企業解説
1. 企業概要
株式会社ユーグレナは、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した食品・化粧品の製造販売、およびバイオ燃料の開発・製造を主軸とするバイオテクノロジー企業です。「バイオマスの5F」戦略(Food, Fine Chemical, Feed, Fertilizer, Fuel)を掲げ、付加価値の高い食品領域から段階的に燃料領域へと事業を拡大しています。主力製品は「からだにユーグレナ」などの健康食品や、子会社キューサイの「コラリッチ」等。主要顧客は一般消費者(直販)ですが、近年は受託製造(OEM)や原料販売も強化しています。競合環境は、ヘルスケア分野では大手食品・化粧品メーカーと、バイオ燃料分野では国内外のエネルギー企業と競合しています。
2. 要点(3行)
- 連結売上高は503億70百万円(前期比5.8%増)と過去最高を更新し、営業利益は31億23百万円(同938.1%増)と飛躍的に拡大した。
- 減価償却費やのれん償却費等の非現金支出により親会社株主に帰属する当期純損失8億5百万円を計上したが、営業CFは51億88百万円の黒字と極めて強い。
- 創業20周年を機に、剰余金の配当(1株当たり2円)を初めて実施する方針を打ち出し、成長フェーズから収益還元フェーズへの移行を鮮明にした。
3. 業績・収益性のトレンド
売上高は、ヘルスケア事業における直販の好調や、2024年に連結化したサティス製薬グループの通期寄与により、503億70百万円と伸長しました。営業利益は、広告宣伝費の効率化や費用構造の見直しにより、前年の3億円から31億23百万円へと大幅な黒字拡大を達成しました。
- 自己資本比率: 42.7%(前連結会計年度末は43.3%)と、概ね健全な水準を維持しています。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 344.2億円 | 443.9億円 | 464.8億円 | 476.2億円 | 503.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -63.5億円 | -24.9億円 | -14.2億円 | 4.3億円 | 23.6億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -50.4億円 | -26.7億円 | -26.5億円 | -6.5億円 | -8.1億円 |
| 包括利益 | -58.5億円 | -26.8億円 | -24.8億円 | 4.0億円 | 4.6億円 |
| 純資産額 | 205.9億円 | 193.5億円 | 202.1億円 | 321.1億円 | 285.3億円 |
| 総資産額 | 610.1億円 | 572.8億円 | 596.2億円 | 732.6億円 | 723.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 181.35円/株 | 167.34円/株 | 172.57円/株 | 232.44円/株 | 226.38円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -49.07円/株 | -23.83円/株 | -22.76円/株 | -4.85円/株 | -5.9円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 33.0% | 33.0% | 33.9% | 43.3% | 42.7% |
| 自己資本利益率 | — | — | — | — | — |
| 株価収益率 | — | — | — | — | — |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 13.8億円 | 9.2億円 | 6.6億円 | 26.4億円 | 51.9億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -103.4億円 | 12.3億円 | -6.5億円 | -79.9億円 | -5.8億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 120.6億円 | -29.9億円 | 58.3億円 | -4.8億円 | -24.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 98.2億円 | 98.1億円 | 156.5億円 | 137.3億円 | 159.0億円 |
| 従業員数 | 88300.0% | 86500.0% | 84600.0% | 89700.0% | 79300.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 24700.0% | 20500.0% | 20400.0% | 27100.0% | 24900.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 308.6億円 | 334.4億円 |
| ▶ 固定資産 | 423.9億円 | 388.9億円 |
| 資産 | 732.6億円 | 723.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 128.1億円 | 139.8億円 |
| ▶ 固定負債 | 283.3億円 | 298.3億円 |
| 負債 | 411.4億円 | 438.1億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 309.2億円 | 302.0億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 7.8億円 | 7.2億円 |
| 新株予約権 | 0.0億円 | 0.4億円 |
| 非支配株主持分 | 4.1億円 | -24.3億円 |
| 純資産 | 321.1億円 | 285.3億円 |
| 負債純資産 | 732.6億円 | 723.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 476.2億円 | 503.7億円 |
| 売上原価 | 143.5億円 | 153.4億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 332.7億円 | 350.3億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 329.7億円 | 319.1億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 3.0億円 | 31.2億円 |
| ▶ 営業外収益 | 7.4億円 | 3.4億円 |
| ▶ 営業外費用 | 6.0億円 | 11.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 4.3億円 | 23.6億円 |
| ▶ 特別利益 | 4.9億円 | 0.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 12.3億円 | 4.8億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -3.0億円 | 18.9億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 8.1億円 | 17.9億円 |
| 法人税等調整額 | -8.8億円 | -4.3億円 |
| 法人税等 | -0.7億円 | 13.6億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -2.3億円 | 5.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 4.2億円 | 13.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -6.5億円 | -8.1億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 26.4億円 | 51.9億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -79.9億円 | -5.8億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -4.8億円 | -24.3億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 7.8億円 | -0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -50.5億円 | 21.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 137.3億円 | 159.0億円 |
| 株式交換に伴う現金及び現金同等物の増加額 | 31.3億円 | — |
| 現金及び現金同等物の残高 | 137.3億円 | 159.0億円 |