キリンホールディングス 事業分析

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有価証券報告書(2024-12 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

キリンホールディングスは、酒類・飲料・医薬・ヘルスサイエンスを4大事業とする純粋持株会社です。

  • 事業構成: 国内外のビール事業(キリンビール、豪Lion)、清涼飲料(キリンビバレッジ、米Coke Northeast)、医薬(協和キリン)、ヘルスサイエンス(ファンケル、豪ブラックモアズ)。
  • 主要製品: 「一番搾り」「本麒麟」「氷結」「午後の紅茶」「生茶」、希少疾患治療薬、プラズマ乳酸菌関連製品。
  • 主要顧客: 三菱食品株式会社(連結売上高の10.0%)。
  • 競合環境: 国内酒類・飲料市場でのアサヒ、サントリーとの激しいシェア争いに加え、グローバルな酒類大手、医薬業界でのバイオ技術競争に直面しています。

2. 要点(3行)

  1. 連結売上収益は2兆3,384億円(前年比+9.6%)と増収、事業利益も2,110億円(同+4.7%)で過去最高益を達成したが、親会社の所有者に帰属する当期利益は582億円(同-48.3%)と大幅減益。
  2. 減益の主因は、オセアニアの酒類事業子会社Lion社において、事業計画の見直しに伴う3,940億円もの巨額な関係会社株式評価損(個別決算上)および連結上の減損損失を計上したことによる。
  3. 戦略投資としてファンケルを連結子会社化(後に完全子会社化)し、ヘルスサイエンスを第3の柱とする構造改革を加速。配当方針をDOE 5%以上基準へ変更し、株主還元を強化。

3. 業績・収益性のトレンド

  • 売上・利益: 売上収益は価格改定やファンケルの連結化(2024年9月)により増収。一方で、当期利益は前年の1,127億円から582億円へ激減。これはLion社の業績不振に伴う減損などの一時的要因が強く、実質的な稼ぐ力を示す「平準化EPS」は172円(前年177円)と微減にとどまっています。

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2020年12月期2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期
連結経営指標等
売上収益 18495.5億円 18215.7億円 19894.7億円 21343.9億円 23383.8億円
税引前利益又は税引前損失(△) 1245.5億円 996.2億円 1913.9億円 1970.5億円 1397.2億円
当期利益又は当期損失(△):親会社の所有者に帰属 719.4億円 597.9億円 1110.1億円 1127.0億円 582.1億円
当期包括利益:親会社の所有者に帰属 640.3億円 1096.3億円 1892.0億円 2143.2億円 1186.3億円
親会社の所有者に帰属する持分 8385.8億円 8941.8億円 9800.2億円 11325.8億円 11815.3億円
総資産額 24593.6億円 24719.3億円 25422.6億円 28695.8億円 33541.6億円
1株当たり親会社所有者帰属持分 1,005.96円/株 1,072.69円/株 1,210.16円/株 1,398.47円/株 1,458.68円/株
基本的1株当たり利益又は損失(△) 85.57円/株 71.73円/株 135.08円/株 139.16円/株 71.87円/株
希薄化後1株当たり利益又は損失(△) 85.54円/株 71.7円/株 135.07円/株 139.15円/株 71.86円/株
親会社所有者帰属持分比率 34.1% 36.2% 38.5% 39.5% 35.2%
親会社所有者帰属持分利益率 8.2% 6.9% 11.8% 10.7% 5.0%
株価収益率 2845.0% 2575.0% 1489.0% 1485.0% 2851.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 1648.4億円 2193.0億円 1355.6億円 2032.1億円 2428.4億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -1159.8億円 -564.1億円 -104.0億円 -2260.9億円 -3293.8億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -524.7億円 -1804.6億円 -1678.3億円 359.1億円 581.3億円
現金及び現金同等物 1616.7億円 1494.9億円 880.6億円 1314.0億円 1186.2億円
従業員数 3115100.0% 2951500.0% 3053800.0% 3018300.0% 3193400.0%
平均臨時雇用人員 506300.0% 407700.0% 401200.0% 355600.0% 429800.0%

貸借対照表

項目 前期当期
財政状態計算書
資産 28695.8億円 33541.6億円
非流動資産 19117.6億円 23129.7億円
流動資産 9578.2億円 10411.9億円
資産 28695.8億円 33541.6億円
資本 14258.4億円 15337.1億円
資本金 1020.5億円 1020.5億円
資本剰余金 211.5億円 95.0億円
利益剰余金 11285.4億円 11309.3億円
自己株式 -2516.8億円 -2513.8億円
その他の資本の構成要素 1325.2億円 1904.3億円
親会社の所有者に帰属する持分 11325.8億円 11815.3億円
非支配持分 2932.6億円 3521.9億円
資本 14258.4億円 15337.1億円
負債 14437.5億円 18204.5億円
非流動負債 7709.4億円 10763.8億円
流動負債 6728.1億円 7440.6億円
負債 14437.5億円 18204.5億円
資本及び負債合計 28695.8億円 33541.6億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上収益 21343.9億円 23383.8億円
売上原価 11709.3億円 12724.3億円
売上総利益 9634.7億円 10659.5億円
販売費及び一般管理費 7619.7億円 8549.9億円
その他の営業収益 288.4億円 161.4億円
その他の営業費用 800.4億円 1017.7億円
営業利益(△損失) 1502.9億円 1253.4億円
金融収益合計 90.3億円 145.9億円
金融費用合計 105.2億円 179.9億円
持分法による投資損益(△は損失) 327.7億円 370.4億円
持分法で会計処理されている投資の売却益 154.7億円
持分法による投資の減損損失 192.6億円
税引前利益(△損失) 1970.5億円 1397.2億円
法人所得税費用 466.1億円 539.1億円
当期利益(△損失) 1504.4億円 858.1億円
当期利益(△損失)の帰属
1株当たり当期利益(△損失)

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 2032.1億円 2428.4億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -2260.9億円 -3293.8億円
財務活動によるキャッシュ・フロー 359.1億円 581.3億円
現金及び現金同等物の為替変動による影響 48.3億円 156.2億円
換算差額を加算後の増減額及び換算差額がない場合の増減額に用いる。 178.6億円 -127.8億円
現金及び現金同等物 1314.0億円 1186.2億円
売却目的で保有する資産への振替に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 254.8億円
現金及び現金同等物 1314.0億円 1186.2億円