八木一族(株式会社八木熊および八木誠一郎個人)が合計で約17%の株式を保有しており、創業家による一定の影響力が確認できます。経営陣も一定の株式を保有しています。
経営姿勢からは、以下の点が読み取れます。
- 技術志向と価値創造: 「化学に立脚し、新たな価値を創造、提案する」という企業理念を掲げ、プラスチック押出成形技術をコアに、常に新しい技術と製品の開発に注力しています。
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成長性の軌跡
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
キャッシュフローの質
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 | 2026年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 367.4億円 | 395.7億円 | 397.4億円 | 399.7億円 | 405.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 16.3億円 | 19.0億円 | 21.2億円 | 18.8億円 | 21.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 11.4億円 | 14.8億円 | 17.0億円 | 14.7億円 | 16.8億円 |
| 包括利益 | 13.6億円 | 17.3億円 | 34.6億円 | 11.0億円 | 38.6億円 |
| 純資産額 | 332.5億円 | 342.5億円 | 371.6億円 | 375.2億円 | 405.9億円 |
| 総資産額 | 493.8億円 | 507.6億円 | 540.8億円 | 532.4億円 | 549.5億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,595.68円/株 | 1,688.19円/株 | 1,823.78円/株 | 1,855.35円/株 | 2,016.17円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 55.66円/株 | 73.33円/株 | 85.63円/株 | 73.8円/株 | 84.97円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 66.0% | 66.0% | 67.2% | 68.7% | 72.6% |
| 自己資本利益率 | 3.5% | 4.5% | 4.9% | 4.0% | 4.4% |
| 株価収益率 | 1080.0% | 790.0% | 1060.0% | 1120.0% | 1040.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 20.6億円 | 17.8億円 | 8.0億円 | 44.4億円 | 13.5億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -7.5億円 | -9.1億円 | -8.2億円 | -3.8億円 | -8.2億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -6.3億円 | -11.9億円 | -9.8億円 | -11.5億円 | -12.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 123.3億円 | 121.2億円 | 112.0億円 | 141.8億円 | 135.0億円 |
| 従業員数 | 97000.0% | 96800.0% | 98100.0% | 98300.0% | 99800.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 12600.0% | 14000.0% | 13900.0% | 15300.0% | 17500.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 354.5億円 | 339.9億円 |
| ▶ 固定資産 | 177.8億円 | 209.6億円 |
| 資産 | 532.4億円 | 549.5億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 133.9億円 | 110.8億円 |
| ▶ 固定負債 | 23.2億円 | 32.9億円 |
| 負債 | 157.2億円 | 143.6億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 335.7億円 | 347.5億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 30.2億円 | 51.5億円 |
| 非支配株主持分 | 9.2億円 | 6.8億円 |
| 純資産 | 375.2億円 | 405.9億円 |
| 負債純資産 | 532.4億円 | 549.5億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 399.7億円 | 405.9億円 |
| 売上原価 | 279.8億円 | 282.2億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 119.9億円 | 123.7億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 104.4億円 | 106.4億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 15.5億円 | 17.3億円 |
| ▶ 営業外収益 | 3.8億円 | 4.9億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.5億円 | 0.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 18.8億円 | 21.5億円 |
| ▶ 特別利益 | 2.5億円 | 2.4億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.2億円 | 0.5億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 20.1億円 | 23.4億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 5.7億円 | 5.9億円 |
| 法人税等調整額 | -0.9億円 | 0.3億円 |
| 法人税等 | 4.8億円 | 6.1億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 15.3億円 | 17.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.7億円 | 0.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 14.7億円 | 16.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 44.4億円 | 13.5億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -3.8億円 | -8.2億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -11.5億円 | -12.5億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.8億円 | 0.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 29.8億円 | -6.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 141.8億円 | 135.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 141.8億円 | 135.0億円 |