東京エレクトロン デバイス 事業分析

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有価証券報告書(2026-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

東京エレクトロンデバイス株式会社は、大手エレクトロニクスメーカーを主要顧客とし、半導体やIT分野の最先端テクノロジーを基盤としたソリューションを提供する技術商社である。 主な事業は以下の二つのセグメントに分けられる。

  1. 半導体及び電子デバイス事業: 集積回路(アナログIC、プロセッサ、ロジックIC、メモリICなど)、ボード・電子部品、組み込みソフトウェア、クラウドサービスなどの販売、および自社開発のプライベートブランド(PB)製品(ウェーハ検査装置、設計・量産受託サービスなど)の製造・販売を行う。アジアや北米を中心に海外でも事業を展開している。
  2. コンピュータシステム関連事業: ネットワーク関連製品(ネットワークスイッチ、負荷分散装置)、ストレージ関連製品(フラッシュストレージ)、セキュリティ関連製品(クラウドセキュリティ、エンドポイントセキュリティ)、およびそれらの保守・監視サービスを提供する。 収益構造は、半導体及び電子デバイス事業が売上の約8割を占め、コンピュータシステム関連事業が残りを構成している。同社は単なる製品供給にとどまらず、技術サポートやソリューション提案を通じて顧客の課題解決に貢献することで付加価値を創出している。

2. 要点(3行)

半導体・電子デバイスとコンピュータシステムの二つの事業を核とする技術商社。 AIやDX潮流を成長機会と捉え、高付加価値なソリューションと独自製品で事業構造転換を推進。 主要仕入先への依存、技術変化の速さ、財務制限条項が事業運営上の主要な課題。

3. 経営者の質

代表取締役会長・CEOの徳重敦之氏と代表取締役社長の宮本隆義氏が経営を牽引している。徳重氏は1986年に東京エレクトロン株式会社に入社後、2015年に当社の代表取締役社長に就任し、2024年にCEO、2026年には代表取締役会長・CEOを務めており、長年にわたり業界とグループ経営に深く関与してきた経験を持つ。宮本氏は1993年に東京エレクトロン株式会社に入社後、当社の営業や事業部門で経験を積み、2024年にコーポレートオフィサー、2026年に代表取締役社長に就任している。両名とも創業家出身ではないが、長年の業界経験と社内でのキャリアを通じて、事業の現場と経営戦略の両面を深く理解している専門経営者と言える。

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期2026年03月期
連結経営指標等
売上高 1799.1億円 2403.5億円 2428.9億円 2163.8億円 2037.5億円
経常利益又は経常損失(△) 73.2億円 124.8億円 139.2億円 114.2億円 97.5億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 50.9億円 87.8億円 99.9億円 88.7億円 78.4億円
包括利益 57.1億円 94.2億円 112.2億円 91.8億円 86.8億円
純資産額 320.2億円 390.0億円 461.9億円 490.0億円 537.6億円
総資産額 1078.0億円 1434.5億円 1625.7億円 1568.4億円 1622.1億円
1株当たり純資産額 1,042.39円/株 1,268.15円/株 1,501.09円/株 1,624.12円/株 1,793.95円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 170.24円/株 294.83円/株 333.46円/株 295.72円/株 265.91円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
自己資本比率 28.7% 26.4% 27.7% 30.5% 32.6%
自己資本利益率 17.0% 25.5% 24.1% 19.1% 15.6%
株価収益率 1020.0% 992.0% 2066.0% 1003.0% 1112.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー -8.9億円 -121.8億円 3.0億円 189.2億円 156.8億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -1.6億円 -2.0億円 -26.9億円 -20.7億円 12.0億円
財務活動によるキャッシュ・フロー 6.1億円 137.5億円 25.3億円 -152.5億円 -178.5億円
現金及び現金同等物の残高 50.3億円 64.4億円 67.6億円 83.8億円 76.2億円
従業員数 127900.0% 131800.0% 135700.0% 138300.0% 140800.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 1441.9億円 1503.4億円
固定資産 126.5億円 118.7億円
資産 1568.4億円 1622.1億円
負債の部
流動負債 746.0億円 850.0億円
固定負債 332.3億円 234.5億円
負債 1078.4億円 1084.5億円
純資産の部
株主資本 454.1億円 495.9億円
評価・換算差額等 24.5億円 32.4億円
非支配株主持分 11.4億円 9.3億円
純資産 490.0億円 537.6億円
負債純資産 1568.4億円 1622.1億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上高 2163.8億円 2037.5億円
売上原価 1826.5億円 1722.1億円
売上総利益又は売上総損失(△) 337.3億円 315.4億円
販売費及び一般管理費 212.7億円 212.9億円
営業利益又は営業損失(△) 124.6億円 102.5億円
営業外収益 4.7億円 3.1億円
営業外費用 15.1億円 8.1億円
経常利益又は経常損失(△) 114.2億円 97.5億円
特別利益 0.0億円 11.4億円
特別損失 0.1億円 0.1億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 114.1億円 108.8億円
法人税、住民税及び事業税 24.0億円 29.6億円
法人税等調整額 1.0億円 0.3億円
法人税等 25.0億円 30.0億円
当期純利益又は当期純損失(△) 89.0億円 78.8億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) 0.3億円 0.4億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 88.7億円 78.4億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 189.2億円 156.8億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -20.7億円 12.0億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -152.5億円 -178.5億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 0.3億円 2.0億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 16.3億円 -7.6億円
現金及び現金同等物の残高 83.8億円 76.2億円
現金及び現金同等物の残高 83.8億円 76.2億円