企業解説
1. 企業概要
八洲電機株式会社は、当社および8つの連結子会社で構成されるグループ企業です。電気機器、情報機器、産業用設備、空調関連機器等の販売に加え、これらを組み合わせたソリューションエンジニアリングを社会インフラ領域で提供しています。主な収益構造は以下の3つの事業セグメントから成り立っています。
- プラント事業: 鉄鋼、非鉄金属、石油、化学、製薬、精密機器工場等に対し、電機制御システム、発電・受変電設備、プロセス冷熱・空調、および各種保守サービスを提供。カーボンニュートラルや省エネ・省力化に資するソリューションが特徴です。
- 公共・設備事業: 上下水道、空港、公共施設、ビル、商業施設、データセンター等に対し、監視制御システム、受変電設備、空調設備、冷却装置、LED照明等を提供し、保守サービスを通じて社会インフラの維持・発展に貢献しています。
- 交通事業: 鉄道分野に特化し、車両および車両電気品、受変電設備、信号システム、駅設備、運行情報配信システム、防雷システム等の提供と、プレエンジニアリングから設計・製作・施工、アフターサービスまで一貫したソリューションを提供しています。
これら事業を通じて、お客様の経営課題解決や持続可能な社会の実現に貢献することを目指しており、販売とエンジニアリングを統合したビジネスモデルを展開しています。
2. 要点(3行)
八洲電機は、日立グループとの強固な関係を基盤に、プラント・公共・交通の社会インフラ領域で電機制御・ソリューションエンジニアリングを展開。社会インフラの老朽化や脱炭素化を追い風に、高い技術力と多様なサービス提供で安定成長を目指す。ただし、特定仕入先への高い依存度やソリューション提供に伴う責任拡大が事業特有のリスク。
3. 経営者の質
代表取締役会長兼CEOの太田明夫氏は1971年入社の生え抜きで、長年当社の経営に携わり、2023年4月より現職を務めています。代表取締役社長兼グループCOOの清宮茂樹氏も1993年入社の生え抜きで、交通システム本部長などを経て2023年6月より現職に就いています。経営陣は社内出身者が中心であり、事業の現場を深く理解している姿勢が伺えます。特に複数の役員が複数の連結子会社の取締役・監査役を兼任しており、グループ全体の事業運営に深く関与しています。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 | 2026年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 600.4億円 | 602.7億円 | 648.6億円 | 660.8億円 | 745.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 22.5億円 | 29.3億円 | 40.2億円 | 53.7億円 | 74.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 15.3億円 | 19.2億円 | 26.6億円 | 40.1億円 | 51.5億円 |
| 包括利益 | 14.8億円 | 19.5億円 | 35.9億円 | 38.8億円 | 59.3億円 |
| 純資産額 | 230.5億円 | 243.9億円 | 275.0億円 | 308.3億円 | 363.4億円 |
| 総資産額 | 509.3億円 | 587.4億円 | 604.3億円 | 641.4億円 | 728.7億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,070.92円/株 | 1,141.83円/株 | 1,284.59円/株 | 1,439.55円/株 | 1,686円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 71.63円/株 | 90.1円/株 | 125.22円/株 | 188.74円/株 | 241.62円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 44.8% | 41.2% | 45.1% | 47.7% | 49.5% |
| 自己資本利益率 | 6.8% | 8.1% | 10.3% | 13.9% | 15.4% |
| 株価収益率 | 1310.0% | 1340.0% | 1240.0% | 870.0% | 1180.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 17.2億円 | 29.2億円 | 8.1億円 | 34.8億円 | 62.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -7.6億円 | -14.9億円 | 8.5億円 | 0.1億円 | -38.3億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -3.0億円 | -6.6億円 | -8.5億円 | -7.6億円 | -8.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 105.7億円 | 113.3億円 | 121.4億円 | 148.7億円 | 164.3億円 |
| 従業員数 | 99000.0% | 98000.0% | 98500.0% | 102600.0% | 106200.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 513.7億円 | 572.2億円 |
| ▶ 固定資産 | 127.7億円 | 156.5億円 |
| 資産 | 641.4億円 | 728.7億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 327.6億円 | 359.3億円 |
| ▶ 固定負債 | 5.5億円 | 6.0億円 |
| 負債 | 333.1億円 | 365.3億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 299.1億円 | 346.6億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 7.0億円 | 14.4億円 |
| 非支配株主持分 | 2.2億円 | 2.5億円 |
| 純資産 | 308.3億円 | 363.4億円 |
| 負債純資産 | 641.4億円 | 728.7億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 660.8億円 | 745.7億円 |
| ▶ 売上原価 | 513.8億円 | 564.1億円 |
| 売上総利益 | ||
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 94.4億円 | 108.6億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 52.5億円 | 72.9億円 |
| ▶ 営業外収益 | 1.2億円 | 1.6億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.0億円 | 0.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 53.7億円 | 74.4億円 |
| ▶ 特別利益 | 5.0億円 | 0.1億円 |
| ▶ 特別損失 | 0.8億円 | 0.3億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 58.0億円 | 74.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 19.4億円 | 24.8億円 |
| 法人税等調整額 | -1.8億円 | -2.5億円 |
| 法人税等 | 17.6億円 | 22.3億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 40.3億円 | 51.8億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.2億円 | 0.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 40.1億円 | 51.5億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 34.8億円 | 62.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | 0.1億円 | -38.3億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -7.6億円 | -8.2億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 27.3億円 | 15.6億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 148.7億円 | 164.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 148.7億円 | 164.3億円 |