短信要約
1. 要点(3行)
- 大型M&Aに伴う赤字拡大と財務構造の激変: 株式会社東京ソイルリサーチの完全子会社化により、のれん償却やシステム費用が嵩みQ3累計の営業損失は11.8億円(前年同期は6.3億円)へ拡大したが、これはM&AとIT投資による先行投資の色が強い。
- 過去最高水準の受注残高が示すQ4への強い確度: 受注高は240.5億円(前年同期比5.6%増)、受注残高は375.4億円(同14.4%増)と極めて堅調。官公需特有のQ4(3-5月)偏重型収益構造を考慮すれば、通期目標達成への期待は高い。
- 積極的なレバレッジ経営への転換: 無借金に近い状態からM&A資金として約127億円の有利子負債を計上し、自己資本比率は78.7%から57.9%へ急低下。保守的経営から成長投資重視のフェーズへ大きく舵を切った。
2. 直近の業績と進捗率
2025年5月期 第3四半期累計(9ヶ月分)の着地は以下の通りです。
- 売上高: 165.09億円(前年同期比 2.3%増)
- 営業利益: △11.80億円(前年同期は △6.33億円)
- 経常利益: △10.73億円(前年同期は △3.99億円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: △6.56億円(前年同期は △4.20億円)
通期計画(売上高425億円、営業利益44億円)に対する進捗率:
- 売上高進捗率: 38.8%(前年同期の進捗率38.0%とほぼ同水準)
- 利益面: 例年Q3までは赤字が定例であり、進捗率での評価は馴染まない。ただし、売上高の進捗が前年を上回っており、期末の検収ラッシュに向けた「仕込み」は順調と言える。
3. セグメント別のモメンタム
単一セグメント(総合建設コンサルタント事業)ですが、業務別では明暗が分かれています。
- 調査業務(勢い:強): 売上高30.9億円(前年同期比67.1%増)と急拡大。東京ソイルリサーチの連結参画が寄与しており、地質調査等の領域で強いモメンタムが生じている。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 直近の業績と進捗率
- 🔒 セグメント別のモメンタム
- 🔒 予想の修正と背景
- 🔒 キャッシュフローと財務の急変
- 🔒 経営陣のトーンと重要イベント
- 🔒 懸念点と不確実性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード進捗詳細
今期累計実績
2024-06 〜 2025-02
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2023-06 〜 2024-02 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 165.1億円 | +2.3% | 161.4億円 |
| 営業利益 | -11.8億円 | — | -6.3億円 |
| 経常利益 | -10.7億円 | — | -4.0億円 |
| 当期純利益(親会社帰属) | -6.6億円 | — | -4.2億円 |
| 包括利益 | -11.6億円 | — | -1.4億円 |
| 1株当たり当期純利益 | -41.8円 | — | -26.85円 |
| 希薄化後1株当たり純利益 | — | — | — |
財務状態
| 項目 | 2025-02末 | 2024-05末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 521.5億円 | 414.2億円 |
| 純資産 | 301.8億円 | 325.9億円 |
| 自己資本比率 | 57.9% | 78.7% |
| 自己資本 | 301.7億円 | 325.8億円 |
通期予想
2024-06 〜 2025-05
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 425.0億円 | +14.2% |
| 営業利益 | 44.0億円 | +1.2% |
| 経常利益 | 45.0億円 | -2.1% |
| 当期純利益 | 30.5億円 | +0.6% |
| 1株当たり当期純利益 | 194.31円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | 0円 | 25円 |
| 期末 | 55円 | 40円 予想 |
| 年間合計 | 55円 | 65円 予想 |