企業解説
1. 企業概要
ヤマイチ・ユニハイムエステート株式会社は、和歌山県を拠点に近畿圏および首都圏で不動産開発事業を展開する企業グループです。地権者調整が複雑な「素地」からの開発を得意とし、用地取得から造成、販売、賃貸管理までをワンストップで手掛ける「土地を起点とした発想」をコア・コンピタンスとしています。
- 主要製品・サービス: 「ユニハイム」ブランドの分譲マンション事業、戸建住宅の分譲・建築、商業施設や共同住宅の賃貸、およびシニア向けマンションの運営など。
- 主要顧客: 一般消費者(住宅購入者)およびテナント企業、不動産投資家。
- 競合環境: 近畿圏では大手デベロッパーや地場不動産業者と競合。近年はM&Aを通じて首都圏(埼玉県・東京都)への進出を加速させており、エリア拡大に伴う競争激化の局面にあります。
2. 要点(3行)
- 売上高は209.10億円(前年比4.1%増)と増収を確保したが、プロジェクトの期ズレやM&A関連費用、原材料高の影響で営業利益は17.54億円(25.2%減)の大幅減益。
- M&A(大成住宅、エスティリンク)により首都圏展開を強化する一方、のれん償却や有利子負債の増加、たな卸資産の積み上がりが財務を圧迫。
- 営業キャッシュ・フローが23.68億円の赤字に転落しており、在庫の現金化サイクルと金利上昇局面における資金繰りの柔軟性に課題。
3. 業績・収益性のトレンド
連結売上高は209.10億円(前期比4.1%増)と過去最高水準を維持しましたが、収益性には急ブレーキがかかっています。
- 利益面: 営業利益17.54億円(25.2%減)、経常利益12.16億円(37.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益6.83億円(45.6%減)。減益の主因は、埼玉県朝霞市の大型案件の販売手法変更(売却から自社開発へ)による収益計上の期ズレ、およびM&Aに伴う一過性コストの発生です。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 150.2億円 | 191.8億円 | 186.3億円 | 200.8億円 | 209.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 15.2億円 | 25.5億円 | 21.3億円 | 19.4億円 | 12.2億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 8.0億円 | 16.0億円 | 13.1億円 | 12.6億円 | 6.8億円 |
| 包括利益 | 8.0億円 | 16.1億円 | 13.2億円 | 12.9億円 | 6.9億円 |
| 純資産額 | 65.1億円 | 81.0億円 | 108.9億円 | 119.6億円 | 136.4億円 |
| 総資産額 | 383.4億円 | 378.9億円 | 413.3億円 | 491.1億円 | 507.0億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,223.17円/株 | 1,520.09円/株 | 1,517.18円/株 | 1,664.58円/株 | 1,589.26円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 150.88円/株 | 300.88円/株 | 193.84円/株 | 174.76円/株 | 80.52円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | 191.99円/株 | 174.3円/株 | 80.41円/株 |
| 自己資本比率 | 16.9% | 21.3% | 26.3% | 24.4% | 26.8% |
| 自己資本利益率 | 13.1% | 21.9% | 13.8% | 11.0% | 5.3% |
| 株価収益率 | — | — | 482.0% | 573.0% | 925.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 7.8億円 | 50.0億円 | -10.3億円 | 18.2億円 | -23.7億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -8.8億円 | -11.1億円 | -27.1億円 | -27.0億円 | -10.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 5.9億円 | -30.3億円 | 35.2億円 | 29.4億円 | 18.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 30.3億円 | 38.9億円 | 36.7億円 | 57.3億円 | 41.8億円 |
| 従業員数 | 9600.0% | 10000.0% | 11200.0% | 11300.0% | 17000.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 4700.0% | 4500.0% | 3400.0% | 3200.0% | 3200.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 255.1億円 | 268.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 236.0億円 | 238.3億円 |
| 資産 | 491.1億円 | 507.0億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 163.9億円 | 88.0億円 |
| ▶ 固定負債 | 207.7億円 | 282.5億円 |
| 負債 | 371.5億円 | 370.5億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 119.3億円 | 135.5億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.3億円 | 0.3億円 |
| 非支配株主持分 | — | 0.6億円 |
| 純資産 | 119.6億円 | 136.4億円 |
| 負債純資産 | 491.1億円 | 507.0億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 200.8億円 | 209.1億円 |
| 売上原価 | 148.4億円 | 157.2億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 52.4億円 | 51.9億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 29.0億円 | 34.3億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 23.4億円 | 17.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 1.0億円 | 1.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 5.0億円 | 6.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 19.4億円 | 12.2億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.5億円 | 0.4億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.5億円 | 0.6億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 19.4億円 | 12.0億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 7.6億円 | 4.7億円 |
| 法人税等還付税額 | — | -0.3億円 |
| 法人税等調整額 | -0.8億円 | 0.7億円 |
| 法人税等 | 6.8億円 | 5.1億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 12.6億円 | 6.9億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | — | 0.1億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 12.6億円 | 6.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 18.2億円 | -23.7億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -27.0億円 | -10.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 29.4億円 | 18.3億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 20.6億円 | -15.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 57.3億円 | 41.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 57.3億円 | 41.8億円 |