高圧ガス工業株式会社は、溶解アセチレンを中心とした産業・医療用ガスの製造販売を主軸とする「ガス事業」と、合成樹脂系接着剤や塗料を展開する「化成品事業」の二本柱で展開する企業です。
- 主要製品・サービス: 溶解アセチレン(国内シェア高)、酸素、窒素、アルゴン、LPガス、瞬間接着剤「シアノン」、建築用塗料、LSIカード関連。
- 主要顧客: 鉄鋼、自動車、造船、建設、電機業界などの国内産業。
- 競合環境: 産業ガス分野では日本酸素ホールディングスやエア・ウォーターなどの大手と競合しますが、溶解アセチレンにおいては高い国内シェアを背景に確固たる地位を築いています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-23 提出)収益性
営業利益率
6.1%
≧10%が優良
ROA
4.9%
≧5%が優良
ROE
6.1%
≧10%が優良
ROIC
4.4%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
6.2%
≧10%が優良
営業利益成長率
4.0%
≧10%が優良
EPS成長率
6.3%
≧10%が優良
3行解説
- 連結売上高982.6億円(前年同期比6.1%増)、純利益47.8億円(同6.2%増)と増収増益を達成し、ガス事業の堅調さが全体を牽引した。
- 減価償却方法の定率法から定額法への変更により、営業利益が8.1億円押し上げられており、会計上の変更が利益成長の主因となっている点に注意が必要。
- 化成品事業は新設の甲賀工場への初期投資負担により、セグメント利益が8.6億円(前年同期比30.9%減)と大幅な減益に沈んでいる。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 第3四半期 、2026-02-13 15:30 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 15.0億円 / 予想: 63.0億円
-1.9%
売上高
実績: 242.9億円 / 予想: 1020.0億円
+2.7%
2Q
営業利益
実績: 26.9億円 / 予想: 63.0億円
-1.6%
売上高
実績: 478.0億円 / 予想: 1020.0億円
+0.6%
3Q
営業利益
実績: 42.9億円 / 予想: 63.0億円
-7.9%
売上高
実績: 732.1億円 / 予想: 1020.0億円
-0.9%
3行解説
- 減収減益の着地: 売上高は前年同期比0.9%減、営業利益は7.9%減となり、産業ガス需要の低迷や化成品事業での新工場コスト負担が利益を圧迫した。
- セグメント間の明暗: 主力のガス事業は価格改定や新冷媒の獲得で営業増益を確保したが、化成品事業の利益が12.8%減、その他事業が赤字転落と足足を引っ張る形となった。
- 進捗率はやや遅れ気味: 営業利益の通期計画に対する進捗率は68.1%に留まり、前年同期(73.4%)と比較して勢いに欠ける。一方、年間配当は前期の20円から40円へ倍増の計画を維持。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-13 | 2026年3月期 第3四半期 | -7.9% | -0.2% | -3.9% | +4.6% | — |
| 2025-11-14 | 2026年3月期 第2四半期 | -1.6% | -2.3% | -1.0% | -5.0% | -1.7% |
| 2025-08-08 | 2026年3月期 第1四半期 | -1.9% | -0.2% | -8.6% | -7.5% | -14.6% |
| 2025-05-15 | 2025年3月期 通期 | +4.0% | -0.4% | +8.1% | +8.7% | +8.1% |
| 2025-02-14 | 2025年3月期 第3四半期 | +2.6% | -3.1% | +0.5% | +9.2% | +9.5% |
有価証券報告書
2025-06-23 有価証券報告書-第92期(2024/04/01-2025/03/31)