短信要約
旭松食品(2911)の2026年3月期第3四半期決算に基づき、プロの証券アナリストの視点で分析をまとめました。
1. 要点(3行)
- 利益構成の歪み: 原材料高と値上げによる販売数量減で営業益は前年同期比31.3%減と苦戦したが、中国子会社の持分譲渡に伴う特別利益計上で純利益は19.7%増の2.28億円を確保。
- サプライズ増配: 創業75周年記念配当(10円)を実施し、年間配当予想を35円から45円へ大幅に引き上げ。株主還元姿勢を強化。
- 事業構造の転換: 連結範囲から中国子会社2社を除外し、経営資源の再配分を加速。本業の収益性回復が喫緊の課題。
2. 直近の業績と進捗率
第3四半期累計の着地は以下の通りです。
- 売上高: 59.44億円(前年同期比3.2%減)
- 営業利益: 1.25億円(同31.3%減)
- 経常利益: 2.31億円(同8.4%減)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 2.28億円(同19.7%増)
通期計画に対する進捗率(営業利益1億円ベース):
- 進捗率: 125.0% 通期計画(1億円)を第3四半期時点で既に超過していますが、これは第4四半期に販促費の投入や季節要因による赤字を見込んでいるか、通期計画が極めて保守的であることを示唆しています。前年同期の勢い(3Q時点で1.82億円)と比較すると、本業の収益力は一段低下しています。
3. セグメント別のモメンタム
- 凍豆腐事業(減速): 売上高26.26億円(前年同期比4.8%減)。「新あさひ豆腐」のブランド力や健康訴求(日本子育て支援大賞2025受賞)は健在ですが、過年度の価格改定による数量減をカバーできていません。
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今期累計実績
2025-04 〜 2025-12
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2024-04 〜 2024-12 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 59.4億円 | -3.2% | 61.4億円 |
| 営業利益 | 1.3億円 | -31.3% | 1.8億円 |
| 経常利益 | 2.3億円 | -8.4% | 2.5億円 |
| 当期純利益(親会社帰属) | 2.3億円 | +19.7% | 1.9億円 |
| 包括利益 | 1.9億円 | -10.8% | 2.2億円 |
| 1株当たり当期純利益 | 123.23円 | — | 103.44円 |
| 希薄化後1株当たり純利益 | — | — | — |
財務状態
| 項目 | 2025-12末 | 2025-03末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 106.2億円 | 102.3億円 |
| 純資産 | 83.3億円 | 82.7億円 |
| 自己資本比率 | 78.5% | 80.0% |
| 自己資本 | 83.3億円 | 81.9億円 |
通期予想
2025-04 〜 2026-03
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 78.0億円 | -2.7% |
| 営業利益 | 1.0億円 | -55.7% |
| 経常利益 | 2.0億円 | -35.0% |
| 当期純利益 | 2.5億円 | +4.7% |
| 1株当たり当期純利益 | 134.56円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | 0円 | 0円 |
| 期末 | 35円 | 45円 予想 |
| 年間合計 | 35円 | 45円 予想 |