短信要約
1. 要点(3行)
- 利益成長の踊り場とAI需要の明暗: 売上高は1兆9,340億円(前年同期比0.2%増)と横ばいながら、営業利益は4,980億円(同14.8%減)と二桁減益。主力の塩ビ市場の軟化が響く一方、AI関連の電子材料は底堅く推移し、事業ポートフォリオによる下支えが鮮明となった。
- 4,000億円規模の巨額自己株式取得: 当第3四半期累計期間において4,000億円の自己株式取得を実施(キャッシュ・フロー計算書より)。利益成長が鈍化する局面においても、強力な株主還元姿勢を維持し、1株当たり利益(EPS)の下支えを優先する姿勢を示した。
- 通期計画に対し8割超の順調な進捗: 営業利益の進捗率は78.4%に達し、前年同期(78.7%)と同水準のペースを維持。7月に公表した慎重な通期予想に対し、「概ね8割の進捗」と経営陣も自信を覗かせており、計画達成の確度は高い。
2. 直近の業績と進捗率
- 売上高: 1兆9,340億円(前年同期比 0.2%増)
- 営業利益: 4,980億円(同 14.8%減)
- 経常利益: 5,574億円(同 13.5%減)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 3,843億円(同 11.1%減)
通期計画(営業利益6,350億円)に対する進捗率:
- 当期進捗率: 78.4%
- 前年同期進捗率: 78.7%(前年同期実績5,844億円 ÷ 前年通期実績7,421億円) 進捗率は前年並みの極めて高い水準を維持しています。第4四半期に大幅な環境悪化がない限り、通期目標の達成は射程圏内と言えます。ただし、前年同期比では増収減益となっており、売上高営業利益率は前年同期の30.3%から25.8%へと4.5ポイント低下しています。
3. セグメント別のモメンタム
- 電子材料(勢い:強):
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今期累計実績
2025-04 〜 2025-12
| 項目 | 当期 | 前年比 | 前年同期 2024-04 〜 2024-12 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 19340.0億円 | +0.2% | 19297.0億円 |
| 営業利益 | 4980.3億円 | +14.8% | 5844.4億円 |
| 経常利益 | 5574.1億円 | +13.5% | 6442.3億円 |
| 当期純利益(親会社帰属) | 3843.2億円 | +11.1% | 4325.4億円 |
| 包括利益 | 2858.0億円 | +40.3% | 4788.6億円 |
| 1株当たり当期純利益 | 204.12円 | — | 217.76円 |
| 希薄化後1株当たり純利益 | 203.98円 | — | 217.53円 |
財務状態
| 項目 | 2025-12末 | 2025-03末 |
|---|---|---|
| 総資産 | 54513.5億円 | 56366.0億円 |
| 純資産 | 44897.7億円 | 48375.8億円 |
| 自己資本比率 | 79.2% | 82.6% |
| 自己資本 | 43162.9億円 | 46562.4億円 |
| 1株当たり純資産 | 2,303.72円 | 2,375.48円 |
通期予想
2025-04 〜 2026-03
| 項目 | 予想 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | 24000.0億円 | +6.3% |
| 営業利益 | 6350.0億円 | +14.4% |
| 経常利益 | 7000.0億円 | +14.7% |
| 当期純利益 | 4700.0億円 | +12.0% |
| 1株当たり当期純利益 | 250円 | — |
配当
| 時期 | 前期(実績) | 当期 |
|---|---|---|
| 中間 | 53円 | 53円 |
| 期末 | 53円 | 53円 予想 |
| 年間合計 | 106円 | 106円 予想 |
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