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いちよし証券 事業分析

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有価証券報告書(2026-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

いちよし証券株式会社は、証券業を中核とする投資・金融サービスを提供する企業グループである。主要なビジネスモデルは、かつての売買手数料中心の「フロー型ビジネスモデル」から、投資信託の信託報酬やラップフィーの安定収益を中心とした「ストック型ビジネスモデル」への転換を推進している点にある。この転換の核となるのは、顧客本位の徹底であり、特に「お客様のためにならない商品は取り扱わない」という「いちよし基準」に基づき、顧客一人ひとりのニーズに合わせたオーダーメイドのポートフォリオ提案に注力している。

収益構造は、主に受入手数料(委託手数料、募集・売出し手数料、信託報酬、ラップフィー等)が大部分を占める。グループ会社として、中小型成長企業のリサーチを専門とする「いちよし経済研究所」、資産運用を行う「いちよしアセットマネジメント」、事務代行や不動産関連業務、金融商品仲介を行う「いちよしビジネスサービス」、金融商品仲介を担う「いちよしIFA」を有し、各々が連携して「トライアングル・ピラミッド経営」という独自の体制で事業を展開している。最重要経営指標として「預り資産」の拡大を掲げ、2030年3月末までに預り資産5兆円、安定収益の販管費比率であるコストカバー率100%を目指す新中期経営計画を推進している。

2. 要点(3行)

いちよし証券は、証券業から顧客本位のストック型ビジネスモデルへの転換を進める金融サービスグループ。中小型成長株のリサーチ、運用力、対面アドバイス力を強みに、「預り資産」拡大を最重要課題とし、持続的な企業価値向上を目指す。人材育成と「いちよし基準」に裏打ちされた顧客信頼が競争優位性の源泉。

3. 経営者の質

代表取締役兼代表執行役社長の玉田弘文氏は1971年生まれ。三洋証券を経て1998年に当社に入社し、神戸支店長、信州・近畿アドバイザー本部長などを歴任後、2020年4月に代表執行役社長に就任した。略歴からは、営業現場での豊富な経験と、顧客本位の「ストック型ビジネスモデル」への転換を推進する現在の経営方針と整合性のあるキャリアパスがうかがえる。

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期2026年03月期
連結経営指標等
営業収益 195.9億円 166.7億円 188.4億円 188.0億円 245.8億円
純営業収益 195.5億円 166.3億円 188.0億円 187.6億円 245.1億円
経常利益又は経常損失(△) 34.4億円 12.2億円 28.8億円 24.1億円 62.4億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 25.3億円 7.6億円 19.3億円 15.6億円 43.9億円
包括利益 23.8億円 5.6億円 22.8億円 14.4億円 48.1億円
純資産額 300.6億円 278.3億円 290.1億円 274.6億円 310.0億円
総資産額 479.4億円 426.7億円 466.5億円 419.0億円 551.1億円
1株当たり純資産額 832.12円/株 823.78円/株 856.59円/株 861.85円/株 962.66円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 69.97円/株 21.93円/株 57.11円/株 47.11円/株 137.32円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 69.72円/株 21.88円/株 56.95円/株 46.89円/株 136.8円/株
自己資本比率 62.7% 65.2% 62.1% 65.4% 56.2%
自己資本利益率 8.6% 2.6% 6.8% 5.5% 15.0%
株価収益率 880.0% 2760.0% 1480.0% 1600.0% 1050.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 20.9億円 16.1億円 37.9億円 3.5億円 40.3億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -1.7億円 -3.2億円 -5.2億円 -3.0億円 -22.4億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -13.8億円 -28.2億円 -11.4億円 -30.4億円 -13.2億円
現金及び現金同等物の残高 168.9億円 153.6億円 174.9億円 145.0億円 149.7億円
従業員数 101900.0% 97600.0% 95700.0% 96500.0% 101400.0%
平均臨時雇用人員 900.0% 1100.0% 1600.0% 2100.0% 2400.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 359.3億円 484.5億円
固定資産 59.7億円 66.6億円
資産 419.0億円 551.1億円
負債の部
流動負債 141.2億円 237.7億円
固定負債 1.2億円 1.0億円
特別法上の準備金 2.0億円 2.4億円
負債 144.4億円 241.1億円
純資産の部
株主資本 283.8億円 315.0億円
評価・換算差額等 -9.6億円 -5.4億円
新株予約権 0.4億円 0.4億円
純資産 274.6億円 310.0億円
負債純資産 419.0億円 551.1億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
営業収益 188.0億円 245.8億円
金融費用 0.4億円 0.7億円
純営業収益 187.6億円 245.1億円
販売費及び一般管理費 164.8億円 183.5億円
営業利益又は営業損失(△) 22.9億円 61.6億円
営業外収益 1.2億円 1.0億円
営業外費用 0.0億円 0.2億円
経常利益又は経常損失(△) 24.1億円 62.4億円
特別利益 0.1億円 0.3億円
特別損失 0.3億円 0.6億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 23.9億円 62.1億円
法人税、住民税及び事業税 8.3億円 21.0億円
法人税等調整額 -0.1億円 -2.9億円
法人税等 8.2億円 18.1億円
当期純利益又は当期純損失(△) 15.6億円 43.9億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 15.6億円 43.9億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 3.5億円 40.3億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -3.0億円 -22.4億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -30.4億円 -13.2億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 0.0億円 0.0億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) -29.9億円 4.7億円
現金及び現金同等物の残高 145.0億円 149.7億円
現金及び現金同等物の残高 145.0億円 149.7億円