企業解説
1. 企業概要
サイボウズ株式会社は、チームワークを支えるグループウェアの開発・販売を主軸とするソフトウェアメーカーです。主力製品として、ノーコード・ローコードツール「kintone(キントーン)」のほか、「サイボウズ Office」「Garoon(ガルーン)」、メール共有ソフト「メールワイズ」を展開しています。
- 主要製品・サービス: 売上の9割以上をクラウドサービスが占めており、特に「kintone」が成長を牽引しています。
- 主要顧客: 中小企業から大企業、地方自治体まで幅広く、国内契約社数は7万社、360万人以上のユーザーを抱えています。
- 競合環境: Microsoft 365やGoogle Workspaceなどのグローバルベンダー、および国内のSaaSベンダーと競合しますが、高いカスタマイズ性と日本独自の業務慣習への適合性で差別化を図っています。
2. 要点(3行)
- 過去最高益の更新: 売上高は前期比26.1%増の374.3億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同99.2%増の70.8億円と、価格改定や「kintone」の好調により利益がほぼ倍増した。
- 極めて高い収益性: 自己資本利益率(ROE)は48.1%という驚異的な水準に達し、自己資本比率も59.1%(前期は55.2%)へ向上、成長性と財務健全性を両立している。
- 戦略的投資の加速: 2028年12月期の連結売上高509億円達成に向け、エンタープライズ事業本部を新設。また、地域DX推進の拠点としてプロバスケットボールチーム運営会社を連結子会社化した。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 374.3億円(前期比26.1%増)。既存顧客のクラウド移行促進に加え、価格体系の改定および「kintone」のエンタープライズ市場(大手企業)での導入拡大が寄与しました。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 連結経営指標等 | |||||
| 売上高 | 184.9億円 | 220.7億円 | 254.3億円 | 296.8億円 | 374.3億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 14.7億円 | 9.9億円 | 35.8億円 | 53.4億円 | 103.3億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 5.5億円 | 0.7億円 | 24.9億円 | 35.5億円 | 70.8億円 |
| 包括利益 | 4.7億円 | -4.3億円 | 27.2億円 | 39.7億円 | 74.1億円 |
| 純資産額 | 63.7億円 | 46.3億円 | 112.5億円 | 116.3億円 | 178.2億円 |
| 総資産額 | 140.4億円 | 159.1億円 | 192.5億円 | 210.9億円 | 301.4億円 |
| 1株当たり純資産額 | 138.88円/株 | 100.93円/株 | 236.33円/株 | 251.69円/株 | 385.13円/株 |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | 12.03円/株 | 1.45円/株 | 52.29円/株 | 74.99円/株 | 153.17円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 45.4% | 29.1% | 58.5% | 55.2% | 59.1% |
| 自己資本利益率 | 8.6% | 1.2% | 31.3% | 31.1% | 48.1% |
| 株価収益率 | 15220.0% | 167290.0% | 4170.0% | 3860.0% | 1840.0% |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | 4.7億円 | 13.3億円 | 45.5億円 | 56.0億円 | 106.8億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | -14.9億円 | -31.2億円 | -25.3億円 | -30.9億円 | -31.0億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 16.9億円 | 19.3億円 | -7.8億円 | -36.0億円 | -13.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 48.0億円 | 51.2億円 | 64.9億円 | 55.9億円 | 116.9億円 |
| 従業員数 | 96900.0% | 111500.0% | 127600.0% | 132100.0% | 135600.0% |
| 平均臨時雇用人員 | 14300.0% | 14200.0% | 12400.0% | 11800.0% | 13800.0% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 119.3億円 | 194.2億円 |
| ▶ 固定資産 | 91.5億円 | 107.2億円 |
| 資産 | 210.9億円 | 301.4億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 92.9億円 | 121.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 1.7億円 | 2.1億円 |
| 負債 | 94.5億円 | 123.2億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 100.7億円 | 158.7億円 |
| ▶ 評価・換算差額等 | 15.6億円 | 19.4億円 |
| 非支配株主持分 | 0.0億円 | 0.1億円 |
| 純資産 | 116.3億円 | 178.2億円 |
| 負債純資産 | 210.9億円 | 301.4億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 296.8億円 | 374.3億円 |
| 売上原価 | 29.4億円 | 37.4億円 |
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 267.4億円 | 336.9億円 |
| ▶ 販売費及び一般管理費 | 218.4億円 | 235.9億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | 48.9億円 | 101.0億円 |
| ▶ 営業外収益 | 5.4億円 | 3.1億円 |
| ▶ 営業外費用 | 1.0億円 | 0.8億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | 53.4億円 | 103.3億円 |
| ▶ 特別利益 | 0.0億円 | 0.8億円 |
| ▶ 特別損失 | 1.6億円 | 0.8億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | 51.8億円 | 103.3億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 19.6億円 | 38.2億円 |
| 法人税等調整額 | -3.4億円 | -5.2億円 |
| 法人税等 | 16.2億円 | 33.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | 35.5億円 | 70.3億円 |
| 非支配株主に帰属する当期純利益又は非支配株主に帰属する当期純損失(△) | 0.0億円 | -0.5億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) | 35.5億円 | 70.8億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | 56.0億円 | 106.8億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -30.9億円 | -31.0億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | -36.0億円 | -13.9億円 |
| 現金及び現金同等物に係る換算差額 | 1.8億円 | -0.8億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | -9.0億円 | 61.0億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 55.9億円 | 116.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 55.9億円 | 116.9億円 |