企業解説
1. 企業概要
いであ株式会社は、環境コンサルタント業界の国内最大手であり、建設コンサルタント事業、情報システム事業、海外事業、不動産事業を展開する総合コンサルタント企業です。
- 事業内容: 科学技術の知見を活かした環境調査・解析(環境アセスメント、生物多様性保全、水質・土壌分析)および社会資本整備(河川、港湾、道路、橋梁の設計・管理)を中核としています。
- 主要製品・サービス: 環境影響評価、気象・海象予報、AUV(自律型無人探査機)を用いた海洋調査、ダム管理AIシステム、交通インフラ整備支援など。
- 主要顧客: 官公庁および公益法人への売上依存度が8割を超えています。特に国土交通省(売上高の28.6%)、防衛省(13.4%)、環境省(6.7%)が主要な顧客です。
- 競合環境: 建設コンサルタントおよび環境調査分野において、高度な専門技術(技術士1,016名等)と自社保有の研究所・航空機等のハード資産を強みに、高い市場プレゼンスを維持しています。
2. 要点(3行)
- 受注高、売上高、各段階利益において過去最高を更新。特に環境コンサルタント事業が牽引し、親会社株主に帰属する当期純利益は前年同期比19.4%増の23.7億円に到達した。
- 自己資本比率76.7%と極めて強固な財務基盤を背景に、配当額を前期の65円から100円へ大幅増配。第6次中期経営計画では配当性向35〜40%への引き上げを明言。
- 官公庁依存(8割超)というリスクはあるが、国土強靱化関連の公共投資や脱炭素・生物多様性といったグリーンインフラ需要が追い風となり、収益の安定性と成長性が両立している。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 243.10億円(前年同期比7.1%増)。海洋環境調査やAUV関連の大型案件、インフラ維持管理業務の伸長が寄与しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2020年12月期 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 200.1億円 | 206.2億円 | 230.4億円 | 227.0億円 | 243.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 21.1億円 | 21.1億円 | 32.8億円 | 29.9億円 | 34.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 13.5億円 | 20.8億円 | 21.5億円 | 19.9億円 | 23.8億円 |
| 包括利益 | 13.0億円 | 22.7億円 | 23.6億円 | 21.8億円 | 26.5億円 |
| 純資産額 | 183.4億円 | 204.0億円 | 246.8億円 | 265.4億円 | 287.3億円 |
| 総資産額 | 267.6億円 | 275.2億円 | 339.6億円 | 345.0億円 | 374.5億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,569.04円/株 | 2,857.54円/株 | 3,456.16円/株 | 3,717.21円/株 | 4,023.64円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 188.46円/株 | 291.81円/株 | 301.05円/株 | 278.68円/株 | 332.81円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 68.5% | 74.1% | 72.7% | 76.9% | 76.7% |
| 自己資本利益率 | 7.6% | 10.8% | 9.5% | 7.8% | 8.6% |
| 株価収益率 | 930.0% | 640.0% | 570.0% | 630.0% | 720.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 31.0億円 | 16.4億円 | 42.2億円 | -1.6億円 | 40.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -6.7億円 | -15.1億円 | -23.1億円 | -16.6億円 | -11.6億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -11.9億円 | -12.6億円 | 5.4億円 | 1.7億円 | -13.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 24.0億円 | 12.8億円 | 39.5億円 | 22.9億円 | 37.7億円 |
| 従業員数 | 98300.0% | 102900.0% | 106900.0% | 108300.0% | 109800.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 30000.0% | 30500.0% | 30200.0% | 31400.0% | 31300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 148.4億円 | 172.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 196.6億円 | 201.9億円 |
| 資産 | 345.0億円 | 374.5億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 46.3億円 | 55.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 33.4億円 | 31.5億円 |
| 負債 | 79.7億円 | 87.3億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 255.6億円 | 274.7億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 9.8億円 | 12.6億円 |
| 非支配株主持分 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 純資産 | 265.4億円 | 287.3億円 |
| 負債純資産 | 345.0億円 | 374.5億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 227.0億円 | 243.1億円 |
| 売上原価 | 151.1億円 | 160.8億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 75.9億円 | 82.3億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 47.9億円 | 49.7億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 27.9億円 | 32.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 2.1億円 | 3.6億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.1億円 | 1.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 29.9億円 | 34.2億円 |
| ▶ 特別損失 | — | 0.1億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 29.9億円 | 34.1億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 9.0億円 | 10.8億円 |
| 法人税等調整額 | 1.0億円 | -0.5億円 |
| 法人税等 | 10.0億円 | 10.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 19.9億円 | 23.8億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | -0.0億円 | -0.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 19.9億円 | 23.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -1.6億円 | 40.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -16.6億円 | -11.6億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 1.7億円 | -13.7億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -16.5億円 | 14.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 22.9億円 | 37.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 22.9億円 | 37.7億円 |