企業解説
1. 企業概要
恵和株式会社(KEIWA)は、独自のシーティング、ラミネーティング、コーティング技術をコアとした高機能フィルムメーカーです。売上高の約8割を占める「光学製品事業」では、液晶ディスプレイ用の光拡散フィルム「オパルス」や、次世代ミニLED液晶向けの複合拡散板「オパスキ」を展開しており、主にノートPC、タブレット、車載ディスプレイ向けに供給しています。主要顧客は、台湾のバックライトユニットメーカーである瑞儀光電(Coretronic)で、連結売上高の48.07%(98.4億円)を占めています。「機能製品事業」では、医療用工程フィルム、合成皮革用工程紙、EV用バッテリー資材などを製造しています。競合環境としては、液晶市場の価格競争が激化する一方、車載やミニLEDといった高付加価値領域での差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 主力液晶向けフィルムの需要軟化と不採算事業からの撤退費用により減益となったが、自己資本比率は77.1%まで上昇し財務基盤は極めて強固。
- 成長投資を「ミニLED用複合拡散板」と「車載・医療分野」へ集中させ、不採算の「地球の絆創膏事業」を廃止したことで事業ポートフォリオの最適化を断行。
- 株主資本配当率(DOE)4%および配当性向30%を目標とする新還元方針を導入し、増配と大規模な自社株買い(約9.5億円)を実施するなど株主還元を強化。
3. 業績・収益性のトレンド
当連結会計年度の売上高は204.73億円(前期比3.1%減)、営業利益は42.86億円(同9.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は22.68億円(同18.7%減)となりました。PC・タブレット市場の回復が足踏みしたことや、不採算事業の整理に伴う特別損失が利益を圧迫しました。
続きで読める項目(スタンダードプラン以上)
- 🔒 業績・収益性のトレンド
- 🔒 事業セグメント別の明暗
- 🔒 成長戦略の具体性と進捗
- 🔒 重大なリスク
- 🔒 株主還元姿勢
- 🔒 キャッシュフローの質
- 🔒 資産の健全性
- 🔒 総評
上記の詳細分析はスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード市場ポジション
サンプル
市場内
業種内
- スタンダードプラン以上で見られます
- 🔒 収益性・効率性・成長性・回転・安全性・割安の6カテゴリ別スコア(市場内・業種内)
- 🔒 各指標の市場内・業種内ランキング(例:営業利益率 12位 / 1,100社)
- 🔒 レーダーチャートによる強み・弱みの一覧
市場ポジションはスタンダードプラン以上でご覧いただけます。
プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 181.3億円 | 211.0億円 | 175.7億円 | 211.3億円 | 204.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 34.7億円 | 62.0億円 | 27.6億円 | 52.1億円 | 42.4億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 25.7億円 | 48.6億円 | 19.8億円 | 27.9億円 | 22.7億円 |
| 包括利益 | 27.2億円 | 49.9億円 | 21.5億円 | 30.6億円 | 25.3億円 |
| 純資産額 | 141.5億円 | 189.1億円 | 203.6億円 | 229.6億円 | 238.6億円 |
| 総資産額 | 287.7億円 | 293.3億円 | 292.7億円 | 320.1億円 | 309.5億円 |
| 1株当たり純資産額 | 735.6円/株 | 981.86円/株 | 1,056.44円/株 | 1,190.51円/株 | 1,290.27円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 144.79円/株 | 252.46円/株 | 102.92円/株 | 144.74円/株 | 122.08円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 144.63円/株 | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 49.2% | 64.5% | 69.6% | 71.7% | 77.1% |
| 自己資本利益率 | 24.1% | 29.4% | 10.1% | 12.9% | 9.7% |
| 株価収益率 | 2080.0% | 610.0% | 1230.0% | 690.0% | 1020.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 21.8億円 | 67.6億円 | 24.5億円 | 59.2億円 | 35.5億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -22.7億円 | -40.0億円 | -39.1億円 | -27.2億円 | -30.3億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 49.5億円 | -16.8億円 | -15.5億円 | -13.5億円 | -27.2億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 89.0億円 | 99.9億円 | 73.8億円 | 96.4億円 | 75.4億円 |
| 従業員数 | 43000.0% | 43600.0% | 42900.0% | 41900.0% | 40900.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 5100.0% | 4500.0% | 4000.0% | 4200.0% | 3900.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 189.0億円 | 177.5億円 |
| ▶ 固定資産 | 131.1億円 | 131.9億円 |
| 資産 | 320.1億円 | 309.5億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 70.0億円 | 46.0億円 |
| ▶ 固定負債 | 20.5億円 | 24.8億円 |
| 負債 | 90.5億円 | 70.8億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 220.6億円 | 227.1億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 9.0億円 | 11.5億円 |
| 純資産 | 229.6億円 | 238.6億円 |
| 負債純資産 | 320.1億円 | 309.5億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 211.3億円 | 204.7億円 |
| 売上原価 | 112.5億円 | 116.9億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 98.8億円 | 87.8億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 51.4億円 | 44.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 47.4億円 | 42.9億円 |
| ▶ 営業外収益 | 5.2億円 | 0.8億円 |
| ▶ 営業外費用 | 0.5億円 | 1.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 52.1億円 | 42.4億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| ▶ 特別損失 | 12.9億円 | 10.2億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 39.3億円 | 32.2億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 13.3億円 | 9.0億円 |
| 法人税等調整額 | -1.9億円 | 0.6億円 |
| 法人税等 | 11.4億円 | 9.6億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 27.9億円 | 22.7億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | — | — |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 27.9億円 | 22.7億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 59.2億円 | 35.5億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -27.2億円 | -30.3億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -13.5億円 | -27.2億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 4.1億円 | 1.0億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 22.6億円 | -21.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 96.4億円 | 75.4億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 96.4億円 | 75.4億円 |