企業解説
1. 企業概要
ICDAホールディングス株式会社は、自動車関連事業を手掛ける純粋持株会社です。主要なビジネスモデルは、「バリューチェーンクロス・ミックスビジネス」と称し、新車販売から中古車販売・買取、アフターサービス、そして自動車リサイクルまでをグループ内で一貫して提供し、顧客のカーライフ全体をサポートすることで付加価値の最大化を目指しています。
主要な製品・サービスと収益構造は、以下の2つのセグメントに分けられます。
- 自動車販売関連事業: ホンダ、フォルクスワーゲン、アウディといった正規ディーラーとしての新車販売、多様なブランドの中古車販売(ユーセレクト、ヴァーサス、POINT⑤)、車検・点検整備等のサービス提供、レンタカー事業など。複合商業施設「オートモール」を複数展開し、集客と効率的な運営を図っています。
- 自動車リサイクル事業: 使用済自動車の解体・リサイクル資源販売、リユースパーツの国内外への販売。手作業による高品質なリサイクル資源の生産を特徴とし、希少希土類回収事業にも取り組んでいます。
2. 要点(3行)
ICDAホールディングスは、新車からリサイクルまで自動車のバリューチェーン全体をカバーする複合ビジネスを展開。市場縮小に対応し、中古車デポックスやオートモールによる地域密着型経営で競争優位性を構築。特定メーカーと地域への高い依存度が構造的リスクとなるものの、EVシフトやSDGsを成長機会と捉え、新規事業とサービス強化で持続的成長を目指しています。
3. 経営者の質
代表取締役社長は向井弘光氏であり、同氏が1967年に向井自動車商会を創業して以来、事業を拡大してきたオーナー経営者です。現代表取締役副社長の向井俊樹氏は弘光氏の長男であり、経営陣および大株主には向井一族が名を連ねることから、同族経営の性格が強いと言えます。弘光氏の略歴からは、日産サブディーラーから始まり、ホンダのディーラー権獲得、輸入車販売、そして持株会社設立と、多角的な事業展開とグループ再編を主導してきた経緯が読み取れます。これにより、経営者が事業の現場と業界の変化を深く理解していることが伺えます。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 | 2026年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 284.5億円 | 305.0億円 | 331.0億円 | 381.8億円 | 389.4億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 15.6億円 | 14.0億円 | 18.3億円 | 18.4億円 | 19.9億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 9.8億円 | 8.8億円 | 9.3億円 | 12.7億円 | 12.7億円 |
| 包括利益 | 10.6億円 | 9.7億円 | 10.7億円 | 13.5億円 | 14.8億円 |
| 純資産額 | 77.1億円 | 85.7億円 | 95.2億円 | 107.6億円 | 120.9億円 |
| 総資産額 | 152.5億円 | 156.2億円 | 198.3億円 | 193.4億円 | 222.4億円 |
| 1株当たり純資産額 | 3,549.22円/株 | 3,943.4円/株 | 4,385.06円/株 | 4,960.65円/株 | 5,581.51円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 464.75円/株 | 420.75円/株 | 443.32円/株 | 606.95円/株 | 603.85円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 48.9% | 53.0% | 46.4% | 53.9% | 52.7% |
| 自己資本利益率 | 13.9% | 11.2% | 10.6% | 13.0% | 11.5% |
| 株価収益率 | 520.0% | 670.0% | 610.0% | 540.0% | 720.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 17.8億円 | 31.9億円 | 11.4億円 | 56.6億円 | 22.5億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -14.9億円 | -22.7億円 | -27.5億円 | -33.4億円 | -35.8億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -5.0億円 | -9.2億円 | 17.0億円 | -20.0億円 | 8.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 6.8億円 | 6.8億円 | 7.6億円 | 10.8億円 | 6.5億円 |
| 従業員数 | 38900.0% | 38500.0% | 39500.0% | 39400.0% | 39200.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 16000.0% | 16900.0% | 15500.0% | 15400.0% | 15700.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 74.7億円 | 91.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 118.6億円 | 130.9億円 |
| 資産 | 193.4億円 | 222.4億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 66.7億円 | 76.4億円 |
| ▶ 固定負債 | 19.0億円 | 25.2億円 |
| 負債 | 85.8億円 | 101.6億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 101.9億円 | 113.1億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 2.3億円 | 4.1億円 |
| 非支配株主持分 | 3.4億円 | 3.7億円 |
| 純資産 | 107.6億円 | 120.9億円 |
| 負債純資産 | 193.4億円 | 222.4億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 381.8億円 | 389.4億円 |
| 売上原価 | 312.2億円 | 319.4億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 69.6億円 | 70.0億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 51.5億円 | 50.5億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 18.1億円 | 19.5億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.7億円 | 0.9億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.4億円 | 0.5億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 18.4億円 | 19.9億円 |
| ▶ 特別利益 | 1.1億円 | — |
| ▶ 特別損失 | 0.1億円 | — |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 19.4億円 | 19.9億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 6.4億円 | 7.1億円 |
| 法人税等調整額 | -0.1億円 | -0.2億円 |
| 法人税等 | 6.3億円 | 6.9億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 13.0億円 | 13.0億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.3億円 | 0.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 12.7億円 | 12.7億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 56.6億円 | 22.5億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -33.4億円 | -35.8億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -20.0億円 | 8.9億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 3.2億円 | -4.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 10.8億円 | 6.5億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 10.8億円 | 6.5億円 |