企業解説
1. 企業概要
西松建設は、1874年創業の準大手総合建設会社(ゼネコン)です。国内外の鉄道、道路、ダム等の大型インフラを担う「土木事業」と、物流施設や住宅、オフィスビル等の「建築事業」を主軸としています。近年は、不動産開発・賃貸を行う「アセットバリューアッド事業」や再生可能エネルギー等の「地域環境ソリューション事業」への多角化を加速させています。 2025年5月には、資本業務提携先である伊藤忠商事による株式の追加取得に伴い、同社の持分法適用関連会社となりました。主要顧客は国土交通省などの官公庁に加え、民間企業では物流大手や不動産開発会社などが挙げられます。
2. 要点(3行)
- 国内建築事業の採算改善(利益率4.4pt増)が寄与し、売上高は減少したものの、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比41.6%増の175億円を達成。
- 伊藤忠商事との提携強化により持分法適用会社となり、資機材調達の効率化や循環型不動産ビジネスの確立に向けた強固な基盤を構築。
- 中期経営計画の目標であるROE10%超を達成し、DOE5%程度の安定配当と1,380万株の自己株式消却を実施するなど、株主還元姿勢を鮮明化。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の業績は、売上高が3,668億円(前期比8.7%減)となった一方、営業利益は210億円(同12.1%増)、当期純利益は175億円(同41.6%増)と大幅な増益を記録しました。
- 増益の主な理由: 前期に竣工した大型案件の反動で減収となりましたが、国内建築事業において、物価上昇影響下にある不採算案件の比率が低下し、設計変更の獲得や受注時採算の向上が進んだことで、利益率が劇的に改善したことが主因です。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 3362.4億円 | 3237.5億円 | 3397.6億円 | 4016.3億円 | 3668.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 215.6億円 | 235.0億円 | 131.8億円 | 195.8億円 | 202.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 171.7億円 | 151.0億円 | 96.5億円 | 123.9億円 | 175.4億円 |
| 包括利益 | 140.7億円 | 111.5億円 | 91.9億円 | 270.8億円 | 138.3億円 |
| 純資産額 | 2075.4億円 | 1577.2億円 | 1561.5億円 | 1768.6億円 | 1811.9億円 |
| 総資産額 | 4724.4億円 | 4776.1億円 | 5136.2億円 | 5796.2億円 | 5920.5億円 |
| 1株当たり純資産額 | 3,765.62円/株 | 3,833.71円/株 | 3,770.77円/株 | 4,277.06円/株 | 4,361.27円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 313.83円/株 | 312.34円/株 | 244.43円/株 | 313.86円/株 | 444.46円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 43.6% | 31.7% | 29.0% | 29.1% | 29.1% |
| 自己資本利益率 | 8.5% | 8.5% | 6.4% | 7.8% | 10.3% |
| 株価収益率 | 895.0% | 1175.0% | 1401.0% | 1423.0% | 1080.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 49.1億円 | 412.4億円 | 347.5億円 | 320.4億円 | 58.9億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 53.0億円 | -225.3億円 | -274.5億円 | -418.2億円 | -362.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -126.5億円 | -160.7億円 | -23.6億円 | 110.8億円 | 161.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 435.7億円 | 471.2億円 | 537.3億円 | 565.3億円 | 434.0億円 |
| 従業員数 | 306000.0% | 310600.0% | 320100.0% | 330100.0% | 306500.0% |
| 平均臨時雇用人員 | — | — | — | — | 28600.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 3119.8億円 | 2991.5億円 |
| ▶ 固定資産 | 2676.4億円 | 2929.0億円 |
| 資産 | 5796.2億円 | 5920.5億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 2713.1億円 | 2608.6億円 |
| ▶ 固定負債 | 1314.5億円 | 1500.0億円 |
| 負債 | 4027.7億円 | 4108.6億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 1503.2億円 | 1583.4億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 185.0億円 | 138.1億円 |
| 非支配株主持分 | 80.4億円 | 90.5億円 |
| 純資産 | 1768.6億円 | 1811.9億円 |
| 負債純資産 | 5796.2億円 | 5920.5億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 4016.3億円 | 3668.1億円 |
| ▶ 売上原価 | 3608.5億円 | 3227.0億円 |
| 売上総利益 | ||
| 販売費及び一般管理費 | 219.6億円 | 230.1億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 188.3億円 | 211.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 22.4億円 | 16.0億円 |
| ▶ 営業外費用 | 14.9億円 | 24.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 195.8億円 | 202.3億円 |
| ▶ 特別利益 | 8.1億円 | 75.9億円 |
| ▶ 特別損失 | 14.7億円 | 32.7億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 189.2億円 | 245.4億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 40.0億円 | 54.0億円 |
| 法人税等調整額 | 23.5億円 | 15.6億円 |
| 法人税等 | 63.5億円 | 69.6億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 125.7億円 | 175.8億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 1.8億円 | 0.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 123.9億円 | 175.4億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 320.4億円 | 58.9億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -418.2億円 | -362.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 110.8億円 | 161.3億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 15.2億円 | 11.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 28.2億円 | -131.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 565.3億円 | 434.0億円 |
| 連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -0.2億円 | — |
| 現金及び現金同等物の残高 | 565.3億円 | 434.0億円 |