DIC株式会社は、印刷インキで世界トップシェアを誇る化学メーカーです。事業は、インキやポリスチレンを扱う「パッケージング&グラフィック」、顔料やヘルスケア食品の「カラー&ディスプレイ」、合成樹脂や電子材料(エポキシ樹脂等)を扱う「ファンクショナルプロダクツ」の3セグメントで構成されています。主要顧客は食品包装、印刷、自動車、電機・電子業界と多岐にわたります。競合環境としては、インキ分野ではグローバルで首位を維持していますが、顔料や樹脂分野では欧米・中国メーカーとの激しい競争にさらされています。
最新の有価証券報告書サマリー
出典:有価証券報告書(2025-12 期末、2026-03-23 提出)収益性
営業利益率
5.0%
≧10%が優良
ROA
4.2%
≧5%が優良
ROE
7.1%
≧10%が優良
ROIC
3.6%
≧7%が優良
成長性
売上高成長率
-1.8%
≧10%が優良
営業利益成長率
17.2%
≧10%が優良
EPS成長率
51.8%
≧10%が優良
3行解説
- 利益回復と構造改革の進展: 売上高は1.8%減の1兆522億円となったが、顔料事業の構造改革や半導体向け高付加価値製品の伸長により、営業利益は17.2%増の522億円と大幅増益を達成。
- 株主還元の劇的な強化: 中期経営計画「DIC Vision 2030」Phase2に基づき、1株当たり年間配当を前期の100円から200円へ倍増させ、下限120円の設定など、極めて意欲的な還元姿勢を明示。
- 事業ポートフォリオの刷新: 低収益な液晶材料事業からの撤退や、AI・半導体・バッテリー分野への資源集中を加速させ、化学メーカーから高機能材料メーカーへの転換を鮮明にしている。
最新の決算短信サマリー
出典:決算短信( 2026-12 第1四半期 、2026-05-15 12:00 提出)進捗
1Q
営業利益
実績: 245.1億円 / 予想: 560.0億円
+87.7%
売上高
実績: 2824.9億円 / 予想: 1.1兆円
+7.8%
3行解説
- AI半導体向けの旺盛な需要やディスプレイ市場の回復により、第1四半期の営業利益は前年同期比87.7%増の245億円と大幅な増益を達成した。
- ドイツ拠点の負債取崩(58億円)や美術品売却益などの一時的要因も利益を押し上げたが、高付加価値製品の出荷拡大や価格転嫁も着実に寄与している。
- 持分法適用会社である太陽ホールディングスの全株式売却(約826億円)を決定。経営資源を「スマートリビング」等の重点領域へ集中させる構造改革を加速させている。
決算短信と発表後の株価反応
株価反応はTOPIX超過リターン(市場全体の動きを除いた個別の反応)
| 提出日 | 決算短信 | 営業利益 前年同期比 | 当日 | 1週間 | 1ヶ月 | 2ヶ月 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-05-15 | 2026年12月期 第1四半期 | +87.7% | +11.2% | +22.9% | — | — |
| 2026-02-16 | 2025年12月期 通期 | +17.2% | +0.7% | +3.5% | -2.9% | -10.3% |
| 2025-11-13 | 2025年12月期 第3四半期 | +18.9% | +1.6% | +0.7% | -1.6% | -9.5% |
| 2025-08-08 | 2025年12月期 第2四半期 | +22.9% | +1.3% | +6.6% | +16.5% | +15.1% |
| 2025-05-15 | 2025年12月期 第1四半期 | +54.0% | +2.8% | +1.6% | +3.3% | +4.4% |
| 2025-02-12 | 2024年12月期 通期 | +148.1% | +0.2% | -3.1% | -5.1% | -13.7% |
有価証券報告書
2026-03-23 有価証券報告書-第128期(2025/01/01-2025/12/31)
2025-03-27 有価証券報告書-第127期(2024/01/01-2024/12/31)