企業解説
1. 企業概要
株式会社髙松コンストラクショングループ(TCG)は、持株会社として建築・土木・不動産の3事業を柱に展開する建設グループです。中核の「髙松建設」はニッチな都市型賃貸マンション建設に強みを持ち、世界最古の企業である「金剛組」を傘下に収めるなど社寺建築にも特色があります。また、「青木あすなろ建設」を軸とした公共土木や海洋土木、民間マンション開発など、多岐にわたるポートフォリオを有します。競合他社が大手・準大手ゼネコンとなる中、特定の得意分野を持つ事業会社の集合体として差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 売上高は過去最高の3,466億円を記録したが、建築事業での資材・労務費高騰が響き、純利益は前年比29.6%減の64億円と大幅な減益。
- 不動産事業が牽引役として台頭し、セグメント利益は前年比69.0%増と躍進。建築事業の不調をカバーする収益構造への転換が進む。
- 新中期経営計画で還元姿勢を強化。1株当たり配当の下限を90円に設定し、業績連動と安定性を両立させる積極的な株主還元方針を打ち出した。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は3,466億8,500万円(前年同期比10.9%増)と過去最高を更新しました。しかし、収益性指標は悪化しており、営業利益は114億6,000万円(1.6%減)、経常利益は106億1,900万円(6.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は64億5,200万円(29.6%減)となりました。
- ROE(自己資本利益率): 4.7%(前年7.0%から大幅低下)
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- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
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- 🔒 キャッシュフローの質
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 2830.8億円 | 2639.1億円 | 2824.9億円 | 3126.8億円 | 3466.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 121.1億円 | 114.9億円 | 117.7億円 | 113.1億円 | 106.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 74.7億円 | 67.3億円 | 75.3億円 | 91.7億円 | 64.5億円 |
| 包括利益 | 78.1億円 | 79.1億円 | 84.8億円 | 88.9億円 | 70.3億円 |
| 純資産額 | 1157.6億円 | 1214.7億円 | 1277.6億円 | 1340.7億円 | 1377.6億円 |
| 総資産額 | 2208.3億円 | 2367.2億円 | 2339.6億円 | 2451.5億円 | 2697.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 3,323.38円/株 | 3,487.6円/株 | 3,668.25円/株 | 3,849.26円/株 | 3,954.94円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 214.48円/株 | 193.22円/株 | 216.38円/株 | 263.25円/株 | 185.32円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 52.4% | 51.3% | 54.6% | 54.7% | 51.1% |
| 自己資本利益率 | 6.6% | 5.7% | 6.0% | 7.0% | 4.7% |
| 株価収益率 | 1005.0% | 1066.0% | 938.0% | 1079.0% | 1493.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -41.2億円 | 25.1億円 | -62.8億円 | -104.8億円 | 51.3億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -73.0億円 | -65.5億円 | -53.5億円 | -20.7億円 | -17.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 123.4億円 | -11.8億円 | -195.6億円 | 32.4億円 | 54.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 726.3億円 | 674.1億円 | 360.5億円 | 267.9億円 | 357.2億円 |
| 従業員数 | 458100.0% | 473100.0% | 479000.0% | 489200.0% | 498100.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 1796.0億円 | 2033.3億円 |
| ▶ 固定資産 | 655.4億円 | 664.0億円 |
| 資産 | 2451.5億円 | 2697.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 814.4億円 | 1117.0億円 |
| ▶ 固定負債 | 296.4億円 | 202.7億円 |
| 負債 | 1110.8億円 | 1319.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 1336.2億円 | 1367.3億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 4.0億円 | 9.8億円 |
| 非支配株主持分 | 0.4億円 | 0.5億円 |
| 純資産 | 1340.7億円 | 1377.6億円 |
| 負債純資産 | 2451.5億円 | 2697.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 3126.8億円 | 3466.8億円 |
| ▶ 売上原価 | 2696.3億円 | 3020.6億円 |
| 売上総利益 | ||
| 販売費及び一般管理費 | 314.0億円 | 331.6億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 116.5億円 | 114.6億円 |
| ▶ 営業外収益 | 6.2億円 | 2.5億円 |
| ▶ 営業外費用 | 9.7億円 | 10.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 113.1億円 | 106.2億円 |
| ▶ 特別利益 | 14.3億円 | 0.5億円 |
| ▶ 特別損失 | 8.6億円 | 0.9億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 118.8億円 | 105.8億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 46.6億円 | 53.9億円 |
| 法人税等調整額 | -19.5億円 | -12.7億円 |
| 法人税等 | 27.1億円 | 41.2億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 91.7億円 | 64.6億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.1億円 | 0.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 91.7億円 | 64.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -104.8億円 | 51.3億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -20.7億円 | -17.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 32.4億円 | 54.6億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.4億円 | 0.5億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -92.6億円 | 89.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 267.9億円 | 357.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 267.9億円 | 357.2億円 |