株式会社クラレは、世界トップシェアを誇るポバール樹脂やポバールフィルム、EVOH樹脂(商品名:エバール)などのビニルアセテート系事業を中核とする大手化学メーカーです。
- 事業内容: ビニルアセテート、イソプレン、機能材料(メタクリル、活性炭、メディカル)、繊維、トレーディング等の製造・販売。
- 主要製品: 液晶パネル用ポバールフィルム、自動車合わせガラス用中間膜(PVB)、食品包装用ガスバリア材(エバール)、人工皮革(クラリーノ)、耐熱性ポリアミド樹脂(ジェネスタ)。
- 競合環境: 高機能化学品分野で高い参入障壁を持つ一方、汎用・準汎用品ではアジアメーカーとの価格競争に晒されています。また、合わせガラス用中間膜では積水化学工業等と、活性炭分野ではグローバルでのシェア争いが激化しています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-12 期末、2026-03-25 提出)収益性
営業利益率
7.3%
≧10%が優良
ROA
4.5%
≧5%が優良
ROE
1.0%
≧10%が優良
ROIC
2.3%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-2.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
-30.8%
≧10%が優良
EPS成長率
-75.5%
≧10%が優良
3行解説
- FY2025は売上高8,084億円(前期比2.2%減)、純利益75億円(同76.5%減)と、イソプレン事業等の巨額減損により大幅減益。
- 主力のビニルアセテート事業が欧州経済停滞と原料高で苦戦する中、タイ工場の立ち上げに伴うイソプレン関連の減損損失256億円が計上され、業績の足かせとなった。
- 一方で株主還元は極めて積極的で、配当維持に加え300億円の自社株買いを実施し、総還元性向は628.1%(予定)と、資産効率の改善に注力。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-12 第1四半期 、2026-05-13 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 148.7億円 / 予想: 700.0億円
-20.3%
売上高
実績: 2009.1億円 / 予想: 8500.0億円
+3.1%
3行解説
- 売上高は前年同期比3.1%増の2,009億円と増収を確保したものの、営業利益は同20.3%減の148億円となり、原材料高や中東情勢の悪化に伴うコスト増が利益を圧迫。
- 主力のビニルアセテートセグメントが操業度悪化や価格調整で3割以上の大幅減益となった一方、機能材料や繊維セグメントは収益性が改善し、事業間での明暗が分かれた。
- 通期計画に対する営業利益進捗率は21.2%とやや低調な滑り出しだが、自己株式取得の完了や100周年記念配当(10円)の実施など、株主還元姿勢を鮮明にしている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年12月期 第1四半期 | -20.3% | — | — | — | — |
| 2026-02-10 | 2025年12月期 通期 | -30.8% | -2.3% | +0.0% | -2.3% | — |
| 2025-11-12 | 2025年12月期 第3四半期 | -37.3% | -1.7% | -7.2% | -9.0% | -10.7% |
| 2025-08-08 | 2025年12月期 第2四半期 | -42.2% | -12.2% | -10.8% | -8.3% | -14.1% |
| 2025-05-14 | 2025年12月期 第1四半期 | -35.2% | +1.2% | +3.7% | +3.8% | +4.0% |
| 2025-02-12 | 2024年12月期 通期 | +12.7% | -15.0% | -14.8% | -11.5% | -16.2% |
有価証券報告書
2026-03-25 有価証券報告書-第145期(2025/01/01-2025/12/31)
2025-03-27 有価証券報告書-第144期(2024/01/01-2024/12/31)