企業解説
1. 企業概要
株式会社オリエンタルコンサルタンツホールディングスは、国内トップクラスの建設コンサルタントグループを傘下に持つ純粋持株会社です。主要子会社の株式会社オリエンタルコンサルタンツおよび同グローバルを通じて、道路、鉄道、港湾などの社会インフラ整備に関わる企画・設計・マネジメントサービスを国内外で提供しています。
- 主要製品・サービス:インフラ整備の知的サービス(コンサルティング)、環境マネジメント(地質調査、解体工事)、ITソリューション。
- 主要顧客:国土交通省(売上高の13.6%)、フィリピン共和国運輸省(同15.7%)など官公庁・海外政府機関が中心。
- 競合環境:国内の公共投資および開発途上国の政府開発援助(ODA)案件において、日本工営などの大手建設コンサルタントと競合しています。
2. 要点(3行)
- 国内の防災・減災対策と海外(特にフィリピン)の超大型案件が牽引し、売上高953.6億円、経常利益57.7億円と過去最高水準の業績を達成。
- 成長戦略として海外M&A(チリ企業買収)を推進する一方、海外大型案件の進捗に伴う運転資金増により営業キャッシュ・フローが17.1億円の赤字に転落。
- 利益成長に基づき配当額を大幅増額し、1対2の株式分割を実施するなど株主還元に積極的だが、売上債権の急増による資金効率低下が懸念材料。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高・利益:当連結会計年度の売上高は953.6億円(前期比10.5%増)、営業利益56.2億円(同20.5%増)、経常利益57.7億円(同43.6%増)と大幅な増収増益を記録しました。国内の「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」による堅調な受注と、海外での大型橋梁・鉄道案件の進捗が寄与しています。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年09月期 | 2022年09月期 | 2023年09月期 | 2024年09月期 | 2025年09月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 683.1億円 | 773.4億円 | 781.5億円 | 862.8億円 | 953.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 34.8億円 | 43.4億円 | 42.6億円 | 40.2億円 | 57.8億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 17.1億円 | 27.2億円 | 28.3億円 | 26.0億円 | 38.2億円 |
| 包括利益 | 22.0億円 | 28.1億円 | 33.2億円 | 30.0億円 | 50.9億円 |
| 純資産額 | 140.5億円 | 187.6億円 | 221.9億円 | 244.9億円 | 286.9億円 |
| 総資産額 | 500.2億円 | 551.9億円 | 626.8億円 | 652.0億円 | 781.8億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,212.55円/株 | 1,597.29円/株 | 1,826.31円/株 | 2,027.35円/株 | 2,364.88円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 147.31円/株 | 235.02円/株 | 237.12円/株 | 214.12円/株 | 318.41円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 28.0% | 33.9% | 35.3% | 37.4% | 36.4% |
| 自己資本利益率 | 13.1% | 16.6% | 13.9% | 11.2% | 14.5% |
| 株価収益率 | 1012.0% | 531.0% | 552.0% | 996.0% | 1003.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 18.5億円 | -70.3億円 | -2.0億円 | 28.1億円 | -17.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -12.8億円 | -32.9億円 | -17.2億円 | -21.9億円 | -18.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 6.2億円 | 63.2億円 | 41.4億円 | 3.4億円 | 32.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 97.7億円 | 64.9億円 | 88.7億円 | 96.6億円 | 95.3億円 |
| 従業員数 | 306600.0% | 313200.0% | 330500.0% | 336800.0% | 363500.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 40000.0% | 53700.0% | 62600.0% | 74900.0% | 68300.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 517.9億円 | 621.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 134.1億円 | 160.2億円 |
| 資産 | 652.0億円 | 781.8億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 394.1億円 | 481.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 13.0億円 | 13.8億円 |
| 負債 | 407.1億円 | 494.9億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 228.9億円 | 257.2億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 14.9億円 | 27.4億円 |
| 非支配株主持分 | 1.1億円 | 2.4億円 |
| 純資産 | 244.9億円 | 286.9億円 |
| 負債純資産 | 652.0億円 | 781.8億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 862.8億円 | 953.7億円 |
| 売上原価 | 668.1億円 | 742.9億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 194.7億円 | 210.8億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 148.0億円 | 154.6億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 46.6億円 | 56.2億円 |
| ▶ 営業外収益 | 2.3億円 | 4.9億円 |
| ▶ 営業外費用 | 8.7億円 | 3.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 40.2億円 | 57.8億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.8億円 | 0.2億円 |
| ▶ 特別損失 | 2.8億円 | 2.9億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 38.2億円 | 55.1億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 15.0億円 | 20.3億円 |
| 法人税等調整額 | -2.8億円 | -3.6億円 |
| 法人税等 | 12.1億円 | 16.7億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 26.1億円 | 38.4億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.1億円 | 0.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 26.0億円 | 38.2億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 28.1億円 | -17.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -21.9億円 | -18.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 3.4億円 | 32.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -2.5億円 | 0.6億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 7.1億円 | -1.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 96.6億円 | 95.3億円 |
| 新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 | 0.8億円 | 0.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 96.6億円 | 95.3億円 |