企業解説
1. 企業概要
協立情報通信株式会社は、中堅・中小企業を主要顧客とし、ICT活用による経営課題解決を支援する「ソリューション事業」と、NTTドコモの二次代理店としてドコモショップ運営や法人営業を行う「モバイル事業」の2軸で展開している。主要顧客は首都圏の民間企業および官公庁。競合環境としては、同規模のシステムインテグレーターや通信代理店がひしめく中、マイクロソフトやサイボウズ、OBC(奉行シリーズ)等の有力パートナーと連携したワンストップのDX支援を強みとしている。
2. 要点(3行)
- 売上高は前期比18.2%減の44.76億円と大幅減収となったが、不採算店舗の閉鎖や利益重視の営業により、営業利益は5.4%増の2.98億円を確保。
- ソリューション事業はサブスクリプション型(リカーリングモデル)への移行が堅調で利益率が向上し、収益構造の転換が進んでいる。
- 自己資本比率は66.3%と高水準を維持しており、1.28億円の減損損失を計上しつつも財務の健全性は極めて高い。
3. 業績・収益性のトレンド
2025年3月期の業績は、売上高44.76億円(前期比18.2%減)、営業利益2.98億円(同5.4%増)、経常利益3.01億円(同5.6%増)、当期純利益1.71億円(同33.4%減)となった。
- 増減理由: モバイル事業での店舗数減少(イオンタウン吉川美南店の閉鎖等)と販売方針を「量から質(利益重視)」へ転換したことにより大幅減収となったが、販管費の抑制(前期15.9億円→今期15.0億円)により本業の利益は増益。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年03月期 | 2022年03月期 | 2023年03月期 | 2024年03月期 | 2025年03月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 提出会社の経営指標等 | |||||
| 売上高 | 44.0億円 | 52.4億円 | 49.1億円 | 54.7億円 | 44.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 1.7億円 | 1.8億円 | 1.8億円 | 2.9億円 | 3.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 1.1億円 | 1.1億円 | 1.2億円 | 2.6億円 | 1.7億円 |
| 持分法を適用した場合の投資利益又は投資損失(△) | — | — | — | — | — |
| 資本金 | 2.0億円 | 2.0億円 | 2.0億円 | 2.0億円 | 2.0億円 |
| 発行済株式総数 | 1,204,600株 | 1,204,900株 | 1,205,600株 | 1,205,600株 | 1,205,600株 |
| 純資産額 | 17.1億円 | 17.5億円 | 18.2億円 | 20.1億円 | 21.2億円 |
| 総資産額 | 27.3億円 | 28.4億円 | 28.5億円 | 32.8億円 | 32.0億円 |
| 1株当たり純資産額 | 1,428.81円/株 | 1,465.55円/株 | 1,520.81円/株 | 1,682円/株 | 1,769.47円/株 |
| 1株当たり配当額 | 55円/株 | 55円/株 | 55円/株 | 55円/株 | 55円/株 |
| 1株当たり中間配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 95.42円/株 | 91.51円/株 | 96.38円/株 | 215.53円/株 | 143.45円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 95.39円/株 | 91.5円/株 | — | — | — |
| 自己資本比率 | 62.7% | 61.7% | 64.0% | 61.5% | 66.3% |
| 自己資本利益率 | 6.8% | 6.3% | 6.5% | 13.5% | 8.3% |
| 株価収益率 | 1810.0% | 1660.0% | 1560.0% | 820.0% | 1070.0% |
| 配当性向 | 57.6% | 60.1% | 57.1% | 25.5% | 38.3% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | — | — | — | 6.4億円 | 2.2億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | — | — | — | -0.5億円 | -0.3億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | — | — | — | -0.8億円 | -0.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | — | — | — | 11.7億円 | 12.9億円 |
| 従業員数 | 20400.0% | 19100.0% | 19100.0% | 19700.0% | 18600.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 3800.0% | 3400.0% | 3400.0% | 3300.0% | 2600.0% |
| 株主総利回り | 89.0% | 81.6% | 83.4% | 99.9% | 90.6% |
| 株価指数における総利回り | 126.4% | 136.3% | 144.2% | 203.8% | 200.7% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 23.2億円 | 23.1億円 |
| ▶ 固定資産 | 9.6億円 | 8.8億円 |
| 資産 | 32.8億円 | 32.0億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 9.6億円 | 7.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 3.1億円 | 3.1億円 |
| 負債 | 12.6億円 | 10.8億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 20.1億円 | 21.2億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 純資産 | 20.1億円 | 21.2億円 |
| 負債純資産 | 32.8億円 | 32.0億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| ▶ 売上高 | 54.7億円 | 44.8億円 |
| ▶ 売上原価 | 35.9億円 | 26.8億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 18.8億円 | 18.0億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 15.9億円 | 15.0億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 2.8億円 | 3.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.1億円 | 0.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.1億円 | 0.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 2.9億円 | 3.0億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.7億円 | 0.0億円 |
| ▶ 特別損失 | — | 0.6億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 3.6億円 | 2.5億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 1.0億円 | 1.0億円 |
| 法人税等調整額 | -0.1億円 | -0.2億円 |
| 法人税等 | 1.0億円 | 0.8億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 2.6億円 | 1.7億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 6.4億円 | 2.2億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -0.5億円 | -0.3億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -0.8億円 | -0.8億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | — | — |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 5.2億円 | 1.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 11.7億円 | 12.9億円 |
| 合併に伴う現金及び現金同等物の増加額 | 0.9億円 | — |
| 現金及び現金同等物の残高 | 11.7億円 | 12.9億円 |