株式会社九電工(2025年10月1日より「株式会社クラフティア」へ社名変更予定)は、九州電力を主要顧客とし、配電線、屋内配線、空調管工事などの設計・施工を主導する総合設備業者です。九州エリアでの圧倒的な基盤に加え、近年は関東・関西圏での売上高シェアを30%超まで拡大しています。主要サービスは設備工事業(売上高の約96%)ですが、再生可能エネルギー発電事業や不動産事業、材料販売などの多角化も進めています。競合環境においては、大手サブコンの一角として、技術力と施工戦力を武器に、半導体関連施設や都市再開発案件の受注を競っています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-25 提出)収益性
営業利益率
8.7%
≧10%が優良
ROA
8.3%
≧5%が優良
ROE
9.6%
≧10%が優良
ROIC
8.1%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
1.0%
≧10%が優良
営業利益成長率
8.9%
≧10%が優良
EPS成長率
3.2%
≧10%が優良
3行解説
- 第97期(2025年3月期)は売上高4,739億円、営業利益413億円(前年比8.9%増)と過去最高を更新し、極めて堅調な業績を維持。
- 2025年10月の「クラフティア」への商号変更と共に、2029年度に経常利益600億円、配当性向40%を目安とする累進配当を掲げる攻めの新中期経営計画を開始。
- 宇久島メガソーラー事業の遅延や営業キャッシュ・フローの大幅な減少(前年比353億円減)といった資金効率面の懸念はあるが、自己資本比率63.5%と財務基盤は極めて強固。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-04-28 15:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 111.0億円 / 予想: 445.0億円
+8.1%
売上高
実績: 1005.7億円 / 予想: 4900.0億円
-6.2%
2Q
営業利益
実績: 228.0億円 / 予想: 445.0億円
+24.9%
売上高
実績: 2077.3億円 / 予想: 4900.0億円
-5.3%
3Q
営業利益
実績: 364.4億円 / 予想: 515.0億円
+23.7%
売上高
実績: 3192.5億円 / 予想: 4750.0億円
-3.0%
通期
営業利益
実績: 546.0億円 / 予想: 未開示
+31.9%
売上高
実績: 4761.2億円 / 予想: 未開示
+0.5%
3行解説
- 利益面の高い伸び: 売上高は4,761億円(前年同期比0.5%増)と横ばいながら、営業利益は546億円(同31.9%増)と大幅増益を達成。
- 株主還元の拡充: 累進配当の導入と連結配当性向40%目安の方針に基づき、2026年3月期の年間配当を前期比80円増の220円へ大幅増配。
- 受注の勢いと計画の遅れ: 工事受注高は4,790億円(同6.0%増)と堅調だが、大規模案件の「宇久島メガソーラー事業」の完成時期が2026年度中から遅れる見通し。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-04-28 | 2026年3月期 通期 | +31.9% | +5.1% | +1.5% | — | — |
| 2026-01-30 | 2026年3月期 第3四半期 | +23.7% | -3.8% | +2.2% | +15.1% | +13.5% |
| 2025-10-31 | 2026年3月期 第2四半期 | +24.9% | +0.4% | -7.2% | -5.2% | -7.7% |
| 2025-07-25 | 2026年3月期 第1四半期 | +8.1% | +8.6% | +7.7% | +9.8% | +9.8% |
| 2025-04-28 | 2025年3月期 通期 | +8.9% | -5.0% | -4.4% | -1.4% | +8.1% |
| 2025-01-31 | 2025年3月期 第3四半期 | +26.9% | -2.4% | -8.9% | -13.8% | -4.0% |
有価証券報告書
2025-06-25 有価証券報告書-第97期(2024/04/01-2025/03/31)