フージャースホールディングス 事業分析

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有価証券報告書(2026-03 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

株式会社フージャースホールディングスは、ファミリー層からシニア層、富裕層に至るまで、多岐にわたる顧客ニーズに応える不動産事業を全国規模および海外で展開する企業グループです。主要なビジネスモデルは以下の4つのセグメントから構成されています。

  1. 不動産開発事業: 主に新築マンションや戸建住宅の分譲、全国の市街地再開発事業への参画を行います。
  2. CCRC事業: シニア向け新築マンションの分譲、その管理・運営、および介護保険事業など、高齢者向けのサービスを提供します。
  3. 不動産投資事業: 賃貸マンションやオフィスビル等の収益物件を取得し、リーシングやリノベーションを通じて資産価値を高めた後、個人や事業会社に販売する事業、および私募リート・ファンドの運用、海外不動産投資・管理を行います。
  4. 不動産関連サービス事業: マンションやビルの管理、保険代理店、インテリア販売・リフォーム、ホテル運営、PPP・PFI事業、スポーツクラブ運営など、不動産に付随する多様なサービスを提供します。

収益構造としては、不動産開発事業と不動産投資事業が連結売上高の大半を占め、CCRC事業がそれに次ぐ規模で成長しています。不動産販売と、管理・サービス等のストックビジネスを組み合わせることで、市況変動に左右されにくい安定的な事業基盤の構築を目指しています。

2. 要点(3行)

フージャースホールディングスは、不動産開発、シニア向け、不動産投資、サービスを多角的に展開する「ソーシャルデベロッパー」。高齢化社会の構造需要を捉えたシニア事業と海外投資を成長ドライバーとし、不動産ライフサイクル全体で価値創造を目指す。高い有利子負債比率に伴う金利変動リスクや、海外事業の地政学リスクは事業構造上の注意点。

3. 経営者の質

代表取締役社長執行役員は小川栄一氏、取締役会長は廣岡哲也氏です。廣岡哲也氏は1994年のフージャース(現フージャースコーポレーション)設立時からの代表取締役であり、創業メンバーとして会社を牽引してきました。小川栄一氏もリクルートコスモス出身であり、2001年のフージャースコーポレーション入社後、2017年から代表取締役社長を務めています。経営陣にはリクルートコスモス出身者が複数おり、不動産開発の経験とノウハウが経営基盤を形成していると考えられます。

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2022年03月期2023年03月期2024年03月期2025年03月期2026年03月期
連結経営指標等
売上高 795.4億円 792.9億円 864.2億円 921.5億円 1385.8億円
経常利益又は経常損失(△) 56.9億円 72.8億円 76.0億円 86.0億円 118.2億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 30.7億円 45.6億円 48.1億円 54.6億円 71.3億円
包括利益 38.8億円 53.3億円 61.0億円 57.0億円 73.8億円
純資産額 389.6億円 426.6億円 468.6億円 478.9億円 553.2億円
総資産額 1279.0億円 1475.0億円 1644.0億円 1798.6億円 1891.9億円
1株当たり純資産額 883.66円/株 983.48円/株 1,091.23円/株 1,185.42円/株 1,296.8円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 86.74円/株 128.83円/株 135.32円/株 153.65円/株 184.71円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 86.61円/株 128.62円/株 135.28円/株
自己資本比率 24.4% 23.6% 23.6% 23.4% 28.0%
自己資本利益率 10.2% 13.8% 13.1% 13.5% 15.0%
株価収益率 750.0% 640.0% 830.0% 710.0% 640.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 202.6億円 -75.3億円 1.9億円 -141.2億円 106.3億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -41.7億円 -1.8億円 -24.1億円 2.7億円 2.7億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -99.0億円 59.3億円 24.1億円 125.3億円 -11.7億円
現金及び現金同等物の残高 301.4億円 286.2億円 290.0億円 277.4億円 377.0億円
従業員数 78300.0% 84200.0% 90200.0% 91800.0% 92400.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 1539.1億円 1700.3億円
固定資産 259.5億円 191.4億円
繰延資産 0.3億円
資産 1798.6億円 1891.9億円
負債の部
流動負債 589.3億円 554.1億円
固定負債 730.3億円 784.6億円
負債 1319.6億円 1338.7億円
純資産の部
株主資本 401.0億円 509.1億円
評価・換算差額等 20.4億円 21.3億円
非支配株主持分 57.5億円 22.8億円
純資産 478.9億円 553.2億円
負債純資産 1798.6億円 1891.9億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上高 921.5億円 1385.8億円
売上原価 703.6億円 1081.0億円
売上総利益又は売上総損失(△) 217.9億円 304.8億円
販売費及び一般管理費 125.7億円 166.8億円
営業利益又は営業損失(△) 92.3億円 138.0億円
営業外収益 15.1億円 11.1億円
営業外費用 21.3億円 30.9億円
経常利益又は経常損失(△) 86.0億円 118.2億円
特別利益 0.7億円 4.5億円
特別損失 2.6億円 8.5億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 84.1億円 114.2億円
法人税、住民税及び事業税 30.2億円 36.6億円
法人税等調整額 -3.9億円 4.6億円
法人税等 26.3億円 41.2億円
当期純利益又は当期純損失(△) 57.8億円 72.9億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) 3.1億円 1.6億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 54.6億円 71.3億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー -141.2億円 106.3億円
投資活動によるキャッシュ・フロー 2.7億円 2.7億円
財務活動によるキャッシュ・フロー 125.3億円 -11.7億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 0.5億円 2.2億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) -12.6億円 99.6億円
現金及び現金同等物の残高 277.4億円 377.0億円
現金及び現金同等物の残高 277.4億円 377.0億円