企業解説
1. 企業概要
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は、ゲーム事業を源泉としつつ、ライブストリーミング、スポーツ、ヘルスケア・メディカルなど多角的に事業を展開する「インターネットとリアルの融合」を企図した企業です。 収益構造は、外部IP(知的財産)を活用したモバイルゲームの配信、コミュニティ重視のライブ配信アプリ「Pococha」による課金、プロ野球団「横浜DeNAベイスターズ」を中心とした興行・スタジアム運営、そして医療DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するヘルスケア事業から成ります。特定のヒット作に依存しやすいゲーム事業のボラティリティを、ストック型の要素を持つ他事業で補完するポートフォリオ経営を目指しています。
2. 要点(3行)
- 創業者の強いリーダーシップのもと、ゲーム依存から脱却し、ライブストリーミングやスポーツ、医療DXを柱とする多角化ポートフォリオへの転換を加速させている。
- 任天堂等の有力IPパートナーとの強固な関係と、プロスポーツを核とした「コミュニティ形成力」を構造的な強みとして、リアルの接点を持つ独自経済圏を構築。
- 潤沢なネットキャッシュと巨額の任天堂株式(約889億円)を保有し、それを原資とした新規事業への先行投資と株主還元を両立させる資本配分を行っている。
3. 経営者の質
代表取締役会長の南場智子氏は、マッキンゼー出身の創業者であり、発行済株式の約17.8%を保有するオーナー経営者です。南場氏の強力なビジョン(「一人ひとりに 想像を超えるDelightを」)が、ゲームからヘルスケア、スポーツといった異分野への大胆な事業転換の推進力となっています。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上収益 | 1369.7億円 | 1308.7億円 | 1349.1億円 | 1367.3億円 | 1640.0億円 |
| 営業利益(△損失) | 224.9億円 | 114.6億円 | 42.0億円 | -282.7億円 | 289.7億円 |
| 税引前利益又は税引前損失(△) | 312.6億円 | 294.2億円 | 135.9億円 | -281.3億円 | 318.2億円 |
| 当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 | 256.3億円 | 305.3億円 | 88.6億円 | -286.8億円 | 241.9億円 |
| 当期包括利益 | 515.4億円 | 290.6億円 | -7.5億円 | -118.7億円 | 345.2億円 |
| 資本合計 | 2286.6億円 | 2449.1億円 | 2339.9億円 | 2200.3億円 | 2528.8億円 |
| 総資産額 | 3271.2億円 | 3405.7億円 | 3489.4億円 | 3357.1億円 | 3941.9億円 |
| 1株当たり親会社所有者帰属持分 | 1,826.73円/株 | 2,024.39円/株 | 1,983.78円/株 | 1,871.47円/株 | 2,163.71円/株 |
| 基本的1株当たり利益又は損失(△) | 207.54円/株 | 256.45円/株 | 76.78円/株 | -257.6円/株 | 217.24円/株 |
| 希薄化後1株当たり利益又は損失(△) | 207.24円/株 | 256.2円/株 | 76.7円/株 | -257.6円/株 | 216.92円/株 |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 68.4% | 70.7% | 63.5% | 62.3% | 61.3% |
| 親会社所有者帰属持分利益率 | 12.7% | 13.2% | 3.8% | -13.3% | 10.7% |
| 株価収益率 | 1040.0% | 730.0% | 2350.0% | — | 1620.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 299.7億円 | 183.8億円 | 108.1億円 | -108.4億円 | 390.0億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -86.4億円 | -199.2億円 | 124.5億円 | -126.3億円 | -122.8億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 66.1億円 | -185.5億円 | -49.3億円 | -41.0億円 | -54.5億円 |
| 現金及び現金同等物 | 973.0億円 | 783.0億円 | 977.3億円 | 714.0億円 | 928.0億円 |
| 従業員数 | 210000.0% | 219400.0% | 295100.0% | 289700.0% | 257200.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 73200.0% | 71000.0% | 65300.0% | 54100.0% | 53100.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 財政状態計算書 | ||
| 資産 | 3357.1億円 | 3941.9億円 |
| ▶ 流動資産 | 1140.6億円 | 1426.9億円 |
| ▶ 非流動資産 | 2216.5億円 | 2515.0億円 |
| 資産 | 3357.1億円 | 3941.9億円 |
| 負債及び資本 | 3357.1億円 | 3941.9億円 |
| ▶ 負債 | 1156.8億円 | 1413.1億円 |
| ▶ 資本 | 2200.3億円 | 2528.8億円 |
| 負債及び資本 | 3357.1億円 | 3941.9億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上収益 | 1367.3億円 | 1640.0億円 |
| 売上原価合計 | 757.4億円 | 713.5億円 |
| 売上総利益 | 609.9億円 | 926.4億円 |
| 販売費及び一般管理費合計 | 606.5億円 | 602.1億円 |
| その他の収益合計 | 19.5億円 | 22.1億円 |
| その他の費用合計 | 305.6億円 | 56.7億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -282.7億円 | 289.7億円 |
| 金融収益合計 | 39.6億円 | 17.2億円 |
| 金融費用合計 | 8.2億円 | 11.8億円 |
| 持分法による投資損益(△は損失) | -29.9億円 | 23.1億円 |
| 税引前当期利益又は税引前当期損失(△) | -281.3億円 | 318.2億円 |
| 法人所得税費用 | 20.6億円 | 88.5億円 |
| 当期利益又は当期損失(△) | -301.9億円 | 229.7億円 |
| 以下に帰属する当期利益 | ||
| 親会社の所有者に帰属する1株当たり当期利益 | ||
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | ||
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | ||
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | ||
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -275.7億円 | 212.8億円 |
| 現金及び現金同等物 | 714.0億円 | 928.0億円 |
| 現金及び現金同等物の為替変動による影響 | 12.3億円 | 1.3億円 |
| 現金及び現金同等物 | 714.0億円 | 928.0億円 |