株式会社伊藤園は、「お〜いお茶」ブランドを筆頭とする日本茶飲料の最大手企業です。主な事業は、茶葉および飲料製品の製造・販売を行う「リーフ・ドリンク関連事業」と、国内で「タリーズコーヒー」を展開する「飲食関連事業」の2本柱です。 主要製品は、緑茶、麦茶、野菜飲料、コーヒー飲料などで、全国の小売店、自動販売機、およびルートセールス(直接販売)を通じて提供しています。競合環境としては、サントリー、コカ・コーラ、キリンといった総合飲料メーカーとの激しいシェア争いに加え、原材料価格の高騰や物流費(2024年問題)の上昇という厳しい環境下にあります。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-04 期末、2025-07-23 提出)収益性
営業利益率
4.9%
≧10%が優良
ROA
6.6%
≧5%が優良
ROE
7.9%
≧10%が優良
ROIC
6.0%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
4.1%
≧10%が優良
営業利益成長率
-8.2%
≧10%が優良
EPS成長率
-7.1%
≧10%が優良
3行解説
- 売上高は4,727億円(前期比4.1%増)と増収を確保したが、原材料コスト増や販促費の先行投資により営業利益は229億円(同8.2%減)と減益。
- 飲食関連事業(タリーズ)はアサイー飲料のヒットや店舗増により増益と好調だが、主力セグメントの利益率低下(5.5%→4.9%)が課題。
- 自己株式取得に約148億円を投じ、総還元性向は144.0%に達するなど、非常に積極的な株主還元姿勢を鮮明にしている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-04 第3四半期 、2026-03-02 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 83.6億円 / 予想: 255.0億円
+17.3%
売上高
実績: 1308.8億円 / 予想: 4900.0億円
+4.7%
2Q
営業利益
実績: 139.3億円 / 予想: 255.0億円
-3.2%
売上高
実績: 2624.8億円 / 予想: 4900.0億円
+4.0%
3Q
営業利益
実績: 159.7億円 / 予想: 200.0億円
-10.3%
売上高
実績: 3794.8億円 / 予想: 4950.0億円
+5.1%
3行解説
- 海外市場の伸長や「タリーズコーヒー」の堅調な売上で増収を確保する一方、原材料高や自販機事業の苦戦で営業益は10.3%減。
- 自販機事業の収益性低下に伴う減損損失137億8,800万円の計上により、四半期純損益は8,800万円の赤字に転落。
- 通期利益予想を大幅に下方修正(営業益21.6%減、純利益93.8%減)し、不採算事業の構造改革を優先する厳しい局面。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-02 | 2026年4月期 第3四半期 | -10.3% | -0.6% | +6.9% | +6.3% | +0.1% |
| 2025-12-01 | 2026年4月期 第2四半期 | -3.2% | -1.1% | -6.7% | -9.1% | -17.9% |
| 2025-09-01 | 2026年4月期 第1四半期 | +17.3% | +0.5% | +4.4% | +0.3% | -14.4% |
| 2025-06-02 | 2025年4月期 通期 | -8.2% | +1.0% | +6.2% | +0.8% | -1.7% |
| 2025-03-03 | 2025年4月期 第3四半期 | -18.2% | +0.9% | -10.5% | -4.5% | +2.4% |
有価証券報告書
2025-07-23 有価証券報告書-第60期(2024/05/01-2025/04/30)