株式会社日本触媒は、酸化エチレンやアクリル酸、高吸水性樹脂(SAP)を主力とする化学メーカーです。
- 事業内容: 「マテリアルズ事業」と「ソリューションズ事業」の2つのセグメントを展開。
- 主要製品: 世界トップクラスのシェアを誇るSAP(紙おむつ原料)、アクリル酸、コンクリート混和剤用ポリマー、電子情報材料、触媒など。
- 競合環境: SAP市場において中国勢サプライヤーとの激しい価格競争に晒されており、収益性の改善が急務となっています。そのため、汎用品中心のマテリアルズ事業から、高付加価値なソリューションズ事業へのポートフォリオ変革を推進中です。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-03 期末、2025-06-17 提出)収益性
営業利益率
4.7%
≧10%が優良
ROA
3.5%
≧5%が優良
ROE
4.5%
≧10%が優良
ROIC
3.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
4.4%
≧10%が優良
営業利益成長率
15.1%
≧10%が優良
EPS成長率
61.6%
≧10%が優良
3行解説
- 売上収益4,093億円(前期比4.4%増)、営業利益190億円(同15.1%増)と増収増益を確保し、ソリューションズ製品のスプレッド拡大が業績を牽引した。
- 配当性向100.1%、総還元性向128.2%という極めて積極的な株主還元を実施し、資本効率(ROE 4.5%)の向上に強い意欲を示している。
- JSRからエマルジョン事業(株式会社イーテック)を72億円で買収するなど、成長領域であるソリューションズ事業へのリソース投入を加速させている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-03 通期 、2026-05-13 13:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 43.0億円 / 予想: 170.0億円
-17.2%
売上高
実績: 1012.5億円 / 予想: 4050.0億円
-3.7%
2Q
営業利益
実績: 90.1億円 / 予想: 180.0億円
-13.8%
売上高
実績: 2002.0億円 / 予想: 4050.0億円
-3.2%
3Q
営業利益
実績: 151.8億円 / 予想: 180.0億円
-0.1%
売上高
実績: 2993.3億円 / 予想: 4050.0億円
-3.0%
通期
営業利益
実績: 175.3億円 / 予想: 未開示
-8.0%
売上高
実績: 3999.0億円 / 予想: 未開示
-2.3%
3行解説
- 2026年3月期決算は、売上収益が前期比2.3%減の3,998億98百万円、営業利益が同8.0%減の175億30百万円となり、原料価格下落に伴う販売価格の下落や在庫評価差損への転化が響き、減収減益となった。
- ソリューションズ事業は、新規ポリマーの上市や電子情報材料の増販、株式会社イーテックの連結化により営業利益が前期比27.1%増と大幅な伸びを見せ、マテリアルズ事業の苦戦を一部補った。
- 次期(2027年3月期)の業績予想および配当予想は、中東情勢の緊迫化による影響を合理的に算出することが困難として「未定」と発表された。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-13 | 2026年3月期 通期 | -8.0% | — | — | — | — |
| 2026-02-05 | 2026年3月期 第3四半期 | -0.1% | +2.1% | +1.3% | +5.0% | -1.3% |
| 2025-11-07 | 2026年3月期 第2四半期 | -13.8% | +2.0% | +2.4% | +5.4% | +10.7% |
| 2025-08-07 | 2026年3月期 第1四半期 | -17.2% | -0.5% | -1.3% | +5.2% | -3.2% |
| 2025-05-13 | 2025年3月期 通期 | +15.1% | -3.9% | -3.4% | -5.1% | -5.0% |
| 2025-02-06 | 2025年3月期 第3四半期 | +5.3% | +0.1% | +1.1% | +0.2% | +0.7% |
有価証券報告書
2025-06-17 有価証券報告書-第113期(2024/04/01-2025/03/31)