企業解説
1. 企業概要
株式会社エルテスは、「安全なデジタル社会をつくり、日本を前進させ続ける。」をミッションに掲げ、デジタルテクノロジーの進化に伴う新たなリスク対策を講じる「デジタルリスク事業」をコアとし、多角的な事業展開を行っています。主要な事業セグメントは以下の4つです。
- デジタルリスク事業: SNSやWeb上のソーシャルリスク対策、営業秘密や技術情報の持ち出しを防ぐ内部脅威対策など、ビッグデータとAIを活用したソリューションを提供。
- AIセキュリティ事業: 警備業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するプラットフォーム(AIK order, AIK assign)の開発・提供と、物理警備サービスを展開。
- DX推進事業: 地方自治体を対象とした住民サービスのデジタル化支援(DX-Pand, LINE活用)や、企業・団体へのDX人材派遣・ラボ型開発サービスを提供。
- スマートシティ事業: 不動産プロパティ・マネジメントのデジタル化を起点に、地方創生やマーケティング支援サービスを展開。
これらのサービス提供による役務収益が主な収益源となっています。過去にはM&Aによる事業拡大を積極的に行ってきました。
2. 要点(3行)
デジタルリスク対策をコアに、AIセキュリティ、DX推進、スマートシティの多角的な事業を展開。過去の積極的M&Aにより売上高は増加したが、収益性が課題となり、直近2期は連結純損失を計上。 経営陣は「量から質への転換」を掲げ、営業利益率を重視したポートフォリオ再編と財務健全化を推進中で、DX推進事業の一部売却も決定した。 創業経営者への依存、新株予約権による潜在的な希薄化、M&A起因の減損損失リスクが企業固有の脆弱性として存在する。
3. 経営者の質
- 代表取締役の氏名・略歴: 菅原 貴弘氏(1979年12月23日生)は、2004年に旧㈱エルテスを設立し、2012年に当社を設立して以来、代表取締役社長を務めています。グループ内の多数の子会社・関連会社の代表取締役や取締役を兼任し、外部企業の社外取締役も務めるなど、事業経験が豊富です。
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成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2022年02月期 | 2023年02月期 | 2024年02月期 | 2025年02月期 | 2026年02月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 26.8億円 | 46.9億円 | 65.4億円 | 73.2億円 | 89.6億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 0.9億円 | 1.4億円 | 1.4億円 | 0.7億円 | 3.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 1.3億円 | 0.4億円 | 2.6億円 | -8.6億円 | -1.7億円 |
| 包括利益 | 1.3億円 | 0.5億円 | 2.4億円 | -8.5億円 | -1.4億円 |
| 純資産額 | 14.0億円 | 23.4億円 | 26.1億円 | 18.7億円 | 18.8億円 |
| 総資産額 | 24.7億円 | 60.0億円 | 69.0億円 | 73.8億円 | 71.3億円 |
| 1株当たり純資産額 | 258.97円/株 | 379.74円/株 | 423.24円/株 | 306.1円/株 | 300.3円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 24.46円/株 | 7.28円/株 | 42.65円/株 | -142.61円/株 | -27.47円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 24.38円/株 | 7.27円/株 | 42.61円/株 | — | — |
| 自己資本比率 | 54.8% | 38.1% | 37.0% | 24.7% | 25.5% |
| 自己資本利益率 | 9.9% | 1.9% | 10.6% | — | — |
| 株価収益率 | 3310.0% | 11250.0% | 2180.0% | — | — |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 1.9億円 | 7.2億円 | -0.0億円 | 5.9億円 | -0.1億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | 1.3億円 | -31.1億円 | -6.9億円 | -5.7億円 | -3.1億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | -0.7億円 | 27.9億円 | 5.9億円 | 9.4億円 | -3.7億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 12.7億円 | 16.6億円 | 15.6億円 | 25.1億円 | 18.1億円 |
| 従業員数 | 22900.0% | 32000.0% | 40900.0% | 46600.0% | 50400.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 11100.0% | 25600.0% | 22300.0% | 22600.0% | 27800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 40.7億円 | 43.3億円 |
| ▶ 固定資産 | 33.2億円 | 28.0億円 |
| 繰延資産 | — | 0.0億円 |
| 資産 | 73.8億円 | 71.3億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 30.8億円 | 33.7億円 |
| ▶ 固定負債 | 24.4億円 | 18.8億円 |
| 負債 | 55.2億円 | 52.5億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 18.1億円 | 17.8億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 0.1億円 | 0.5億円 |
| 新株予約権 | 0.2億円 | 0.2億円 |
| 非支配株主持分 | 0.3億円 | 0.3億円 |
| 純資産 | 18.7億円 | 18.8億円 |
| 負債純資産 | 73.8億円 | 71.3億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 73.2億円 | 89.6億円 |
| 売上原価 | 44.4億円 | 57.7億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 28.8億円 | 31.9億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 27.9億円 | 27.5億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 0.9億円 | 4.3億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.3億円 | 0.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.5億円 | 1.0億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 0.7億円 | 3.5億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.5億円 | 0.4億円 |
| ▶ 特別損失 | 8.1億円 | 3.0億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -6.9億円 | 0.9億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 1.0億円 | 1.8億円 |
| 法人税等調整額 | 0.7億円 | 0.8億円 |
| 法人税等 | 1.7億円 | 2.6億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -8.6億円 | -1.7億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | -0.0億円 | -0.0億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | -8.6億円 | -1.7億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 5.9億円 | -0.1億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -5.7億円 | -3.1億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 9.4億円 | -3.7億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | -0.0億円 | 0.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 9.6億円 | -7.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 25.1億円 | 18.1億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 25.1億円 | 18.1億円 |