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三菱商事 事業分析

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有価証券報告書(2026-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

三菱商事株式会社は、天然資源開発から多種多様な商品の売買、製造、コンシューマー向け商品やサービスの提供まで、幅広い産業領域で事業を展開する総合商社です。そのビジネスモデルは、グローバルネットワークと多様な事業ポートフォリオを活用したトレーディング、事業投資、事業開発を核としています。

主要な収益構造は、以下の8つのセグメント(翌連結会計年度から7つのグループに再編予定)に分けられます。

  • 地球環境エネルギー: 天然ガス・LNG開発・生産、LPG・石油製品、次世代エネルギー。
  • マテリアルソリューション: 資源素材、鉄鋼製品、機能素材、石油化学、基礎化学品のトレーディング、事業投資。
  • 金属資源: 銅、原料炭、鉄鉱石、アルミ、リチウム、ニッケルなどの投資・開発、グローバル供給体制構築。
  • 社会インフラ: 都市開発・運営、不動産開発・運用、データセンター、船舶、宇宙航空機、産業機械、エネルギーインフラ。
  • モビリティ: 自動車の生産・販売、販売金融、アフターサービス、モビリティサービス、EV・バッテリー。
  • 食品産業: 食料、生鮮品、生活消費財、食品素材の生産・調達から製造・販売。
  • S.L.C. (Smart-Life Creation): 小売・流通、金融、デジタル、物流など、C2BおよびB2B事業。
  • 電力ソリューション: 発電事業、電力トレーディング、電力小売、送電事業、水素エネルギー開発。

これらの多角的な事業を通じて、信用・信頼を築き、幅広い産業知見と深いインサイトを蓄積することで、変化する時代のニーズに対応し、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。

2. 要点(3行)

三菱商事は、多様な事業とグローバルネットワークを基盤とする「総合力」を最大の競争優位性とし、脱炭素やデジタル化などの長期潮流を成長ドライバーと捉え、事業ポートフォリオの変革を進める総合商社です。経営陣は株主価値向上を重視した資本配分を行い、資源価格や為替変動リスクに対し強固な管理体制を構築しています。含み益資産の存在や戦略的投資の成果が今後の企業価値向上に寄与する可能性があります。

3. 経営者の質

代表取締役社長は中西勝也氏(1960年10月15日生)。略歴を見ると、中東・中央アジア統括、新エネルギー・電力事業本部長、電力ソリューショングループCEOなどを歴任しており、主要な事業領域で豊富な経験を持っています。2022年4月に社長に就任し、現在に至ります。

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期2026年03月期
連結経営指標等
売上収益 172648.3億円 215719.7億円 195676.0億円 186176.0億円 189160.0億円
売上総利益 21507.6億円 25599.6億円 23597.1億円 18363.9億円 16550.7億円
当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 9375.3億円 11806.9億円 9640.3億円 9507.1億円 8004.6億円
当期包括利益:親会社の所有者に帰属 14715.1億円 16517.7億円 17140.2億円 10611.3億円 15063.8億円
親会社の所有者に帰属する持分 68802.3億円 80656.4億円 90438.7億円 93687.1億円 94405.7億円
総資産額 219120.1億円 221475.0億円 234595.7億円 214961.0億円 241517.0億円
1株当たり親会社所有者帰属持分 1,553.23円/株 1,881.69円/株 2,206.97円/株 2,355.22円/株 2,578.33円/株
基本的1株当たり利益又は損失(△) 211.69円/株 269.76円/株 230.1円/株 236.97円/株 210.92円/株
希薄化後1株当たり利益又は損失(△) 208.58円/株 268.56円/株 222.37円/株 235.8円/株 209.78円/株
親会社所有者帰属持分比率 31.4% 36.4% 38.6% 43.6% 39.1%
親会社所有者帰属持分利益率 15.0% 15.8% 11.3% 10.3% 8.5%
株価収益率 724.0% 587.0% 1515.0% 1108.0% 2521.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 10558.4億円 19301.4億円 13473.8億円 16583.5億円 14900.4億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -1675.5億円 -1774.7億円 -2057.6億円 -2739.4億円 -4485.8億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -6934.0億円 -17666.4億円 -10862.3億円 -15307.0億円 -8046.8億円
現金及び現金同等物 15555.7億円 15570.0億円 12515.5億円 15366.2億円 18414.6億円
従業員数 8072800.0% 7970600.0% 8003700.0% 6206200.0% 6303700.0%
平均臨時雇用人員 2344800.0% 2556100.0% 2680000.0% 1303700.0% 1292200.0%

貸借対照表

項目 前期当期
財政状態計算書
資産の部
流動資産 87523.7億円 101716.6億円
非流動資産 127437.3億円 139800.3億円
資産 214961.0億円 241517.0億円
負債及び資本の部
流動負債 58830.2億円 72079.7億円
非流動負債 54587.6億円 66931.5億円
負債 113417.8億円 139011.2億円
資本 101543.2億円 102505.7億円
負債及び資本 214961.0億円 241517.0億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
収益 186176.0億円 189160.0億円
原価 167812.1億円 172609.2億円
売上総利益 18363.9億円 16550.7億円
販売費及び一般管理費 14653.0億円 12364.5億円
有価証券損益 3056.3億円 418.2億円
固定資産除・売却損益 1345.8億円 -93.2億円
固定資産減損損失及び戻入 -38.8億円 -73.7億円
その他の損益-純額 765.4億円 361.4億円
金融収益 3426.0億円 3267.2億円
金融費用 1706.2億円 1784.5億円
持分法による投資損益 3374.8億円 4679.4億円
税引前利益(△損失) 13934.3億円 10960.9億円
法人所得税費用 3171.8億円 1793.7億円
当期利益(△損失) 10762.5億円 9167.3億円
当期純利益の帰属
1株当たり当期純利益(当社の所有者に帰属)

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 16583.5億円 14900.4億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -2739.4億円 -4485.8億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -15307.0億円 -8046.8億円
現金及び現金同等物に係る為替相場変動の影響額 226.2億円 680.7億円
売却目的保有資産に含まれる現金及び現金同等物の増減額 4087.6億円
現金及び現金同等物の純増減額 2850.7億円 3048.4億円
現金及び現金同等物 15366.2億円 18414.6億円
現金及び現金同等物 15366.2億円 18414.6億円