企業解説
1. 企業概要
株式会社トーメンデバイスは、豊田通商グループ(持株比率50.1%)に属する半導体商社です。最大の特徴はサムスングループ製品に特化している点であり、メモリ(DRAM、NAND FLASH)、システムLSI(イメージセンサー、電源管理IC)、ディスプレイ(OLED)などの販売を主力としています。国内では日本サムスンから、海外では上海三星半導体などから仕入れを行い、サーバー、ストレージ、車載、スマートフォン向けに提供しています。競合環境としては、同グループ内でサムスン以外の外国系メーカーを扱うネクスティエレクトロニクスと棲み分けを行っています。
2. 要点(3行)
- メモリ価格の上昇基調とサーバー・車載向け需要の拡大により、純利益が前期比166.6%増の55.8億円と急回復し、ROEも11.7%へ大幅改善。
- 仕入債務の圧縮を進めつつ、営業キャッシュフローは92.1億円の黒字を確保。自己資本比率も43.5%に向上し、財務基盤が一段と強化。
- サムスングループへの仕入依存度が84.2%まで上昇しており、地政学リスクや同社の経営戦略変更が業績に直結するリスク構造。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の業績は、売上高4,216億円(前期比13.8%増)、経常利益73.7億円(同18.9%増)、**親会社株主に帰属する当期純利益55.8億円(同166.6%増)**と大幅な増益となりました。前年度に計上された取引先(FCNT等)の民事再生に伴う特別損失(約41.8億円)がなくなったことに加え、第2四半期以降のメモリ製品の価格上昇が寄与しました。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 3023.8億円 | 4628.2億円 | 4176.2億円 | 3706.8億円 | 4216.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 45.6億円 | 84.8億円 | 65.9億円 | 62.0億円 | 73.8億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 34.5億円 | 63.8億円 | 49.1億円 | 21.0億円 | 55.9億円 |
| 包括利益 | 36.5億円 | 78.6億円 | 68.7億円 | 43.7億円 | 54.7億円 |
| 純資産額 | 328.0億円 | 393.6億円 | 442.0億円 | 455.1億円 | 496.2億円 |
| 総資産額 | 1198.9億円 | 1169.9億円 | 1071.8億円 | 1302.1億円 | 1139.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 4,729.45円/株 | 5,673.96円/株 | 6,353.93円/株 | 6,691.54円/株 | 7,296.29円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 506.68円/株 | 938.04円/株 | 721.37円/株 | 308.23円/株 | 821.69円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 26.8% | 33.0% | 40.3% | 34.9% | 43.5% |
| 自己資本利益率 | 10.8% | 18.0% | 12.0% | 4.7% | 11.7% |
| 株価収益率 | 790.0% | 680.0% | 910.0% | 2130.0% | 680.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -115.8億円 | 59.0億円 | -49.6億円 | 44.3億円 | 92.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -0.3億円 | -1.8億円 | -2.6億円 | 4.9億円 | -0.2億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 113.0億円 | -76.0億円 | 85.8億円 | 29.0億円 | -168.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 95.5億円 | 82.2億円 | 121.4億円 | 208.7億円 | 131.7億円 |
| 従業員数 | 17800.0% | 18800.0% | 18700.0% | 18700.0% | 19700.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 1284.9億円 | 1127.0億円 |
| ▶ 固定資産 | 17.3億円 | 12.7億円 |
| 資産 | 1302.1億円 | 1139.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 840.0億円 | 635.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 7.0億円 | 7.8億円 |
| 負債 | 847.0億円 | 643.5億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 397.8億円 | 440.0億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 57.3億円 | 56.2億円 |
| 純資産 | 455.1億円 | 496.2億円 |
| 負債純資産 | 1302.1億円 | 1139.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 3706.8億円 | 4216.7億円 |
| 売上原価 | 3570.0億円 | 4069.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 136.7億円 | 147.0億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 41.9億円 | 45.3億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 94.8億円 | 101.7億円 |
| ▶ 営業外収益 | 3.9億円 | 0.7億円 |
| ▶ 営業外費用 | 36.7億円 | 28.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 62.0億円 | 73.8億円 |
| 特別利益 | ||
| 投資有価証券売却益 | 4.5億円 | — |
| 償却債権取立益 | — | 1.1億円 |
| 特別利益 | 4.5億円 | 1.1億円 |
| 特別損失 | ||
| 貸倒引当金繰入額 | 38.1億円 | — |
| 棚卸資産評価損 | 3.7億円 | — |
| 特別損失 | 41.8億円 | — |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 24.6億円 | 74.8億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 5.8億円 | 15.3億円 |
| 法人税等調整額 | -2.2億円 | 3.7億円 |
| 法人税等 | 3.6億円 | 19.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 21.0億円 | 55.9億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.1億円 | — |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 21.0億円 | 55.9億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 44.3億円 | 92.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 4.9億円 | -0.2億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 29.0億円 | -168.5億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 9.0億円 | -0.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 87.3億円 | -76.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 208.7億円 | 131.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 208.7億円 | 131.7億円 |