短信要約
1. 要点(3行)
- 通期業績予想の大幅下方修正: 売上高を300億円、営業利益を150億円(修正前比20%減)引き下げ。欧州市場の停滞や米国での生産トラブル、在庫評価差額のマイナス影響が直撃した。
- 主力事業の苦戦とイソプレンの改善: 主力のビニルアセテートが前年同期比31.2%の営業減益となる一方、赤字が続いていたイソプレンはタイ拠点の稼働安定により損失幅が大幅に縮小した。
- 強力な株主還元策の継続: 業績悪化の中でも年間配当54円を維持し、約300億円の自己株式取得を完了。発行済株式総数の5.20%に相当する消却を発表するなど、資本効率改善への強い姿勢を示した。
2. 直近の業績と進捗率
第3四半期(累計)の連結実績は、売上高5,934億円(前年同期比3.5%減)、営業利益463億円(同37.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益227億円(同51.1%減)と、大幅な減益決算となった。
- 通期計画(修正後)に対する進捗率:
- 売上高:73.3%
- 営業利益:77.3%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:99.1%
- 勢いの変化: 前年同期の営業利益進捗率は、当時の通期予想(850億円)に対し86.9%であった。これと比較すると、今期の進捗は足踏みしており、特に利益面でのモメンタム低下が顕著である。純利益の進捗率が高いのは、下方修正後の目標値が保守的であるためと考えられる。
3. セグメント別のモメンタム
- ビニルアセテート(減速): 営業利益485億円(前年同期比220億円減)。欧州での物流混乱による特需の一巡、欧米の需要低調に加え、米国工場でのユーティリティ供給停止や設備不具合による製造一時停止が響いた。
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今期累計実績
2025-01 〜 2025-09
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2024-01 〜 2024-09 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 5934.2億円 | -3.5% | 6148.3億円 |
| 営業利益 | 463.6億円 | -37.3% | 739.2億円 |
| 経常利益 | 400.9億円 | -43.0% | 703.4億円 |
| 当期純利益(親会社帰属) | 227.8億円 | -51.1% | 466.3億円 |
| 包括利益 | 91.0億円 | -82.4% | 516.0億円 |
| 1株当たり当期純利益 | 71.35円 | — | 140.83円 |
| 希薄化後1株当たり純利益 | 71.31円 | — | 140.73円 |
財務状態
| 項目 | 2025-09末 | 2024-12末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 12939.5億円 | 12912.4億円 |
| 純資産 | 7448.4億円 | 7817.9億円 |
| 自己資本比率 | 56.3% | 59.2% |
| 自己資本 | 7280.8億円 | 7640.1億円 |
通期予想
2025-01 〜 2025-12
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 8100.0億円 | -2.0% |
| 営業利益 | 600.0億円 | -29.5% |
| 経常利益 | 530.0億円 | -35.0% |
| 当期純利益 | 230.0億円 | -27.5% |
| 1株当たり当期純利益 | 74.66円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | 27円 | 27円 |
| 期末 | 27円 | 27円 予想 |
| 年間合計 | 54円 | 54円 予想 |