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ダイナパック 事業分析

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有価証券報告書(2025-12 期末)・連結

企業解説

1. 企業概要

ダイナパック株式会社は、段ボール、印刷紙器、軟包装材(プラスチックフィルム等)の製造・販売を主軸とする総合包装企業です。国内に加え、ベトナム、中国、マレーシア、フィリピンといった東南アジア市場にも積極的に展開しています。主要製品は、食品・飲料・家電向けの段ボールシートやケース、美粧段ボール、プラスチック包材などで、顧客の「包む、届ける、ひらく」プロセスを一貫して支える「トータルパッケージング・ソリューション・プロバイダー」を掲げています。競合環境としては、国内市場の成熟化に伴い、付加価値の高い機能性包装の開発や、積極的なM&Aによるシェア拡大・海外展開の強化が鍵となっています。

2. 要点(3行)

  • 連結売上高は670.8億円(前年比7.3%増)、営業利益は28.8億円(同68.1%増)と、価格転嫁の進展とベトナムでの積極的なM&A効果により大幅な増益を達成した。
  • 中期経営計画に基づき、ベトナムのHoang Hai社や国内の丸中紙工社を矢継ぎ早に買収し、成長投資に伴う負債増で自己資本比率は55.2%(前年末比4.5pt低下)となったが、依然として財務基盤は強固である。
  • 1株当たり配当を80円(前年比10円増)に引き上げ、5億円超の自己株買いを実施するなど株主還元を強化しており、低PBR改善への強い意欲が示されている。

3. 業績・収益性のトレンド

当連結会計年度の業績は、売上高670億8,300万円(前年同期比7.3%増)、営業利益28億8,100万円(同68.1%増)、経常利益35億5,700万円(同44.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益31億7,800万円(同6.6%増)と好調でした。

  • 増益理由: 国内事業における加工食品分野の販売数量増に加え、人件費や運搬費、諸資材の価格高騰に対する製品価格改定(価格転嫁)が寄与しました。また、ベトナムでのM&Aによる新規連結効果も増収増益を牽引しました。

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業績チャート

成長性の軌跡

● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)

資本効率の解剖

ROE

デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)

還元と評価

■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向

キャッシュフローの質

■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)

財務諸表

経営指標

項目 2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期
連結経営指標等
売上高 563.0億円 567.9億円 580.3億円 625.3億円 670.8億円
経常利益又は経常損失(△) 20.0億円 20.2億円 23.6億円 24.7億円 35.6億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 14.0億円 16.1億円 16.1億円 29.8億円 31.8億円
包括利益 4.5億円 19.6億円 27.3億円 36.4億円 22.3億円
純資産額 391.8億円 406.6億円 429.1億円 461.3億円 478.4億円
総資産額 661.9億円 680.5億円 730.3億円 768.1億円 848.7億円
1株当たり純資産額 3,943.72円/株 4,085.9円/株 4,305.43円/株 4,606.57円/株 4,805.56円/株
1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) 140.8円/株 162.36円/株 161.65円/株 299.72円/株 320.18円/株
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 140.7円/株 162.25円/株 161.54円/株 299.51円/株 319.95円/株
自己資本比率 59.1% 59.6% 58.6% 59.7% 55.2%
自己資本利益率 3.6% 4.0% 3.9% 6.7% 6.9%
株価収益率 940.0% 770.0% 920.0% 600.0% 720.0%
営業活動によるキャッシュ・フロー 43.0億円 30.7億円 57.8億円 10.7億円 51.1億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -15.9億円 -18.1億円 -34.0億円 -40.4億円 -57.6億円
財務活動によるキャッシュ・フロー -16.7億円 0.3億円 -6.7億円 6.9億円 19.1億円
現金及び現金同等物の残高 32.6億円 44.8億円 62.4億円 39.2億円 51.0億円
従業員数 225700.0% 219300.0% 214300.0% 228100.0% 241800.0%
平均臨時雇用人員 43100.0% 44700.0% 43600.0% 41900.0% 53900.0%

貸借対照表

項目 前期当期
貸借対照表
資産の部
流動資産 275.0億円 306.1億円
固定資産 493.0億円 542.6億円
資産 768.1億円 848.7億円
負債の部
流動負債 237.3億円 301.2億円
固定負債 69.5億円 69.2億円
負債 306.7億円 370.3億円
純資産の部
株主資本 350.5億円 370.3億円
評価・換算差額等 108.1億円 98.3億円
新株予約権 0.1億円 0.1億円
非支配株主持分 2.7億円 9.7億円
純資産 461.3億円 478.4億円
負債純資産 768.1億円 848.7億円

損益計算書

項目 前期当期
損益計算書
売上高 625.3億円 670.8億円
売上原価 506.8億円 533.8億円
売上総利益又は売上総損失(△) 118.5億円 137.0億円
販売費及び一般管理費 101.3億円 108.2億円
営業利益又は営業損失(△) 17.1億円 28.8億円
営業外収益 9.2億円 9.5億円
営業外費用 1.7億円 2.7億円
経常利益又は経常損失(△) 24.7億円 35.6億円
特別利益 25.9億円 17.2億円
特別損失 6.1億円 3.2億円
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 44.5億円 49.5億円
法人税、住民税及び事業税 14.1億円 17.8億円
法人税等調整額 0.3億円 -0.3億円
法人税等 14.4億円 17.5億円
当期純利益又は当期純損失(△) 30.0億円 32.1億円
非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) 0.2億円 0.3億円
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 29.8億円 31.8億円

キャッシュフロー計算書

項目 前期当期
キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー 10.7億円 51.1億円
投資活動によるキャッシュ・フロー -40.4億円 -57.6億円
財務活動によるキャッシュ・フロー 6.9億円 19.1億円
現金及び現金同等物に係る換算差額 -0.4億円 -0.8億円
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) -23.2億円 11.8億円
現金及び現金同等物の残高 39.2億円 51.0億円
現金及び現金同等物の残高 39.2億円 51.0億円