企業解説
1. 企業概要
ダイドーグループホールディングス株式会社は、飲料販売(特に自販機チャネル)、医薬品受託製造、食品(ゼリー)、希少疾病用医薬品の5事業を展開する持株会社です。
- 国内飲料事業: 売上の約6割を占め、自販機を通じた販売がセグメント売上の約90%に達する独自のビジネスモデル(ファブレス経営)を強みとしています。
- 海外飲料事業: トルコおよび買収したポーランドを拠点に展開。
- 医薬品関連事業: 大同薬品工業によるドリンク剤の受託製造(OEM)で国内トップシェア。
- 食品事業: 「たらみ」ブランドでドライゼリー市場トップシェア。
- 希少疾病用医薬品事業: 2019年参入の新領域。
- 競合環境: 国内飲料市場ではサントリー、コカ・コーラ等の大手と競合。自販機市場の寡占化が進む中、AI等を活用した「スマート・オペレーション」で差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 海外飲料事業がトルコでの好調とポーランド企業の買収(Wosana社)により前年比+112.8%の売上増を記録し、連結全体の増収増益を牽引した。
- 国内飲料事業は、原材料高に伴う価格改定が自販機チャネルでの販売数量減を招き、セグメント利益が前期比76.8%減の9.8億円と大幅に落ち込んだ。
- 2030年に向けた「中期経営計画2026」を修正。M&Aによる規模拡大を図る一方、有利子負債が14.9億円増加し、投資CFも115.9億円の赤字となるなど攻めの姿勢が鮮明。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 2,371億円(前期比+11.2%)。海外飲料の拡大が寄与。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年01月期 | 2022年01月期 | 2023年01月期 | 2024年01月期 | 2025年01月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 1582.3億円 | 1626.0億円 | 1601.3億円 | 2133.7億円 | 2371.9億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 57.3億円 | 56.5億円 | 5.9億円 | 31.1億円 | 30.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 32.0億円 | 39.7億円 | -5.1億円 | 44.2億円 | 38.0億円 |
| 包括利益 | -17.9億円 | 25.9億円 | 41.0億円 | 53.8億円 | 26.8億円 |
| 純資産額 | 826.1億円 | 832.6億円 | 840.7億円 | 914.8億円 | 935.1億円 |
| 総資産額 | 1575.9億円 | 1589.8億円 | 1642.0億円 | 1775.6億円 | 1852.5億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,612.23円/株 | 2,645.36円/株 | 2,663.79円/株 | 2,843.99円/株 | 2,908.51円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 100.66円/株 | 127.1円/株 | -16.2円/株 | 140.77円/株 | 120.66円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 51.8% | 52.1% | 50.9% | 50.4% | 49.6% |
| 自己資本利益率 | 3.8% | 4.8% | -0.6% | 5.1% | 4.2% |
| 株価収益率 | 2540.0% | 1810.0% | — | 2100.0% | 2790.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 125.4億円 | 80.6億円 | 51.3億円 | 92.1億円 | 108.2億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -76.3億円 | -64.6億円 | -50.3億円 | -12.4億円 | -116.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -23.3億円 | -36.5億円 | -11.2億円 | -32.1億円 | -17.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 326.9億円 | 300.7億円 | 291.6億円 | 337.1億円 | 296.4億円 |
| 従業員数 | 392200.0% | 402900.0% | 412200.0% | 518200.0% | 555500.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 38600.0% | 36000.0% | 34300.0% | 33600.0% | 32100.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 890.9億円 | 920.4億円 |
| ▶ 固定資産 | 884.7億円 | 932.0億円 |
| 資産 | 1775.6億円 | 1852.5億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 487.9億円 | 635.5億円 |
| ▶ 固定負債 | 373.0億円 | 281.9億円 |
| 負債 | 860.8億円 | 917.4億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 901.6億円 | 933.1億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | -6.1億円 | -13.9億円 |
| 非支配株主持分 | 19.3億円 | 15.9億円 |
| 純資産 | 914.8億円 | 935.1億円 |
| 負債純資産 | 1775.6億円 | 1852.5億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 2133.7億円 | 2371.9億円 |
| 売上原価 | 1149.0億円 | 1279.3億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 984.7億円 | 1092.5億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 947.4億円 | 1044.7億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 37.3億円 | 47.9億円 |
| ▶ 営業外収益 | 18.9億円 | 13.8億円 |
| ▶ 営業外費用 | 25.1億円 | 31.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 31.1億円 | 30.2億円 |
| ▶ 特別利益 | 24.5億円 | 55.3億円 |
| ▶ 特別損失 | — | 6.4億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 55.6億円 | 79.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 29.7億円 | 35.0億円 |
| 法人税等調整額 | -20.3億円 | 9.8億円 |
| 法人税等 | 9.4億円 | 44.8億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 46.2億円 | 34.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 2.0億円 | -3.7億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 44.2億円 | 38.0億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 92.1億円 | 108.2億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -12.4億円 | -116.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -32.1億円 | -17.1億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -2.0億円 | -15.9億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 45.6億円 | -40.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 337.1億円 | 296.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 337.1億円 | 296.4億円 |