企業解説
1. 企業概要
ケンコーマヨネーズ株式会社は、業務用マヨネーズ・ドレッシング類、タマゴ加工品、およびサラダ・総菜類を主力とする食品メーカーです。主要製品には、業界トップシェアを誇る「ロングライフサラダ」や厚焼き卵などのタマゴ加工品があります。主な顧客は外食、量販店(中食)、食品加工メーカー、ベーカリーなど多岐にわたります。競合環境としては、キユーピーなどの大手調味料メーカーや、日配総菜を扱うデリカメーカーと競合していますが、業務用市場における提案力と「サラダ料理」という独自のカテゴリー確立により差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 高病原性鳥インフルエンザの影響からの供給回復と価格改定の浸透により、売上高は917億3百万円(前期比3.4%増)、営業利益は48億45百万円(同64.3%増)と大幅な増益を達成。
- 2035年度を見据えた長期経営計画『KENKO Vision 2035』を始動し、ROE 8%以上、DOE(株主資本配当率)2.5%以上を掲げ、資本効率と株主還元の強化に舵を切った。
- 自己資本比率は62.4%と極めて健全であり、19億69百万円の大規模な自社株買いを実施するなど、従来の内部留保重視から積極的な株主還元姿勢への転換が見られる。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上・利益: 売上高は917億3百万円(前年同期比29億79百万円増)、営業利益は48億45百万円(同18億96百万円増)となりました。増益の主因は、前期に制限されていたタマゴ加工品の供給体制が回復したことと、原材料高騰に伴う価格改定の効果が通期で寄与したことです。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 685.0億円 | 756.5億円 | 823.6億円 | 887.2億円 | 917.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 20.5億円 | 16.2億円 | 1.7億円 | 31.0億円 | 50.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 14.6億円 | 12.1億円 | 4.8億円 | 27.4億円 | 35.0億円 |
| 包括利益 | 18.7億円 | 16.0億円 | 4.5億円 | 27.7億円 | 35.5億円 |
| 純資産額 | 355.8億円 | 365.4億円 | 367.9億円 | 389.8億円 | 399.6億円 |
| 総資産額 | 623.2億円 | 617.6億円 | 622.3億円 | 673.7億円 | 640.8億円 |
| 1株当たり純資産額 | 2,159.46円/株 | 2,245.07円/株 | 2,281.75円/株 | 2,439.95円/株 | 2,678.13円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 88.51円/株 | 74.32円/株 | 29.86円/株 | 169.9円/株 | 221.62円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 57.1% | 59.2% | 59.1% | 57.9% | 62.4% |
| 自己資本利益率 | 4.2% | 3.4% | 1.3% | 7.2% | 8.9% |
| 株価収益率 | 2130.0% | 1870.0% | 4040.0% | 1180.0% | 840.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 52.0億円 | 37.6億円 | 35.3億円 | 59.6億円 | 45.9億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -5.9億円 | -4.2億円 | -8.6億円 | -2.4億円 | -10.6億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -29.8億円 | -32.8億円 | -28.2億円 | -22.8億円 | -35.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 123.8億円 | 124.4億円 | 122.9億円 | 157.3億円 | 157.3億円 |
| 従業員数 | 105600.0% | 106400.0% | 105600.0% | 103100.0% | 99700.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 215700.0% | 212800.0% | 212100.0% | 204400.0% | 198800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 365.8億円 | 343.1億円 |
| ▶ 固定資産 | 307.9億円 | 297.7億円 |
| 資産 | 673.7億円 | 640.8億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 218.7億円 | 183.9億円 |
| ▶ 固定負債 | 65.2億円 | 57.3億円 |
| 負債 | 283.9億円 | 241.2億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 373.7億円 | 383.1億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 16.1億円 | 16.5億円 |
| 純資産 | 389.8億円 | 399.6億円 |
| 負債純資産 | 673.7億円 | 640.8億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 887.2億円 | 917.0億円 |
| 売上原価 | 707.1億円 | 711.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 180.2億円 | 205.4億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 150.7億円 | 156.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 29.5億円 | 48.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 2.3億円 | 2.3億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.8億円 | 0.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 31.0億円 | 50.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 6.7億円 | 1.5億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.1億円 | 0.1億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 37.7億円 | 51.4億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 9.7億円 | 15.7億円 |
| 法人税等調整額 | 0.7億円 | 0.7億円 |
| 法人税等 | 10.3億円 | 16.4億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 27.4億円 | 35.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 27.4億円 | 35.0億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 59.6億円 | 45.9億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -2.4億円 | -10.6億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -22.8億円 | -35.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 34.4億円 | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 157.3億円 | 157.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 157.3億円 | 157.3億円 |