企業解説
1. 企業概要
井村屋グループは、1896年創業の歴史を持つ食品メーカーであり、菓子、冷菓、調味料などを製造・販売しています。主要な製品には「あずきバー」シリーズ、肉まん・あんまん、ゆであずき、和菓子、豆腐製品などがあります。
ビジネスモデルとしては、主に以下の3つの事業を展開しています。
- 流通事業: 菓子、食品、デイリーチルド、冷菓、スイーツ、酒類などの製造販売を井村屋(株)を中心に行います。国内が中心ですが、米国、中国、マレーシアなどの海外市場でも冷菓や焼菓子、調味料の製造販売を行っています。「井村屋フードサービス(株)」が「Anna Miller’s」などのブランドでサービスを提供します。
- 調味料事業: 井村屋フーズ(株)が各種調味料素材の製造・販売を行います。中国でも調味料事業を展開しています。
- その他事業: イムラ(株)がリース代理業や賃貸住宅管理を行い、提出会社が不動産賃貸事業を営みます。「井村屋スタートアッププランニング(株)」が新規事業の企画・支援を行います。
収益構造は、2026年3月期において連結売上高約537億円のうち、流通事業が約9割(488億円)、調味料事業が約1割弱(46億円)を占めています。
2. 要点(3行)
井村屋グループは、菓子や冷菓を主軸に調味料も手掛ける老舗食品メーカー。国内市場で確立したブランド力を背景に、海外展開やアップサイクルなどの新規事業で持続的成長を目指す。主力商品の生産能力増強とSDGsへの貢献を両立させる経営戦略が特徴。
3. 経営者の質
代表取締役社長は大西安樹氏で、1959年1月4日生まれです。1982年の入社以来、経営企画室長、執行役員、取締役、常務取締役、代表取締役社長・最高執行責任者(COO)を歴任し、2025年4月からは代表取締役社長・最高経営責任者(CEO)兼最高執行責任者(COO)として現職を務めています。略歴からは、海外子会社のCEO/COOを経験するなど、グローバルな事業展開に深く関与してきたことが読み取れます。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 | 2026年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 421.5億円 | 446.9億円 | 482.2億円 | 511.2億円 | 537.2億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 20.8億円 | 22.8億円 | 29.0億円 | 31.7億円 | 35.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 14.7億円 | 16.1億円 | 19.3億円 | 22.0億円 | 23.9億円 |
| 包括利益 | 15.1億円 | 16.4億円 | 26.9億円 | 22.3億円 | 33.7億円 |
| 純資産額 | 173.9億円 | 186.8億円 | 210.1億円 | 221.2億円 | 250.3億円 |
| 総資産額 | 294.2億円 | 341.1億円 | 380.9億円 | 366.8億円 | 433.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,325.83円/株 | 1,425.61円/株 | 1,603.89円/株 | 1,728.61円/株 | 1,956.05円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 112.59円/株 | 123.15円/株 | 147.56円/株 | 168.31円/株 | 186.71円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 59.0% | 54.7% | 55.1% | 60.3% | 57.7% |
| 自己資本利益率 | 8.8% | 9.0% | 9.7% | 10.2% | 10.1% |
| 株価収益率 | 2010.0% | 1810.0% | 1710.0% | 1430.0% | 1290.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 29.1億円 | 24.5億円 | 26.7億円 | 60.7億円 | 38.4億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -9.6億円 | -23.7億円 | -35.5億円 | -18.3億円 | -52.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -20.5億円 | 4.0億円 | 4.6億円 | -40.8億円 | 11.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 10.7億円 | 16.9億円 | 13.3億円 | 15.2億円 | 13.1億円 |
| 従業員数 | 96400.0% | 93100.0% | 94400.0% | 95200.0% | 96400.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 26800.0% | 30400.0% | 34300.0% | 34500.0% | 35200.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 129.7億円 | 136.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 237.0億円 | 296.7億円 |
| 資産 | 366.8億円 | 433.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 120.0億円 | 148.5億円 |
| ▶ 固定負債 | 25.5億円 | 34.4億円 |
| 負債 | 145.5億円 | 182.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 188.7億円 | 208.0億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 32.5億円 | 42.3億円 |
| 非支配株主持分 | 0.0億円 | — |
| 純資産 | 221.2億円 | 250.3億円 |
| 負債純資産 | 366.8億円 | 433.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 511.2億円 | 537.2億円 |
| 売上原価 | 333.3億円 | 351.2億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 178.0億円 | 186.0億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 147.9億円 | 154.0億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 30.1億円 | 32.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 2.4億円 | 4.2億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.8億円 | 0.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 31.7億円 | 35.3億円 |
| ▶ 特別利益 | 1.2億円 | 3.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.7億円 | 3.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 31.3億円 | 35.3億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 8.9億円 | 11.2億円 |
| 法人税等調整額 | 0.5億円 | 0.2億円 |
| 法人税等 | 9.4億円 | 11.4億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 21.8億円 | 23.9億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | -0.2億円 | -0.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 22.0億円 | 23.9億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 60.7億円 | 38.4億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -18.3億円 | -52.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -40.8億円 | 11.4億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 0.4億円 | 0.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 1.9億円 | -2.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 15.2億円 | 13.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 15.2億円 | 13.1億円 |