企業解説
1. 企業概要
クリングルファーマ株式会社(以下、当社)は、大阪大学発のバイオ創薬ベンチャーであり、難治性疾患に対する肝細胞増殖因子(HGF)タンパク質を用いた医薬品の研究開発を主事業としています。
- 主要製品・サービス: 組換えヒトHGFタンパク質(開発コード:KP-100)。主に脊髄損傷急性期、声帯瘢痕、ALS(筋萎縮性側索硬化症)、急性腎障害を対象としたパイプラインを有しています。
- 主要顧客: 米国のクラリス・バイオセラピューティクス社。当事業年度の売上高7,221万円の100%が同社向けの技術アクセスフィー(ライセンス関連収入)です。
- 競合環境: 難治性疾患および希少疾患をターゲットとしており、競合品は少ないものの、開発の不確実性が高く、製品化までのハードルが極めて高い環境にあります。
2. 要点(3行)
- 売上高は0.72億円(前期比9.8%減)、最終赤字は9.16億円に拡大。主力パイプラインである脊髄損傷急性期の承認申請時期が、追加臨床試験の実施決定により大幅に延期された。
- 「継続企業の前提に関する注記(GC注記)」が記載。営業赤字の継続と資金繰り余裕度の低下が理由だが、第16回新株予約権の発行等で当面の運転資金確保を図っている。
- 研究開発費に6.81億円を投じる「先行投資型」の収益構造であり、SCI(脊髄損傷)の国内承認および米国展開の成否が将来のキャッシュフローを決定づける。
3. 業績・収益性のトレンド
- 売上高: 0.72億円(前期 0.80億円)。自社製品の上市前であるため、提携先からのマイルストーンや技術料に依存しており、僅少です。
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プランをアップグレード業績チャート
成長性の軌跡
● 売上高(棒、左軸) ● 当期純利益(折れ線、左軸) ● 経常利益率(折れ線、右軸)
資本効率の解剖
ROE
デュポン分解(ROE = 純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ)
還元と評価
■ EPS 1株当たり純利益(棒・左軸) ■ DPS 1株当たり配当(棒・左軸) ● PBR 株価純資産倍率(折れ線・右軸) DPS÷EPS=配当性向
キャッシュフローの質
■ 営業CF(棒・正側) ■ 投資CF(棒・負側) ■ 財務CF(棒・負側に積み上げ) ● 当期純利益(折れ線)
財務諸表
経営指標
| 項目 | 2021年09月期 | 2022年09月期 | 2023年09月期 | 2024年09月期 | 2025年09月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 提出会社の経営指標等 | |||||
| 売上高 | 2.9億円 | 3.9億円 | 0.7億円 | 0.8億円 | 0.7億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -3.0億円 | -3.3億円 | -8.5億円 | -7.5億円 | -9.1億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -3.0億円 | -3.3億円 | -8.5億円 | -7.6億円 | -9.2億円 |
| 持分法を適用した場合の投資利益又は投資損失(△) | — | — | — | — | — |
| 資本金 | 0.5億円 | 0.6億円 | 1.0億円 | 0.1億円 | 0.6億円 |
| 発行済株式総数 | 4,334,700株 | 5,380,700株 | 5,522,200株 | 6,810,700株 | 7,018,200株 |
| 純資産額 | 25.1億円 | 27.9億円 | 20.2億円 | 21.1億円 | 13.1億円 |
| 総資産額 | 26.4億円 | 32.1億円 | 26.2億円 | 27.6億円 | 20.8億円 |
| 1株当たり純資産額 | 578.17円/株 | 517.75円/株 | 363.45円/株 | 306.87円/株 | 182.3円/株 |
| 1株当たり配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり中間配当額 | — | — | — | — | — |
| 1株当たり当期純利益又は当期純損失(△) | -72.51円/株 | -68.33円/株 | -158.46円/株 | -118.21円/株 | -133.92円/株 |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | — | — | — | — | — |
| 自己資本比率 | 95.1% | 86.8% | 76.6% | 75.8% | 61.5% |
| 自己資本利益率 | — | — | — | — | — |
| 株価収益率 | — | — | — | — | — |
| 配当性向 | — | — | — | — | — |
| 営業活動によるキャッシュ・フロー | -5.6億円 | 0.2億円 | -6.9億円 | -6.6億円 | -7.6億円 |
| 投資活動によるキャッシュ・フロー | — | -2.5億円 | -1.2億円 | -1.2億円 | -1.5億円 |
| 財務活動によるキャッシュ・フロー | 6.0億円 | 6.0億円 | 0.7億円 | 8.4億円 | 0.8億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 21.4億円 | 25.0億円 | 17.6億円 | 18.2億円 | 9.9億円 |
| 従業員数 | 1100.0% | 1200.0% | 1300.0% | 1500.0% | 1700.0% |
| 株主総利回り | — | 49.6% | 88.0% | 93.4% | 50.9% |
| 株価指数における総利回り | — | 61.7% | 64.7% | 57.9% | 66.1% |
貸借対照表
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | ||
| 資産の部 | ||
| ▶ 流動資産 | 27.6億円 | 20.6億円 |
| ▶ 固定資産 | 0.0億円 | 0.2億円 |
| 資産 | 27.6億円 | 20.8億円 |
| 負債の部 | ||
| ▶ 流動負債 | 1.3億円 | 1.1億円 |
| ▶ 固定負債 | 5.2億円 | 6.6億円 |
| 負債 | 6.5億円 | 7.7億円 |
| 純資産の部 | ||
| ▶ 株主資本 | 20.9億円 | 12.8億円 |
| 新株予約権 | 0.2億円 | 0.3億円 |
| 純資産 | 21.1億円 | 13.1億円 |
| 負債純資産 | 27.6億円 | 20.8億円 |
損益計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| 損益計算書 | ||
| 売上高 | 0.8億円 | 0.7億円 |
| 売上原価 | ||
| 売上総利益又は売上総損失(△) | 0.8億円 | 0.7億円 |
| 販売費及び一般管理費 | 9.0億円 | 9.8億円 |
| 営業利益又は営業損失(△) | -8.2億円 | -9.1億円 |
| ▶ 営業外収益 | 0.6億円 | 0.0億円 |
| ▶ 営業外費用 | — | 0.1億円 |
| 経常利益又は経常損失(△) | -7.5億円 | -9.1億円 |
| 税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) | -7.5億円 | -9.1億円 |
| 法人税、住民税及び事業税 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 法人税等 | 0.0億円 | 0.0億円 |
| 当期純利益又は当期純損失(△) | -7.6億円 | -9.2億円 |
キャッシュフロー計算書
| 項目 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|
| キャッシュ・フロー計算書 | ||
| ▶ 営業活動によるキャッシュ・フロー | -6.6億円 | -7.6億円 |
| ▶ 投資活動によるキャッシュ・フロー | -1.2億円 | -1.5億円 |
| ▶ 財務活動によるキャッシュ・フロー | 8.4億円 | 0.8億円 |
| 現金及び現金同等物の増減額(△は減少) | 0.6億円 | -8.3億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 18.2億円 | 9.9億円 |
| 現金及び現金同等物の残高 | 18.2億円 | 9.9億円 |